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ラブ度は低いんですが、なかなか面白かったです。
かわいゆみこさんは最初、これをシリーズ化しようと画策されてたらしいですが、精神医学の奥深さ難しさに断念したらしいです。
まあ確かに、素人が安易に手を出しても、底が浅いとそれが透けて見えちゃうジャンルですが。
それを差し引いても、じゅうぶん及第点だったと思うんだけどなァ…拙い部分はお話として形がつくようにハッタリきかせといたらいいんじゃないかなァと思いますが、それこそ素人考えってヤツでしょうか。
だって、かわいさんの書かれる話は、ちゃんと形になってましたよー。
「精神医学を扱ってて、これは…。ひ、酷い…」と思う小説なんて、私、過去に腐るほど読んだし。そういうのに比べたら、「さすがかわいさん」と思ったんですが。
やっぱ頭のいい作家さんだから、課すハードルも高いんだろうなァ。
この一冊で終わるには惜しい二人なんですよ。
マッドサイエンティストで嘘つきで食えない精神科医と普通の可愛い営業マン、主役二人がなかなかいいコンビだったもんで。
まだキスもしてないー!
精神科医の毒牙にかかっていく様子をぜひとも読みたかったです。
無理だろうなと諦めつつも、続編希望です。
大手企業で営業として働く上月の日常はストレスいっぱい。
胃を傷めて耐えられなくなった彼が、社内の医務室で出会ったのは、新任の心理カウンセラー、佐伯だった。
彼の落ち着いた物腰と、的確なカウンセリングに上月は救われ、次第に彼を尊敬するようになる。
ある日、佐伯は上月を自分のマンションへと誘うが……
企業の医務室で働く精神科医の佐伯×ストレスいっぱい若手営業の上月。
佐伯がバイで上月を狙っているっていうだけで、それほどBL要素はありません。
この上月くん、今まであんなにわんこのように懐いていたのに佐伯先生の性癖がわかったとたんの手のひらの返し方はちょっと先生がかわいそうになります。
迫っているのを隠そうと嘘ついたのは確かに先生が悪いんだけどさ。
後編なんか完全にBL置いてきぼりで、DVに悩む上月の同期の女性を助ける話でした。
ちょっと時代は感じますが、普通にライトな精神医学モノとして楽しかったです。