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…今は、君が僕の恋人なんだろう?
renaishousetsuka no hatsukoi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は出版社の編集者と
デビュー作以来スランプの小説家のお話です。
「ごっこ」から始めた二人の恋が本当の恋愛になるまで。
受様は男ばかりの六人兄弟の末っ子。
ぼんやりした性格で昔からドイルや乱歩の小説が好きで
大学時代に書き上げて投稿したミステリ小説が出版社に拾われて
執筆業の世界に飛び込みます。
しかし卒業同時に1冊本を出し、
その直後2本の短編を雑誌に書いてから
頑張れば頑張るほどトリックが浮かば無い、
言わばスランプ状態に突入してしまいます。
本の印税も執筆料も貯金も底をつき、
今では電気も止まって肝心のパソコンも立ち上げられず・・・。
空腹のあまり起き上がれないほどになったある日、
出版社の担当編集者が一年ぶりに訪ねてきます。
話が有るといって連れ出されたファミレスで待っていたのは
怜悧で涼しげな印象のいかにもやり手の大人の男性でした。
彼が今回の攻様になります。
お払い箱かと身構えた受様に
攻様が微笑みつつ告げたのは「恋愛小説」の執筆依頼をします。
ミステリもいいけど、
受様の文体なら恋愛小説の方が向いているよと。
しかし美少女めいた女顔のため異性にもてなかった受様は
恋愛感情で人を好きになった事がありませんでした。
頑張ってもミステリ以上に何も書け無い受様に、
得意なロジックで書いてみたらと言う攻様。
データが無いものは机上の空論っぽくてと反論すると
データの提供を提案されます。
僕と擬似恋愛を試してみる?
ここから二人の《恋愛ごっこ》が始まります。
二人で海にデートをした夜、
受様は2年ぶりに1本の短編を書き上げます。
それは恋文のような、とても小さな恋物語・・・。
攻様と過すうちに無自覚で彼に惹かれていく受様。
やがてその思いのままに攻様と身体を繋げてしまいます。
こんな事は好きな人とじゃなきゃできないと言う受様に
攻様は曖昧な答えしかくれません。
擬似恋愛を提案したのは小説の為?!
ふりだけであんな優しいキスができるの?!
小説を書く以外何もできない天然系受様が
攻様を好きになる中で自分に足りなかったモノを見つけ、
小説家として立ち直るお話です。
あまり家族の情に恵まれなかった攻様は
愛されて育った受様の優しさに癒されながらも
自分自身の気持ちさえ信じることが出来ないヘタレさんなので、
最後は受様の方が男らしいですね!!
こちらも某通販社で購入すると特典小冊子が付き、
本編後のラブラブな同棲生活が楽しめます♪
今回は同じく小説家と編集カップリングで1作。
火崎勇さんの『書きかけの私小説』は
とある理由で書けなくなった恋愛小説家のお話です。
結城先生は前作も読みましたが、一見王道のお話を書いているように見えてちょっと味わいが違います。
ちゃんとキャラが生きてるというか、キャラは地に足ついているんだけど、設定はBLちっくで夢見がちな部分があるので、そこらへんの釣り合いが読んでくれる人の層を広げているのかな、と思ったり…。
あたし的には設定ももうちょっとBL的な道からそれちゃっても楽しめるんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうね…これは好みなので。
設定がこうだからきっとこのキャラはこういう行動をするんだろうと思っていても、「あ、確かにBL的にはあたしの予想でいいかもしんないけど現実だったらこうなるわね」っていういい感じにしっくりする意外性があるので結構読んでて楽しかったです^^
今後が楽しみです~^^
結城さん、以前読んだ『SIZE』が個人的当たりだったものでこちらを選んでみました。
でも、まさかまさかの一人称!かと思いきや、出だし部分の一人称は本文とはまた違っておりました。過去のお話でした。
本文は受けと攻め、そして友人と兄視点が章ごとに変わる三人称。
この言い方であっているか自分でも甚だ疑問ですが(苦笑
最後の方までは綺麗に受け、攻めの視点の切り替えなんですが、ラスト近くなって受け視点の中に友人視点が混じったり、完全に兄視点が登場したりするもので。
作品自体は編集者×作家という王道もの。
今月この設定を読むのは二冊目(苦笑
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受けの佐倉は25歳。
一応作家という職業ではありますが、二年スランプの結果、現在は家賃滞納、食べることにも事欠く始末。
攻めの嘉悦は新しく佐倉の担当になった編集者。
ミステリー作家の佐倉に、恋愛小説を書かせようと依頼。
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佐倉の天然というか子供のまま大人になってしまった感と、嘉悦の年齢よりもはるかに大人な紳士っぷりはなかなかに対照的で良い組み合わせです。
特に、まったく恋愛経験のない佐倉に恋愛小説を書かせようとして恋人ごっこを演じることにするのは、嘉悦やるなあという感じ。(この腹黒感)
嘉悦は最初から佐倉に執着していますが、それをおくびにも出さず、これも小説のためだよといった風に接します。
これって佐倉がド天然だから通じるんだろうなあ(苦笑
海辺デートで嘉悦に手を差し出されそれを躊躇なく掴んでしまう佐倉には、さぞ嘉悦も内心可愛くてぶるったでしょうねえ。
しかし、この紳士然とした嘉悦の方も実は過去の拘りを拭い切れていないという、面倒くさーいところがあるわけで(苦笑
ド天然ではありますが、ありのままを受け入れることのできる佐倉の方が一枚上手だったのかも。
結城さんの作品はまだ二冊しか読んでいないので全部がそうかはわかりませんが、ひじょうにテンポが良いです。
うまーい具合にサブキャラ(今回は佐倉の唯一の友人咲子や兄)が出てきたり。
佐倉は一般的な社会人男性とかなりテンポが違いゆっくりですので、この咲子や兄が出てくることで飽きず、流れが格段に良くなります。
ただ前も思いましたが、特有の難しい漢字は必要なのかな?と思います。(はっきり言えばいらないと思う)
見慣れない物が目に入ると一回そこで思考が戻されて覚めるので、かえってのめり込めなくなるような気がするのですが…
ただ全体的にはとても満足で、やっぱり結城さんて面白い、もっと読みたいと思わされました。
評価はかなり萌×2よりです。
結城先生、初めて読みました。
スランプ中のミステリ作家と、担当編集者の「恋愛ごっこ」から始まる初恋モノです。ひとえにキャラかと思います、好き嫌いを決めるのは。個人的には受けにも攻めにも、…というか二人の関係性自体、あまり萌えられなかったかな。
愛人(まなと。以下、マナ)は書くことが好きで、創作行為においては才能を発揮するけれども、日常生活はまるでダメなタイプ。喋る内容も拙く幼い。取り柄は美人な母親似の綺麗な顔。男ばかり六人兄弟の末っ子で愛されてきたタイプ。←既に苦手かも…
ミステリがダメなら、恋愛小説を書けばいいじゃないか!と、人を好きになったことがないマナが新しく担当になった嘉悦と恋愛ごっこをすることで、創作のネタにしちゃう。のっけからマナは簡単に嘉悦に恋しちゃうんですよねー。どうしてかなー。その背景には理由があって冒頭で仄めかされてはいるのですが、タネ明かしされている読者としてはマナ本人はニブ過ぎるし、嘉悦は見た目以外に特別な魅力が伝わらないしで…(スイマセン。)他の登場人物も頑張ってはくれているんだけど、二人を引き立ててくれているように思えなかった。マナの親友、咲ちゃんはイイ仕事してたかな。でも、男前なんだけど暴力的過ぎる女の子だったよ…。
ストーリーの流れには辛うじてついていけたんですけど、恋愛ごっこ中の嘉悦にもっとわかりやすいツンデレ要素が盛り込まれていたり、最後のタネ明かしにも、あ、あれか!的な伏線を張ってくれていたらもっとグッと来たかも。よくわかんないうちに、やっぱりそうだったよねー、で終わってしまってもったいなかった。マナが一人で運命の恋に盛り上がって置いてきぼりくらった感じです。
作家さまにとっての原点のようなものが凝縮されている思い入れのある作品とのこと。ステキな表現もたくさんありましたし、図書館萌えなわたしとしては二人の出会いのシーンがとっても好きでした。キャラにハマれば好きなお話だったかもしれません。直感だと自分の好きそうな作家さまなんだけどな…。他にも購入済みの作品があるので、アタリを求めて読んでみたいと思います。
挿絵がメッチャ可愛かったなー。