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叶わない恋 捨てられない想い ついてしまった悲しい嘘
maboroshi no koibito
親友に対して秘めてきた片想いの話です。こういう話は大好きです。
小学生の頃から親友の信一を密かに想い続ける俊。何も知らない信一は、恋の悩みを俊にだけは打ち明け、俊の方は親身になって相談に乗るふりをしながら、心の底では信一の恋がうまくいかないようにと願うような生活を続けてきました。
親友だからこそ、好きになった女の子のことなんかもみんな知ってしまうという、なかなか切ない片想いです。
女の子に恋する信一の恋人になど、自分は絶対になれないとあきらめてきた俊だけど、ある日、カップルで参加するイベントに明日行けそうな女の子を紹介してほしいと頼まれた俊は、自分がその女の子、のぞみになることを決心します。一日だけ、形だけでいいから、手をつないで恋人みたいに過ごしてみたいという願望に負けたわけです。
女装した俊を見たら、笑うか怒るかだろうと思っていたのに、なんと信一は少しも気付かず、それどころかのぞみに恋をしてしまいます。そして、そのイベントで偶然会った信一の従兄正樹までが俊に恋してしまい……。
この正樹が、この話で重要な役割を果たしていて、この人なしではこの恋は成就しなかったでしょうね。
のぞみの正体を知って激怒する信一をいさめるのも、傷ついて泣く俊をなぐさめるのも、果ては二人の仲をとりもったのも、結局この人でした。
彼が下心を持って携帯してきたものまで、バッチリ役に立ってしまったし。(笑)
「君が好きだから、いっそ信一を縛りつけてここに持ってきて、プレゼントしたいくらいだ」という正樹のセリフに惚れました。
正樹はちょっとかわいそうだったけど、俊は長い片想いが叶ってよかったね、と幸せな気持ちになりました。
ずっと前から読んでみたかったのを、先日発見して、すぐに読み始めました。
縦長の、少し厚めの本となっていますが、ページ数は250ぐらいで、文字も大きかったので見た目ほど長くなく、さくさくと読み進めることができました。
このお話は、幼いころから優しくて頼りになる信一くん(攻)にずっと片思いをしている真面目で奥手な俊くん(受)のお話です。
女の子が大好きで扱い慣れている信一くんに恋をしている俊くんは、絶対にこの気持ちを言うつもりも、実らせるつもりもなかったのですが、そんな時、ある出来事が起きたのです。
それが、この本の題名になっている「幻の恋人」につながっているのだと思うのですが、とある事情で信一に「女の子を連れてきてほしい」と頼まれた俊くんは、自ら女装し、自分といとこの「のぞみ」という女の子のふりをして会いに行きました。しかし、これだけで終わるはずが、あろうことか女装した俊くんに信一くんが恋をしてしまうのです。
正直、どこにでもあるような話の流れになっていますし、実際じゃありえないようなことばかりなので(フィクションなので仕方がないのですが;;)、現実的なものが好きな方にはオススメできないかもしれません。
しかし、流れる様な文章と、わかり易い描写、テンポの良さに、自分の気持ちが吸い込まれていくようで、どうなるか簡単に予想できてもラストシーンでは俊くんの気持ちが胸に突き刺さって、読みながら「よかったねえ・・・!」とつぶやいてしまうほどでした。
お話としてはよくある話の様なテイストですが、胸を突き刺す痛みや「きゅん」とした気持ちを味わいたいという方に、是非オススメしたいです!
小中高と一緒だった友人にずっと片思いし続けた主人公が、女の子を一人調達してほしいと頼まれ紹介するが、実はその彼女は主人公!
あれあれあれ~痛い作品で有名な作家さんの、絶大的人気作品にシチュが似ている、、
この感覚、最後までひきずってしまい、比較することとなってしまいました。
主人公・俊は幼馴染の信一が大好き、でも信一は女性が大好きで、恋愛から何から何でも話せる相談相手の親友としか見てもらえません。
高校生のある日、酔っぱらって寝てしまった信一にそっとキスして叶わぬ恋の思い出にと、無理に体をつなげる俊。
当然信一はそのことを知りません。
大学生になり、ある日ペアで参加しなくてはいけないイベントに一緒に行く彼女がいないからと、俊に紹介を頼む信一。
彼が紹介した彼女・のぞみというは、実は俊だったのです。
でも丸きり気づかない信一、おまけに一目ぼれの様子。
たった一回きりだからと、言い聞かせていた俊でしたが、信一はじめ、信一の従兄の正樹も、のぞみを好きになったというから大変。
信一の強い願いを断れず、最後だからと、のぞみの姿で会った時信一に告白されますが、断るチャンスを得られず帰宅、そこでバイである正樹にのぞみの正体を見破られます。
信一に正体がバレた時「女性ののぞみが好きであって、男同士なんて気持ち悪い!」と言い捨てられ傷つく俊。
そんな俊に正樹は、気持ちはなくていいからまず僕と付き合ってみようと、優しく俊を慰めます。
正樹に気持ちがぐらつきながらも、やはり信一が忘れられない俊・・・
と、まあこんな具合にお話は進んでいくのですが。
やはり女性にこだわりを残すノーマル男性の思考に苦しめられるというのはなんともかわいそうです。
痛くならないのは、バイの正樹という青年が登場して俊と信一のクッションになるところ。
そして、あのお話と違って信一が女性とのお付き合いにたけていて、明るい性格だったところ、そして女性があまり登場しない、というところですよね。
そうやって見れば、あのお話とは種類が違うとわかるのですが、いかんせん名作と似ているため、作品が比較されてしまうのは辛いところ。
しかし、やはりこういう設定は切ないです。
帯『叶わない恋 捨てられない想い ついてしまった悲しい嘘』
信一〔攻〕と俊〔受〕は幼馴染で大学生になった今でも親友の仲。
けれど俊は信一の事が大好きで、けれど信一はノーマルで普通に女の子が好きだと知っているから告白はせずに心の中に秘めている。
そして失恋して酔った信一に、自分から襲う形で一度だけセックスした事もある位に信一が好きで好きでたまらない。
そんな折に、俊は信一から自分の好きなバンドが出る上映会に行きたいんだけどそれには恋人同士でなくてはいけないという条件があり、その為に1日だけ恋人のフリをしてくれる女性を紹介してくれと頼まれます。
女顔な俊は、化粧をしウィッグを被ると女性にしか見えず、その格好で信一との待ち合わせ場所に行くのですが、信一は女装した俊の正体に気付かず、その為に俊は「のぞみ」と名乗り女性として信一と一日恋人のフリをして過ごすのです。
幾ら女装してたって一日一緒に居て喋ってるんだから相手が俊だって気付けよ!と思いますが、まあそこはスルーでいきます。
その後、俊は信一から「のぞみ」に恋をしてしまったので紹介してくれと頼まれてしまうのです。
当て馬に信一の従兄弟で正樹という男が出てくるのですが、彼が実にいい人で、俊でも気付かなかったのぞみの正体に直ぐに気付いたり、優しく話を聞いて慰めてくれたりともっそいいい人です。
彼の存在があったから話がスムーズに展開したっていうのもあるかな。
なかなかいい当て馬でよろしかったです。
そして俊は長年の想いが通じて、最後はちゃんと信一と結ばれて良かった良かった。