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私のなかで、『毎日晴天』はリアルタイムで追いかけていた思い出深い作品です。
漫画も小説も、何度読んだか分からないくらいです。
でも、このCDを聴いてまず感じたことは、勇太の孤独と傷を本当には理解していなかったということです。
両親を捨て、名前を変え、東京に来て様々なものを得た勇太。
真弓に対して、何度も『俺の本当にしてきたことを分からへん』と言いますが、それは私にも当てはまりました。
小説や漫画、ドラマでありふれた『虐待』や『義理の親』という設定、本当はこんなに辛くて、悲しくて、受けた本人は苦しんでいるんだと音声になるとモロに感じます。
まず、勇太役の『内藤玲』さんが素晴らしいです。
あまりBLCDに出演なさっていない方ですが、正直、今の人気声優さんにもひけを取らない演技をなさる方だと思います。
相手役の真弓役に『福山潤』さん。
もう皆さんご存知だとは思いますが、やっぱり素晴らしい演技です。
泣くシーンでは涙が溢れました。
今は原作も漫画も、『少し以前のもの』に分類されるかもしれません。
でも、やっぱり良いものは良い。
聴かないなんて勿体ないし、知らないなんてもっと勿体ない!
是非、聴いてみてください。
『毎日晴天』は小説、漫画と展開されていますが、どの媒体でもそれぞれ良い部分が沢山詰まった作品なので、どれも読んで、聴いて欲しいなと思います。
CDでは、勇太の孤独、葛藤が一番伝わったと感じました。
もちろん、小説も漫画も良かったんです!だけど、私、漫画や小説に描かれる『辛さ』に慣れてきちゃっているなと今回気付きました。
漫画や小説でありふれた『虐待』も『暴力』も、CDで音声にされると体が痺れるほどこんなに痛かったのか!と。
勇太の心のかさぶたが、ちょっとしたことで剥がされて、帯刀家を巻き込んでいきます。
疑似家族を築き、何の問題も無く過ごしているように見えるけども、初めから歪な関係の勇太と秀だから、何の問題も無い訳が無いんですよね。
真弓役の福山潤さんもだけど、勇太役の内藤玲さんの演技が何より凄いです。
この人、もっと声優として出てきて欲しいな、と感じました。
心が苦しくて、本当は優しいから自分を責めて、守りたいから真弓を離す。
文字にすると流れてしまう事がこんなに辛くてもどかしいなんて…。
沢山の人に聴いて欲しいです。
痛いし、辛いけど、凄く優しいお話だから、きっと大好きな一枚(二枚組ですが!)になると思います。
おそらく音声化Cdの作品の中で
生涯において、何度も何度も聞く作品になると思う。
このCDから学ばせていただく事は
音の細部は勿論の事、お芝居が凄い。
基本的には声優さんに、よこしまな萌えはありますが
こだわりはなく、どなたが演じられても
制作サイドのキャスティングに文句は基本的にはないんです。
この作品においては登場人物が多く
CDは4作品目ですよね。
これはね、もう凄いです。
この一言しかいえねー。
木原音瀬先生のCOLDシリーズも確かに凄いんですが
音声化に関してはこちらの方が凄いです。
演者たちの一人一人の迫力がやっべぇぞ!
まじで。
雨の音や人と人の距離感にしても
COLDシリーズに関しては、一人の人物に焦点が当たって独白と共にお話が展開していくのに
こっちは映画を見ているような感覚です。
物語の中にいるというか、
不思議なのですが音の説得力がずば抜けていて
これから何度聞いても新しい発見と共に
学ばせていただきたい作品です。
本当に制作人には拍手を贈りたいし、この作品を生み出して下さってありがとうございますと言いたい!