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nihiki no kemono to amai mitsugetsu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「二匹のケモノと檻の中」、「二匹のケモノと堕ちる夜」の続く第3弾です。
「堕ちる夜」で続きを書くと言っていたので、楽しみに待っていました。
いやーやっと本当の意味でのハッピーエンドですか。
腹を括ったつもりでも、まったく括っておらず、流されるだけの秋穂にイラッとさせられながらも親やまわりに対して臆病になる気持はわかるようなぁとしみじみしていましたが、
やっと本当の意味で2人を受け入れることができて本当によかった。秋穂しか見えていない将一と慎二もやっと救われました。
秋穂に「愛されて当然。どちらも選べないなんてワガママ」というルカ。「好かれるのが当然」という年上の女。
どちらもきつい言葉ですが、この言葉がなければ秋穂はいまだ決断できなかったかも。
しかし、お互いの部屋でこそこそHするならいっそのこと、ヤルときゃ仲良く3Pで行けばいいじゃん。
お互いなにしてるのか分かってるんだからさっ。と思わず突っ込みたくなりました。
もう少し3Pのシーンがあったらうれしかった。(認め合った三角関係はそこも魅力の一つでしょう)
ルカはまんま当て馬で分かりやすかったぁ。
やっぱり秋穂にはあれくらいのキャラがいないとここまでたどり着かなかったんでしょうか。
欲を言えば、もっと将一と慎二視点で秋穂に対する心情などもっと前面に打ち出してくれたほうがより面白かったかな。
ストーリー的には大きな問題もなく、ありふれた日常での出来事がメインだったので、ちょっと物足りなかった感が・・・・。
最後に5年後の3人が書かれており、仲のいい三角関係は続いておりました。
5年後の3人ですが、将一は相変わらずエリート研究員。慎二は大学生。秋穂は社会人になったみたいですが、平凡で家事しか取り柄のなさそうな秋穂は一体何の職業に就いたのかが気になるところです。
二匹のケモノシリーズ(『二匹のケモノと檻の中』『二匹のケモノと堕ちる夜』)の3作目・完結編です。
前巻で3Pになった義理の3兄弟ですが、そこに乱入者が。アメリカにいる兄弟の両親から紹介されて、家で預かることになった留学生・ルカ。
ルカが長男・将一(攻・1)を好きだと言いだし、兄弟3人で付き合っていると言えない二男・秋穂(受)は、『協力して!』というルカに断れない。
結果的に、ルカは3人の絆を強固にするための『狂言回し』だったわけですが、そうなるのはわかりきっていても、ルカが鬱陶しかったです。
ストーリーとしては、ホントに前作から対して進んで(変わって)ないんですよね。心を決めたはずの秋穂が、なぜかまだ引き摺ってて、同じことを繰り返しただけというか。
このシリーズは(なぜか)かなり好きなんですが、正直なところ2作で終わりの方がよかったような・・・
あと、カラー口絵と本文挿絵なかったのが残念でした。イラストすごく好きだったのに。