やさしい竜の殺し方

大好きな作品です！

すごく出来のいいシリーズ作品だと思っているのですが
レビューがひとつもないのが寂しいので自分で書いちゃいます。

原作が津守さんなので完全プラトニックです。
BLファンタジーってよりRPG風ファンタジーを楽しむ！
くらいで入ったほうがこの世界は楽しめるかもしれません。
萌えはあるんですよ。かなりちゃんと！
でも、こうギシギシあんあん方面には絶対にいきません。
（それが多分津守クォリティ…）
「BLとは関係性に萌えるジャンル」と時に言われますが
そういう意味ではその真髄には非常にかなっていると思います。

元聖騎士さま、美貌のアーカンジェル（受け）は千葉さんですが
本当にこう高貴な存在感のあるツン系美人さん声です。
お約束通り訳ありの過去とトラウマをお持ちで
その美人さんを見染めてしまうのがおチビな幻獣ハンター（美形）
低音ぎみの緑川さん（でも少年声）でウランボルグです。

これがもうめっちゃかっこいい！
かわいいのにかっこいい！
超超超萌えるんですよっ！
このウル坊やに！

そして無口なわりにアーカンジェルを口説く口説く！
口数は少ないんですが、非常にストレートに口説いてくるんですよ。
本当に素晴らしい年下攻め。ブラボー！

基本RPG路線なので、この二人以外にもパーティメンバーがいて
その面子もとっても魅力的。
荒くれ風だけど気のいい頼りがいのあるドウマ
不細工だと気に病んでるけど自立心のある姫クローディア
その姫をお守りするためについてきた忠実なガイス
一緒に旅を続けて行く中で徐々に互いの関係性を深めていき
非常にドラマティックな山場へと向かっていきます。

ネタばれ知らずに聴いたほうがより楽しめると思うので
詳しくは書けないのですが、愛の物語としても深いと思ってます。

プラトニックでも充分に深い愛の世界を描きだすことができる
その好例だと密かに思っている一枚（いや二枚）です。

とにかくウランボルグのかわいいかっこよさにやられ
アーカンジェルの可哀そうな美しさに心うたれる
非常に魅力あふれる作品なのです。

あ、かっこよくご登場なさる子安さまも素敵です～。
非常に役柄にぴったりでいらっしゃいました。
意地悪くもチャーミングなお方でございますよ。

機会がありましたら是非一度（だまされたと思って）
聴いてみてくださいませませ。
RPG展開が苦手じゃなければ充分楽しめると思いますよ～。