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ダメモトで掲載依頼してみたところ、掲載してくださいました。
ありがとうございます、ちるちる!
この『小説道場』シリーズは、かつて『JUNE』誌上で連載されていました。
中島梓(栗本薫)さんが道場主となり、作品を募り、門弟たちをビシバシしごきあげて、今日も活躍する数多くのBL作家を育てあげたのです。
英田サキ、榎田尤利、秋月こお、鹿住槇、野村史子、江森備、金丸マキ、須和雪里、尾鮭あさみなどなど、門弟さんたちのメンツを見ると、文句なくスゴい、スゴすぎる。もしこの道場がなかったら、今のBL界の地図は変わってたんじゃないでしょうか。
小説を書きたい人には必読の書だと思いますが、もっとスゴいのは、書かない人間が読んでも面白いということ。
中島梓(栗本薫)さんの歯に衣を着せない酷評が、小気味いいのだ。(酷評された本人にとったらキツかったとは思いますがw)
けど、このジャンルへの愛、小説への愛、とにかく愛に満ちあふれてて。
で、門弟さんたちは「ナニクソ!」と食らいついていってる感じでした。
ついでに中島梓さんの自画自賛も見どころですw(そういやちょうど彼女の才能が多方面で発揮され、アブラののりきってた時期だなァ…)
一巻にはあの『私説三国志』の江森備さんの初投稿作品が収録されてました。
この小説、はっきり言って面白くないw
けど中島梓さんは四級という低い認定をしながらも、「見込ある」ときっぱり書いていました。
しかし、自分がちるちるでレビューしてて思うんですが、的確な言葉でその作品を表現するのって、難しいんですよね。あらすじ書くだけならまあまあ簡単なんだけど。
泣けたとか面白かったとかつまんなかったとか、ワンパターンなことしか書けない私からすると、中島梓さんの批評は驚異的でした。語彙が豊富。良い点と悪い点の両方をビシバシ理路整然と書いている。彼女は書く才能だけでなく、読む才能も批評する才能もケタ外れだったんだなァ…と改めて思いました。
しかも大半がアマチュアの手書き作品で、読みにくくて面白くない作品のオンパレードだっただろうに。つまんない作品を読むのって、ほんと苦痛なんだよね…。
やっぱ『愛』がなきゃできなかったと思いますです。
いろいろ書きましたが、単純に、ごく単純に、この本は面白かった!その一言に尽きます。
明日のBL作家を目指す人たちの熱気が伝わってきて、読んでてワクワクしました。