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……頼むから、おれのことなんか、好きになるな。
shiro no doutei
他の作家さんのシャレード文庫の最後の広告ページで『人気投票第1位』というのを見て気にはなったんですが、設定やあらすじから『これは苦手なタイプかもな~』と感じたのでちょっと悩みました。
まあ結局読んだんですけどね。好みが偏ってるので、所謂『ランキング上位』作品はまず合わないのに、何でそんな気になるんだろう。
余談ですが、こういう『他の作家さんの作品の広告』って私はたまに引っかかってしまいます。
まあ、結果的には外すことが多いんですが、ごく稀にですがそこからお気に入り作家さんになることもありますから。
実際、そこから最上級クラスの好き作家さんになった方もおひとりいるんですよ。それがあるからこそ完全には無視できないんですよね。
本題に戻って、この作品の何がダメかって『結婚』が絡むところです。女性との恋愛はまだしも結婚はねえ・・・
BLでハッピーエンドってことは当然その結婚は壊れるのが前提ですから。BLで結婚を扱うこと自体が『絶対ダメ!耐えられない』ってわけではないですが、苦手要素なのは確かです。
しかもこれは結婚生活10年ですよ!?『結婚してはみたけどやっぱり無理だった』ですぐ破局ならまだしも。
身も蓋もないですが『どうせ当て馬でしかないんなら、結婚じゃなくてただの彼女でいいじゃん!』ってことなんです。
女性キャラクターが出て来ること自体は一向に構いません。もちろん描き方で『これはイヤ!』もありますけどね。
とにかく私は、この高田(攻)のどこに魅力があるのかがわからなかったんです。あとになって『(郡司に)結婚しろって言われたから』って、お前の主体性はどこにあるんだ!と腹が立ちました。
いくらBLでは女性はお邪魔なものでしかないとしてもこれはないだろうと思ってしまいましたね。単なる道具じゃないんだから。
別に私は、成美(高田の妻)がただ可哀想なだけの存在だとは思っていません。それでも、あんまりだと思ってしまうくらい成美の扱いが酷いと感じました。
いったい郡司(受)も成美も、この無神経な男のどこがどういいのか訊いてみたいと思いましたよ。私は高田の思考にはまったくついて行けませんでした。
う~ん、ものすごくつまらなかったとか読むまでもなかったとかではないんですよ。ただ、なんとなく消化不良気味です。後味も決してよくないし。
正直、評価に困る作品ですね。
あとはイラスト、あんまり合ってなかった気がします。
今回はソフトウェア会社のシステムフォロー担当社員と
彼に長年片思いしている予備校講師の同級生ラブ。
受様視点で友達付合いを脱却して恋人になるまでと
攻様視点で離婚後の後日談を収録。
受様と攻様は大学の専門ゼミで知り合った同級生。
但、攻様は休学していた為、受様より一つ年上です。
受様は明るく人当たりも良い性格で
朴訥で寡黙な攻様とは対極と言えるほどでしたが
攻様のそばにいる事心地よく、
いつしか彼に恋心を抱くようになります。
しかし、
受様は彼が男と恋愛ができるとは思えず、
思いを伝えるつもりは有りませんでした。
その為、
攻様が妹の様に可愛がっている後輩と
付き合い始めても
彼女との結婚を口にされても
胸の痛みに耐えて笑顔で応援します。
本編は二人が
卒業、就職した十年後から始まります。
二人はそれぞれに就職しますが、
攻様が彼女の卒業後に結婚しても、
変わらず付合いを続けています。
ある日、受様は
気楽に付き合ってきたセフレに
本気の付合いを望まれますが、
どうしても攻様を諦めきれません。
そんな時、
攻様の妻から二年近くも
セックスレスだと相談されてしまいます。
攻様に理由を詰め寄った受様は
攻様からも衝撃的な言葉を告げられます。
おまえに結婚した方がいいのかって聞いたら
その方がいいって言ったから…
その上、攻様は
これからは受様の言うはもう聞けないと言って
強引に受様を押し倒してきて?!
受様と攻様と攻様の妻、それぞれの関係の結末とは?!
ともなさんのデビュー作になります。
表題作は『Charade新人小説賞』受賞作であり、
Charade&パピレス『BL人気投票』の読者選考で
多数の支持を獲得した作品に
今回書下ろし続編を付けて文庫化。
攻様が好きだったが故に
彼の幸福の為に気に入りの後輩を薦めた受様と
受様を好きなのに彼に薦められられたからと
彼女と結婚までした攻様の
十年越しのプラトニックラブが成就する
という話なのですが、
受様が耐えている感じは良いにしても、
受様に言われたから結婚して
受様がゲイと知ったら妻を抱かなくなって
結果的には受様を手に入れたからと
離婚する攻様ってどうなのでしょう?
設定自体や話の展開は面白いと思いましたので
『萌』評価としましたが、
恋は盲目とは言え、
受様がなぜ攻様が良かったのかが曖昧ですね。
もう少し攻様の性格に
読者的にツボになる良さ(悪さも可)が欲しいかったな。
作者の次のお話に期待したいと思います。
今回は友人の彼を好きになった受様のお話で
火崎勇さんの『彼氏の彼』をご紹介します。
-おれにひとつだけでいい。思い出をくれ。
郡司は愛する高田のため、自分の思いを封じ、妹分の成美との結婚を勧めます。それから十年。二人は親友だった―。成美から高田とのセックスレスの相談をされるまでは。
あらすじは、かなしそうなお話です。事実、(悲しい系大好物な)私はこの作品が連載されていたときは、毎週欠かさず読み、そして泣いていたほどです。しかし、いざ本を買って読み返してみると高田と郡司の身勝手さに成美は振り回されて結局お払い箱で、いくらBLといってもちょっと可哀想なんじゃないかと思いました。
そして、どおして流され攻なのかというと結婚した理由が「郡司に勧められた」からなんですそこまで思ってたんならさっさと告ってればこんなややこしいことになんないわよっと言いたくなったです。
なので、初めてで一気読みすれば、そこそこ親友モノで感動系でいいのですが、じっくり読みだい、又はblの中で女性がどお扱われようと大して関係ない。と思う方には物凄くオススメです
かくいう私もこんなコトを書いていますが、好きな作品なことには変わりないです。