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「好きだ。愛してる。抱きたい」と告げられ、大学を卒業する春、若い好奇心もあって由木は綾部に身体を重ねることを許し、以来、最後の一線を越えないまま友達以上、恋人未満の関係が5年も続いていた。
攻めの綾部は一途に主人公だけを想っているのだが、綾部は何でもそつなくこなす要領の良い器用なタイプで、主人公はそんな彼に惹かれつつも男としてのプライドを傷つけられ密かにコンプレックスを抱いている。
主人公が社会人になっても綾部に抱かれているのは、なにをやらせても自分の上を軽々といってしまう綾部を、この瞬間だけは自分が綾部の優位に立てるからだった。
しかしある日、家庭で苦労をしながらも綾部を立派に育てた母の「孫を楽しみにしている」という言葉に、ショックを受け動揺を隠せない綾部の姿に主人公もショックを受ける。
過去も現在もいつだって不動だった綾部の心が、微動だにしなかった綾部の愛情が初めて揺らいでいるのを感じた主人公は……。
リアルなリーマン物で、男としてのプライドやコンプレックス、その他諸々立ちはだかる壁を二人で乗り越えていこうとする姿勢がとても好印象で面白かったです。
しかし、設定がリアルなだけに所々「ここでそういく?!」というようなシーンが目についてしまいました。
ライバル関係と目している男から告白される複雑な感情から始まる恋愛です。リーマン物で、リアル設定です。
攻め以外の男からの無理矢理もあるので、苦手な方は注意。
制作部第二セクション・綾部琢磨 硬派明朗快活攻め×営業・由木智文 コンプレックス誘い受け
大学時代から琢磨に自分の彼女が走ったりとライバル視していた男から、告白される。
会社にも智文を追っかけて入って来られて、智文が前から希望していた制作にあっさりとスカウトされる。
複雑な思いを抱きながらも、琢磨から好かれているという優位を弄んでいたが……。
攻めは自分には出来ない事が飄々と出来てしまう得なタイプで、性格も明るくて発想力もある。
閃き型の天才VS努力型の秀才といった関係で、智文のコンプレックスが複雑なのもわかります。
唯一の優位がそんな男が自分に本気ということで、思いを素直に受け入れられずに、じれじれと悩む所がよかったです。
琢磨の母親と窓越しで会話をしている智文に、背後から手を出す琢磨。
よくあるシチュですが、それが自分の母親で関係をカミングアウト前なのに、ばれてもいずれ言うからいいみたいな態度や、周囲の状況を無視する不用意さが個人的に受け付けなかったです。
同じ男である琢磨にコンプレックスを持っていて、自分も仕事で成功を得ようと足掻きもがく智文の姿が、プライドの高さを感じて好きでした。
エロ:★3 受け優位な攻めが奉仕するタイプのH、誘い受け、社内H
総合:★3 リアル設定を使ったシリアスなリーマン物なだけに、時折起こる不用意さが、それだけに許せなかったです。