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BLって位置付けじゃなかったら、3作目は萌にしてたと思うんですが、
いかんせん、このサイトはBLサイトですから、
BLとしての評価は中立としときます。
丸川出版を舞台にしたシリーズ4冊目にして最終巻。
これまでの3冊がとことんかわいらしくてキュンキュンするBL作品
ばっかりだったから、ラストに一般向けと言ってもおかしくない
作品詰め込んだものを持ってくるとはビックリです。
って言うかショック...
各カップルの話が中途半端(寸止め)で消化不良状態です。
『経理部 三村慶(23歳)の場合』
温泉旅行に出かけた三村と坂元ですが、2人でイチャイチャ露天風呂に
入っている時にふと聞こえてきた2人組の殺人計画の話。
旅館の従業員も巻き込んで犯行を止めようとするのですが...
まぁ、出版業界が舞台なだけあって、予想通りの展開ですね。
それも物足りない要因の一つですが、
あともう一つ、寸止めの連続にガックリですよ...
年下の襲い受か!?と期待にワクワクしたものの、
2回とも邪魔が入って寸止めってか、チュー止まりっす!
そもそもBL臭薄くなってる本編で寸止めまでされちゃうと、
切ないこと限りなし(←ってか、どこまで寸止めにこだわるんだ!?)
『雑誌編集部 須藤智(25歳)の場合』
今度はうってかわって幽霊のお話。
30ページ弱の話なんで詳しく書くのは敢えて避けます。
このページ数でうまくまとめてあるなぁ~って思うんですが、
ラスト数行で全部持ってっちゃってますね。
読後感は切ないような、あったかいような不思議な気分になりました。
『文芸誌「タイガ」編集部バイト 射水敦(18歳)の場合』
想いを通じ合わせラブラブな毎日を過ごしている敦と川原田ですが、
川原田に会いたいがため道路を飛び出した敦は交通事故に遭ってしまう。
その入院先で出会った山本という若者は、ケガのせいで心を閉ざし
他の入院患者や彼女にまでやつ当たりともとれる態度を取っていた。
でもそんなある日、彼が子供達の遊び相手になっている姿を見かけ、
興味がわいた敦は彼の頼みを聞くことにした。
この話のメインは山本とその彼女(沙都子)です。
敦と川原田のイチャイチャシーンがちょこっと出て萌えるには萌える
んですが、結局本筋は山本の方なんですよね。
ラストの飴の包み紙のエピソード、あやうく涙がポロッと出そうでした。
やっぱりこーゆー状況下では女の方がどっしり構えて強いんだろなぁ~
としみじみ。
BLのくくりじゃなかったら結構好きなストーリー展開なんですけどね。
ただ、今までの既刊3冊の流れで完全にBL脳と化してる私には
なんとも拍子抜け感否めない1冊でした~