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まだまだ初期の小説道場、野村史子さんがセンセーショナルに登場しました。
初投稿ですぐさま仮初段となり、次作で『仮』が取れて初段になってました。
江森備さんに続く、二人目の有段者です。
私、野村史子さんの小説が大好きなんですよ。
活動期間は短く、『テイク・ラブ』と『レザナンス・コネクション』の二冊だけを上梓され、その後ぱったり本を出されてない方なんですが、ムードのある素晴らしい中編ばかりでした。
この小説道場、リアルタイムで読んでた方の感想と、今の私が読むときの感想は、まったく違ったんだろうなァ。
当時は『私説三国志』があれほどのベストセラーになるなんて誰も予想してなかっただろうし、野村史子さんが二冊きりで消えてしまうなんて思わなかっただろうし。
有望視されてた方や、積極的に投稿されてた方が、その後活躍できなかったことも分かっているのだ。
私は『今』読むからこその面白さを感じながら読んでいるわけですが、『当時』は先の見えないドラマを見るようなワクワクする面白さがあっただろうなと。それを感じられなかったのは残念に思います。
叱咤激励する道場主と、食らいついていく門弟たちと、それを見守る数多くのJUNE読者と。あの時代の熱気を垣間見てる気分でした。
内村梨津子『闇の塔』
今読むと耐えられない。頬に傷のあるヒーロー「縄手竜二」の第一声が「かわいいべべが泥だらけだぜ」なんだもんな~
野村史子『テイク・ラブ』
こちらもその時代に読めば入り込めたのかな。元学生運動家のヒーローです
相当調べてあります。いい意味で一般小説みたい
道場主は松○修三並みにウザいほど熱い
「テクは後からついてくる、情熱は取り戻せない」って台詞にうっかり感動しました
晩年は同人に走った彼女ですが、このときは「同人でまとまるな」って警告してたんですねえ