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ドラマの中で演じながら、自分の中の気持ちが溢れてくる。なのに、この恋が実のったら、相手の全てを壊してしまう。
だから、このドラマを演じている間だけ沢山好きになって、触れて、感じて……
高校生でモデルの拓人の視点で描かれる恋です。
好きになるほど相手を思いやって苦しむのですが、恋人でいる間は笑って、たくさん触れていたい。その純粋な気持ちがたまらなく切なくなります。
拓人の気持ちを知って、選んだ最後を認めてくれる優しい泉。
雨の中のラストシーンまで何度も涙が止まりませんでした。
コバルト文庫なので、キス以外のシーンはないに等しいのですが、たまらなく愛しい一冊です。
この本の著者の特徴でもある、切ない恋愛です。
この本に出会ったときは、
『好きで、好きで、だからこそ、別れる・・・。』
という考えが未熟な私にはまだわからなかったのですが、この本では痛いほど共感できました。
この本には何度泣かされたことか・・・。
何回読んでも泣けるんですよね。。
しまいには結末を思い出して途中で泣き出す始末・・・(笑)
私にとって、大切な大切な一冊となりました。
同性愛を扱ったドラマで恋人関係を演じる拓人と祐次。
架空の恋を演じつつ、私生活も徐々に親密になってゆく二人。
これから人気が出るであろうモデルと、人気俳優の恋。
しかも同性同士というスキャンダルな関係です。
お互いは相手の立場や今後の事を思い、苦渋の決断をするのですが。
悲観的な雰囲気で盛り上げて、ラストはどんでん返しのハッピーエンドじゃないか?
と思っていたのですが。見事に裏切られた結末でした……。
ぶっちゃけ、そこまで思いつめることはないじゃないか!
もっと上手くやれるんじゃないのか?と思うのですが。
そんな小細工が出来ない二人だからこそ愛おしくて、切ないし。
このラストになったんだなぁと納得です。