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原作既読
CDが出ているのを知らなくて、原作を読んでから10年以上経ってからの聴取でしたが、脳裏に2人の顔が表情が、鮮やかに浮かんでくる作品でした。
鈴村健一さん演じるアキラは、天才で、小生意気で、まじめで、まっすぐで、というアキラらしさがすごく出ていました。
スターゆえに、元の性質もあり、けっこうわがままな言動があるのですが、それがカリスマ性をもって許容されている感じも、まさにアキラ、でした。
森川智之さん演じるヒロヤは、苦しみを抱え厭世的になっている天才、大人な感じがよく出ていました。個人的にはもう少し若い軽やかな声のイメージだったのですが、ヒロヤが発する、芝居がかった、時代めいた、かっこいい、きざなセリフの数々が、森川さんの声によくマッチしていました。森川さんじゃないと、ちょっと鳥肌立ってたかも、と思いました。
歌唱シーンがどうなるのかなと思っていましたが、かっこいい演奏と観客の歓声でうまい具合に表現していました。
それぞれのカリスマ性のある大人気のバンドなのが伝わりました。
ただ後半の2人のけっこう大事なやり取りのシーン、台詞とBGMがなんだか合っていなくて、そこは残念でした。バンドシーンはかっこよかったのに、急にお昼のメロドラマみたいなBGMが流れてきて、びっくりしました。
フリートークも楽しかったです。
たまに、やっつけ仕事みたいなフリートークの作品に出くわすことがあり、がっかりするのですが、ちゃんと作品に絡めたトークを楽しませてくれました。
原作既読です。
収録されているのは『予感』からStage.1~5と『予感EX』から『予感EX』で、シーンの順番が変えられていたりカットされているシーンはあるものの、原作には割と忠実に作られているのではないかと思います。
原作にはちょこっと攻め様と女性の絡みが描かれているのですが、そのシーンはカットされていました。
ただ、コンサート会場や街中での女性ファンのかなり黄色いキャーキャーいう声は入ってます。
原作がバンド、しかも音楽がこのストーリーの要となっているので、こうこうドラマCDで「歌」なしでいかに表現するかという事はかなり難しいと思うのですが、聞いていてそういう苦労が感じ取れた作品でした。
私は森川さん目当てで聞いたので、森川さんは聞けて良かったと思います。
一番気になったのはBGMです…。原作は結構重めのシリアスなんですが、シーンと雰囲気が合ってないような気がしたところが何カ所かありました。
脚本もアキラのモノローグが多めの脚本なんですが、少し古さを感じます。
「ヒミツのバックステージトーク」は、森川さんと鈴村さんがバンドについてのお話をされていて、楽しく興味深く聞かせて頂きました。
そっか~やっぱりバンド内で仲が悪いって意外と多いんですね。