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tsuki no sabaku satujinjiken
原作未読。
森川さんと石田さんという組み合わせ目的で聴取。
長編の別作品の組み合わせが最高だったので楽しみにしていました。
令和の時代に聴くと違和感があるゲイに対する考え、扱いがちょっと気になりますが、そういう時代背景なのでしょうがありません。
執拗なゲイいじりは、当時でもダメじゃないかと思いました。
後々の2人の関係に生きてくるいじりでもありますが、だいぶ不愉快になります。
物語は昔の2時間ドラマのような温泉宿ミステリー。
謎の多い家族、行方不明になった親戚、大雨と停電など、舞台がドラマチックでわくわくします。殺人未遂事件が起こり高校生4人が犯人捜しに乗り出します。壊れた時計から事件発生時間を推測するところなど、まさにミステリーもので、BLものだっけ?と思うほど凝っています。
メインは高校生4人、ケガをした仲間のために七瀬瑞貴の親戚の温泉宿に泊まらせてもらうことになって訪問します。
メンバーの1人、箕輪夏彦は七瀬瑞貴と小学生のときのスポーツ仲間なのに、相手は覚えていなかったことからギクシャクしているけれど、若者らしく4人でわいわい楽しんでいます。
宿泊先の温泉宿には病気のおかみと、小学生の娘と、メインキャラクターの1人となる息子。
この息子が七瀬瑞貴とそっくり、美青年の涼也です。
殺人未遂事件が起こり、全員が容疑者となり若者たちが協力して謎解きに取り組み、怪しい男が登場したりして、物語がどんどん緊迫していく展開がとても楽しめました。
タイトルになっている月の砂漠、謎との関与、トリックを説く鍵となり、夏彦と瑞貴にとって違う意味を持っていた、という展開も凝っていて見事でした。
残念だったのは、突然すぎるBL展開、いきなりの両想い確認からのいきなりの熱く甘い夜、というのに驚かされ、そして、かなり白けました。
両想いらしいことがわかってから、抱きしめ合って、キスを交わすくらいのほうが全体的にまとまっててよかったのではないかと思いました。
BLなんだから肉体関係ありき、エロありき、がいいと思っている方と、好みがわかれるとことだと思います。
話の流れ的には鼻白んでしまいましたが、森川さん攻め、石田さん受けの組み合わせが好きなので、おふたりの攻め受けの台詞、声のバランスの良さを楽しみました。
原作未読です。
冒頭の石田さんのモノローグがなんか今から聴くと古くさくて、ちょっと、やりすぎな気が。
ところどころ、入ってる音楽もちょっと昔あるあるの打ち込みピコピコサウンドで、いろいろ、残念。
ストーリーは、原作者のファンだけどこのシリーズは、ちょっと、ちんぷんかんぷん。
ミステリーになりきれてないなんかどっちつかずな。
取ってつけたようなBL展開が後半にあってミステリーを書きたいのかBL書きたいのかバランスが悪い。
私事だけど、月の砂漠のゆかりのある地に私は住んでいるので、
作品の肝となるこの曲がところどころでできて、感慨深かった。
個人的に久能さんのものでは一番好きなシリーズです。
もしかしたら少数派!?と思うくらいレビューはありませんが、力一杯お奨めさせてください!
高校生の男前4人組が旅行に行って事件に巻き込まれた話でありますが、推理に絡めBLとしてノンケ同士の恋愛感情を自覚するまで感情の揺れを上手くミックスさせて書かれている意欲作であり秀作であります。
ちょっと高校生というより大学生臭いんだけど、そこはご愛嬌ってことで。
さてCDについてですが、キャストはほぼ違和感なし!
特に森川さんの夏彦が良かったです。
いつもぼーっとしてるのに弱者に優しい男前を好演してます。森川さんって本当に素晴らしい。
他のメインとなる林、川端、涼也も想像通り。
が、瑞貴が少し違和感ありました。
悪くないし石田さん上手いんだけど、、私の想像している彼とは少し違いました。
後半の夏彦への執着が恋になったことを自覚し苦悩するあたりは文句なし。が、瑞貴の絶対的なプライドの高さとか、クールに見えて短気な二面性の表現が少し足らなかったかな。石田さんだと美人感が出ていていいんだけど、ちょっと大人しくて。
ちゃかす林への抵抗が可愛すぎてあれれーと思っちゃいました。
…瑞貴びいきだからごめんなさい。
最後あたりの瑞貴と夏彦とのやり取りが、少し変えられていて残念。瑞貴らしさがよく出てるところなんだけどな。少し弱くなっちゃいました。
あとやはり音では表現が難しかったか、ラストの瑞貴と夏彦のやりとりがないのが寂しかったかな。
それにこれまた難しいであろう乱闘シーンが、原作読んでないとわかりずらい。
とまぁ、全体の完成度としてはかなりのものだと思うものの、そもそもCD化するにはこの題材自体が難易度高かったか、と思うわけです。
さらに言うなら、これまた無理難題ですが、
声優さん方があまり唄は得意ではない様子で、話の核となる唄があまり出てきません(笑)
男の人が唄うにはキィが高い気がするので、それは目をつぶりましょう。
原作を超えられてはいませんが、原作好きなら聴いて損はありません。