トオコ
若杉桂さん=和泉桂さんです。
本編は全9巻、同人誌にて発行。
刊行途中でアッシュと小説REIJINに連載されたのですが、2誌とも短命でした・・・。
表題作は、その雑誌掲載分を含む番外編です。
犬=東篠の出番はなし。
ロマンチスト=近衛はちょこっとだけ登場。
登場人物の多くと関係を持つ、無節操男・西小路さん(公昭)の幼少期のお話です。
西小路家の四兄弟・公一、公貴、公寛、公昭。
末弟・公昭を厳しく躾けようとする兄・公一に反発して、公貴は公昭を甘やかす。
公一は公貴に対しては無関心。
そのことに耐えられなくなった公貴は、自分を慕う幼く無垢な公昭を汚してしまう。
西小路さんにこんな素直で可愛い子供時代があったなんて。
たった9つの綾人(近衛)に手を出し、おもちゃにしていた西小路さん。
最初からモラルのかけらもなかったのではなく、3人の兄によって歪められていたのですね。
自分が兄にされたことと同じことを綾人にもしただけでした。
相手によって受・攻が交代することが特徴的だったこのシリーズ。
主役カップルである近衛×東篠派が主流でしたが、私は西小路×近衛派でした。
身長182cmのくせに受が多い西小路さんが攻に回る相手である綾人。
心に闇を抱え不安定だった綾人には、幸せになって欲しかった。
幸せにしてくれるのが西小路さんだったら・・・なんて考えたのは甘かった。
もちろん一番憎いのは泉川ですが、最後の最後まで綾人を利用し続けた西小路さんのことも恨みますよ。
『Kiss of Life』
堂上×西小路、高校時代の出会い編。
のちに愛妻家となる堂上さんですが、この頃から西小路さんにも弱いです。
西小路さんは魔性の男だ。