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好きになって、ごめんなさい。
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
kindle unlimitedにて
今は問題視されるような周囲からの同性愛否定発言も、引き離そうとする強い力も、二人が地獄に落ちてもいいと思える激情と双璧なので、旧時代的でも現在のBLとは違う惹きつけられるものがあります。
お話はとてもシンプルで、いつまでも読んでいたくなる文章と密度でした。日本家屋の空気感、沢のせせらぎなど目に浮かぶようで心地よく、その中で病弱な坊ちゃんが澤木を慕ってキラキラした目を向ける純粋さが愛おしい。
思春期になっても夜に澤木の家に遊びに行く伸之、気持ちがありつつも手は出さない澤木が大人で良かった。しかも鈍感。
澤木を想う強い感情に動かされて伸之が何度も走り出すのがエモい。家族からの物凄い反対も分かるし、お互いがお互いを思い無理に身をひこうとするのも切なくて良い。。
大番頭が黙って澤木の酒を美味しそうに味わうのがとても良かった…
大学仲間に同性の恋人が居ると言えず猥談に乗せられてしまうシチュ、木原音瀬先生の「B.L.T」にもありましたがすごい好きです。澤木が慌てて「マグロがいい」と何度も念を押すの笑えるし甘々ハッピー。
結局家族には言えない秘密の関係(美味しい)のままエンドでしたが、「地獄に落ちても一緒がいい」と言うのだからこれ以上は野暮なのでしょうね。
久しぶりに男同士=禁忌という作品読んだ気がします。
酒蔵の一匹オオカミ的な蔵人・澤木と、病弱な坊っちゃま・伸之との主従関係。
小さい頃から何かと相手をしてくれた澤木への思慕が、やがて恋に変わっていく伸之。
澤木への想いは隠し事ができない性格ゆえに周囲にバレバレで……。(澤木本人は気づいていないけど)
男同士なんて許さん派の兄が二人の仲を引き裂くんですね。
「男に好かれて、澤木が嬉しいわけがないだろう!」と伸之に吹き込み、澤木には蔵元を去るよう告げる。
「相手を思うからこそ告げない想いもあるのだ」と、伸之の前から去ってしまう澤木……。
こんなに想いあってる二人なのにぃぃぃ!!!!ってな感じで、別れのシーンはボロボロ泣けました。
告げることができない気持ちを込めた手作りの栞!!!!
切ない!!!
そしてあの方言!!!
「どこへ行くのけ?なんていうバイクなのけ?」と、小さい頃の伸之の方言がかわいいんですよ。
だけど「方言丸出しで喋るな、ガキ!泥臭い方言も鬱陶しい田舎の空気もウンザリだ」と澤木に言われて以来、伸之は澤木の前では方言を控えるようになるんですね。
でも別れのシーンの最後の最後に方言。ここが泣ける。
そして再会シーンで「ですます」口調だった澤木が、突如方言丸出しになるシーンでぎゃあああああ!!!!と萌えた。
方言の破壊力!!!
で、その後のアパートシーンでは、方言で話す二人の姿に萌え転がったし「しょんないですね オレも〜……」のセリフがこれまたぎゃああああ!!!となった。
読んでてこれって大正・昭和初期設定だっけ?と錯覚するくらい主従がはっきりしているけど、携帯もある現代モノです。
最初こそ、つきまとってくる伸之に「方言丸出しで喋るな、ガキ!」と威嚇していたけど、やがて「坊っちゃま」or「伸之様」と呼ぶようになるんですよ。萌え。
だけど「伸之様」から「おんし」「伸之」に変化する破壊力!!
そして攻めも受けもどっちも本当に本当に健気だったわ……!!
「いい酒を造っている限り、澤木はちゃんと生きているのだとわかる。」
泣ける。
ーー
自然描写が瑞々しくてキラキラしていた。
伸之にとって、澤木との記憶の宝物なんだろうなぁ。
ー
巻末にあったSSが、本編とはちがってちょいコミカルで面白かった。「マグロ」という単語がこれだけ登場するSSも珍しいと思う。
ー
こんなに「男同士なんて!」と言ってたお兄ちゃん(澤木からもらったものは栞以外、ぜ〜んぶ捨てて酷いよ!)が、スピンオフ【まだ、恋とは言わない】では主役になってるじゃないの!どゆこと??
読まねば!
想いを伝え合ったわけではないけれど、ふたりの強い想いに気が付いたまわりが引き離す。
理不尽な別れを受け入れ、一旦は離れ離れになりますが、偶然の出逢いをきっかけに……というお話。
好きで好きで仕方がなくて、ただそばにいたい、いて欲しいだけなのに。離れ離れになっても、ずっと相手を想い続けていて、まさしく純愛。想いを残しながら別れていくシーンが、ツボにはまって泣けました。
澤木がいわゆる“不良少年”だったことが災いして、田舎では暮らしにくいわけです。
伸之に庇われ、伸之に存在を認めてもらったことで居場所を見つけ、今では真面目に働いているのに、過去のことをネチネチ言われちゃって。
おまけに、恋愛のことでは別れるよう言われてしまって。
伸之も、虚弱なことが負い目となって、家族に我が儘が言えず、大好きな澤木と引き裂かれることになってしまいます。
この別れのシーンがツボで、すっかり伸之になってしまった私は泣けた泣けた。
自分の想いを否定されて、理不尽な別れを強いられて、ただただ好きなだけなのにねぇ。
でも、奇跡のような偶然の再会によって、二人の想いは一気に再燃。
もう別れることは出来ないぞ! ってくらい、思いっきりくっついてます。
想いを募らせるエピソードや、別れるシーンの方が分量的には多くて、ラブラブしているところが少なくてその辺がちょっと残念。
甘いシーンも、もう少し読みたかったです。
可愛らしい受けと寡黙な攻め。
これは、と思って読んだ割にはハマりきれなかった…という作品です。
何が良くなかったって、ここでででくる方言が自分の出身地のもので、なんかやけにそれが気になっちゃってですねw
自分の地域の方言が使われた作品って初めて読んだので、それは新鮮でした。
うすうす気づいてたことなんですけど、この方言、すごいださいんですよね…地元民でなければ素朴で可愛いと思えたかもしれませんが、どうにも集中できませんでしたw
それと、私は健気受がちょっと酷いくらい辛い目にあった方が萌える変態なのでその点でも合わなかったです。
でも痛いのが苦手で、健気受好き、純愛好きな人ならとても楽しめる作品だと思います。