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kimi to itai ashita mo itai
叔父×甥。
近親もの好きなんでこれは萌えましたw
恵多は父を事故で亡くしそのショックで昏倒し頭を強打し、部分的な記憶を失ってしまいます。またその後遺症からか、気持ちが不安な時に溜められた水に接すると頭痛の発作が起きてしまいます。
そんなとき助けてくれるのが、叔父の章介。章介は倒れた恵多に優しく接しますが、恵多には章介に密かに秘めた想いがあり、それがバレそうになり恵多は家を飛び出してしまいます。
そして恵多は過去に自分と付き合っていたかもしれない男・須藤に恵多が章介に騙されていることを聞かされます。
受けが部分的な記憶喪失で水たまりを見ると頭痛の発作を起こしてしまうというおいしい設定w
さらに叔父×甥!歳は一回りも離れてますw
恵多が引っ越したあとの章介の行動がストーカーっぽかったw
二人で暮らしてる時も章介は恵多に対してかなり過保護でしたw二十歳すぎてるのに外泊禁止って!w
須藤は最初いい人っぽいと思ってたんですがなんか怪しい。
章介と須藤どっちを信じればいいかわからなくなってきましたね~
二人とも「あいつは信じるな」とか言うし、お互い憎みあってる感じだし(・ω・;)
また恵多がちょうど重要な部分の記憶がないんですよねー
結果、恵多はちょっと危険な目にあってしまい。
ていうかこの小説の冒頭、ただ歯ブラシに歯磨き粉つけるだけのシーンなのに妙に卑猥だったw
お風呂で倒れた恵多の体を章介が拭くシーンもなんだかエロいw
表現がエロいというか書き方ひとつでこんなに卑猥になるんだなあとw
エロもよかったです。特に恵多が越してきたアパートでのシーンがw
壁薄いから恵多は声出さないようにするんですが、章介は逆に両手掴んで声あげさせようとするのが良かった(*´д`*)
最後はなるほどと思いましたね。
恵多が記憶喪失になったことは章介にとって辛い出来事だったでしょうね…。最後記憶はちゃんと戻りますけどね!
章介がしてきたことにはちゃんと理由があったんだなあと。
ハッピーエンドでよかったです!
沙野さんのお話ということで読み始めたせいか(どんな?!)、いきなりの何ということのない朝の描写が、これでもかっ! とめちゃめちゃ淫靡に感じちゃったんですけど。
ただ歯磨きをチューブから出して歯磨きするというだけなのに!
普段の生活は、叔父と甥で穏やかな毎日を過ごしているわけですが、恵多は水たまりを見ると発作を起こしてしまい、その発作も2ヶ月に1度くらいの頻度で起こっています。
多くは風呂場で起こすので、倒れた恵多を運び出し、身体を拭くのは章介の役目。
その身体を拭くシーンが、これまた淫靡なムード満点なんです。ただただ身体を拭いているだけなのに、『もどかしエロ』(あとがきより)なんですよ。
このもどかしエロも1回だけじゃなく、何度かあってその度にエロ度も上がっていくからたまりません。
直接的なエロじゃないのに、こんなに萌えちゃうって、この辺も上手いよねぇ~って感じました。
自分自身の記憶が曖昧なため、何を信じていいのか解らない。
須藤が恋人だと思っているから、須藤のことを信じようと思うのですが、身体は素直に反応しない。身体が反応するのは、章介なんですよ。
章介も須藤も「あいつを信じるな」と言うし、だんだんと追いつめられていくんですよ、恵多は。
ホント、この辺の展開が焦れったいやらモヤモヤするやら、須藤もいいことしか言わないし、章介も何も話さないし、肝心の恵多の記憶はなくなってるしで、何が正しくてどこが間違ってるのかが、最後の最後まで解らなくて、サスペンス方面でも上手く仕上がってました。
それと、章介ですよ。
あとがきによると、女が切れないと恵多が思っている香水だとかピアスだとか、章介が小細工をしているらしい。そうまでして恵多への思いを封じ込めて、我慢に我慢を重ねて同居していたって、どんだけ想いが強いんだと。
恵多が可愛すぎて、記憶がないことへの追い打ちをかけることも出来ず、だからこそ章介自身も身動きが取れなくなっちゃって。
逃げ出した恵多への執着度もすごかっただけに、余計恵多の不信感があらわになっていって、気の毒と言いましょうか、周りが見えてなかったと言いましょうか。
すべて想いの深さだというのは、わかるんですけどねぇ。
実の叔父×甥で、沙野さんお得意のシリアス。記憶ソーシツもの。
水とセックスに関係するものを見ると動けなくなる発作を持つ恵多ですが、意識も感覚もあるけれど動けないという特殊な状況でのエロスはさすがです。じゅるり。
攻の章介の執着が光っていた。
こんなに大好きなのに離れようとするなんて……切ないです。
彼に関してはここまで執着攻なのに、ちょっと抜けているというか策士になりきれないところが面白い。
香水のくだりとか(笑)
これから二人で幸せになれるといいよね。
今まで読んだ沙野さんの作品の中でこれは甘めな作品だな~という印象。
記憶喪失ものには付き物のトラウマ。そしてある瞬間に浮かび上がってくる記憶の断片。
最初はわくわくしていたのですが、須藤の存在が出てきた時点でちょっと展開が予測できてしまい楽しみが半減してしまいました。なんというか、須藤の胡散臭さが全開なんですよ(笑)
あとあらすじを読む限りでは、詰る恵多を前に章介が豹変して嫌な男になるのを想像していたのですが、全然違いましたね。
無理やりなぶるなんてとんでもない!恵多に対する抑えきれない愛しか感じられませんでした。
最後まで読んだ後にこのシーンを読み返すと、章介が我慢できなかったのも頷ける!むしろよく3年も我慢したよ…
もっと辛いのは恵多と須藤が章介の目の前でキスをする所。
恵多の腕を握る描写では視点は恵多でありながらも、章介の辛さが痛いほど伝わってきます。
愛する恵多が目の前で他の男とキスする姿を見せられるなんてキツイな。
しかもこの時の章介はこの行為に憤慨するのではなく涙を流すんですよ。それがまた切なくて!
でもこの作品の中で一番好きなシーンです。
何はともあれ恵多が記憶を取り戻せて本当に良かった!元々、恋人同士だったという事もあってラストは甘々です。
まあ全体通してみても結構甘めかと思いましたけどね。
読む前に想像していたよりも全然ヘビーじゃなかった!須藤が小物すぎるからか焦燥感もあまり湧かなくて(笑)
でも面白かったです。章介の過保護さにも萌えさせられましたし、満足!
表紙のあじみねさんの絵で目に留まった作品です。
13歳の年の差で叔父x甥モノです。
主人公の恵多視点で物語が語られているのですが、この恵多がある事が原因で中学と高校時代の一部の記憶を失っています。
今まで何作か記憶喪失モノは読んだことがあるのですが、恵多のように特定の条件が重なると強烈な頭痛が起こり、体も麻痺して動けなくなってしまう、という設定は初めて読んだ気がします。
その事が叔父の章介と恵多の関係に深く関わっていて、そのシーンは読んでいてドキドキしました。
恵多が過去を思い出せないせいで何が真実なのか嘘なのか判断がつかなかったのも早く先を読みたいという気持ちにされて、一気に読めました(ある程度予想は付くのですが)。
恵多の亡くなった父親の会社の元顧問弁護士だった須藤を絡めた3人の関係はかなりドロドロに近いものがあるのではないかと思います。
章介はかなり執着が強い攻め様で、かなり危ないと思うくらいなのですが、恵多の危機には拒まれても助けに来てくれる頼もしい男前でした。
それにしても…この章介に関して序盤から気になっていることがあったのですが、本編ではその真相が明かされずモヤモヤしていたところ、なんとあとがきで種明かしがされていて、思わずやった!と喜んでしまいました。
新装版が出ましたね。そちらの方が評価が高いですね。
作者さんの作品は好きで何冊も読んでいるのですが、この作品はとても読み辛かったです。
文章がわざとそうなのか、主人公が記憶障害があるからなのか、不安定さを表現したいからなのか。
物語は恵多、章介、須藤がメインで進むのですが、ずっとわけがわからないモヤのかかったような表現で。エピソードもモノローグも読み辛くわかりにくく。
謎解きほどにはヒントもなく、おそらく恵多と章介がカップルなんだろうけど須藤が嘘を吹き込み騙すし、章介も恵多のために本当の事を言わず隠しているのでこっちは迷路にいるようです。
こりゃあ新装版を読むべきだったかなと。
最後の最後にやっと恵多が記憶を取り戻し、これまでのモヤモヤが晴れこれまでの章介の態度の意味もわかってきますし甘い部分もありますが、父に反対されたまま亡くなったのでいつまでも痛みとして二人の間に残ります。
お風呂とセックスがトラウマな理由もやっとわかります。
章介が恵多の危機を必ず救いにくるのがいいですね。謎が解けた後では章介の気持ちを考えるともう一度読み直したくなります。が、疲れました。
叔父と甥という関係が微妙。
これ、絶対に肉親じゃないとダメだったのかな?
ダメだという設定上の理由はあるのかもしれないけど、その禁忌感があまり生きていないかも。
いろいろ、おいしいシーンがあって、設定や展開も謎めいていいんだけど、なんとなく乗り切れなかった。噛み合いそうで噛み合わないかんじ。攻めである叔父のキャラクターも好きになれなかったせい?
ラストも、ハッピーエンドでいいんだろうか?
どうも、しっくりこない。
沙野さんは、初期は好きだったんだけど、最近、手に取るものすべて全滅。
でも、おそらく最近のほうが自由に書いている気がするので、出始めのBLという枠組みの中になんとか収めていたようなかんじは、無理をしていたのかも、と思うので、もう合わない作家さんなのかなと思う。
残念。