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一番たくさん読んでいるのは、やはり鹿住さんの作品でしょうか。
何と言っても著作が多いですからね。
私の個人的な二大おススメを発表します。
ただし2シリーズ、4作品(『ひまわりレジデンスの住人たち』『あなたと恋で世界がまわる』『脱・プリンス宣言!』『復活・プリンス宣言!』)を読んでいないので、これをのぞきます。
まずひとつは『ヤバイ気持ち』。
この作品は世間的にも人気が高そうですね。
そしてもうひとつがこの『好奇心のベクトル』です。
卒業アルバムの制作委員となった諭のために、須藤が撮った1枚の写真。
そこには男子生徒同士が抱き合っている姿が写りこんでいた。
忘れたふりをしていた気まずい過去を意識しだす諭。
中学生の頃、好奇心から須藤と身体を重ねたことがあったのだ。
基本設定は『ヤバイ気持ち』と似ていると思います。
主人公は高校生。
攻はモテるタイプで色んな女の子と付き合っている。
受はおっとりとした鈍いタイプ。
仲の良い友達である二人は成り行きで関係を持つ。
異なるのはあちらでは受が攻に片思いをしていたのが、こちらでは逆だというところ。
片思いをしている方は切ないです。
相手の気持ちが自分にないことを分かっていながら、身体だけを繋げるのですから。
「恋っていうのは奪うもんだ。」と須藤に言われて、水谷が返した言葉がいいです。
須藤は相当ダメージを食らいましたね。
途中の展開はとても良かったのですが、最後は意外にあっさりとハッピーエンド。
ルビー文庫は薄いので仕方がないかな?
ところで、『恋になるまで身体を重ねて』の主人公も諭と同じ「小早川」という名字で、呼び名も同じく「コバ」でしたが、無関係だと思われます。