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junai no masquerade
この作者様の作品は、前半は傲慢な攻めが弱者である受けを凌辱し、後半は健気な受けが攻めを癒していく…という印象が私にはあるので、「賭けに負けて2週間同居」と読んだら、その夜のうちには攻めに襲われて、受けはその気はないけど身体から堕ちていって…と想像していたら、この作品は全く違うものでした。
出帆(受け)が拒むと、理人(攻め)は「無理強いは好きじゃない」とあっさり引き下がり、帰っても構わないという雰囲気になります。ただ、理人が怪我をしたので、出帆が自ら世話をすると買って出たので、怪我が治るまで同居をすることになったのです。
結果的に、出帆は手だれた男の罠にかかって、理人に恋をして抱かれてしまいますが、罠といっても他の女性と遊ぶように見せつけるという可愛らしいもので、出帆が理人に惹かれているという下地がないと効果が無い技です。
「普通」の感覚を保ち続けてすれない出帆は、可愛らしく溌剌として魅力的ですが、なにより理人が可愛らしいです!
恋人同士になってからは、一日のうち暇さえあれば、求められ、口づけを好むというのも可愛く感じましたが、自分から期限切れを言い出して別れた手前、素直に会いに行けず、出帆と会ったパーティで探し回るのがとても愛おしかったです。
きっと、次回以降もバーテンダーとして来ているだろうと思ってたのに、姿が見えない。パーティは月に数回行われているので、別れて10日となれば二、三回は参加したはず。次に会ったら、今度は期限付きじゃない話をしようと思っていたかもしれないのに、会えなくて苦しくて、つい電話をしてしまった。そんな不器用な理人がとても可愛らしかったです。
理人は出帆に「好き」「愛している」と言ってはいないのですが、態度やその他の言葉で表現しています。
「男同士(で恋愛)なんて冗談じゃない」と啖呵を切った出帆に「好きだ」と打ち消しの言葉を言わせたがった理人らしく、「バカンスは終わりだ」と宣言した理人自身が「会いたかった」と打ち消しの言葉を告げるのが律儀だなぁと思いました。
出帆の目線でストーリーは進むので、理人の内面は記載ありません。ですが、出帆が櫻井の話を聞いて、理人の心情を推し量っていくのを読むに連れ、あの時はああだったのかなぁと想像できて楽しかったです。
気になった点は、表紙めくってすぐのカラーイラスト。乱れている出帆に比べて、理人がやけに冷めている様がちょっと違和感でした。表情を余り変えないとの表記は確かに度々あるのですが、理人にしては待ちに待った夜のことですから、もうちょっと欲情が欲しかったところです。いっそのこと、理人の顔が見えない構図の方が想像をかきたてられて良かったのではとも思いました。
あとは、海野と櫻井のイラストが見たかったです!終盤の理人についてあれこれ話す場面、挿し絵があったらなぁと残念に思いました。櫻井は絶対男前だと思うのです!!
うえだ真由様のいつもの作品(私が冒頭で想像したもの)を期待される方には拍子抜けでつまらなく感じるかもしれませんが、私にはお気に入りの作品です。
セレブだけど寂しい攻めと、それを癒す「普通」で可愛い受けがお好きな方にお勧めします。
「リブレらしい華やかなお金持ち攻」を目指したと、
作者が後書きで書かれていましたが。
リブレって、お金持ち攻が多いのでしょうか?(笑)
きらびやかなパーティー会場で、バーテンとして働く苦学生・出帆と、
巨額の資産を手にし悠々自適に過ごす若きエリート・理人との恋物語。
ダーツの勝負から始まった二週間限定のバカンス。華やかな仮面舞踏会。
何だかハーレクインロマンスを思わせる設定とお話しでした。
ただうえださんは私の中では「情」と「ベタ」の人なので(笑)
私の超個人的な意見ですが、こういうスタイリッシュ?な大人のラブゲームみたいな
お話は、うえださんの作風に合わないような気がしました。
苦学生で真面目にバイトに励み、湯水のようにお金を使える理人と付き合うように
なってからも、普通の金銭感覚を保っていた出帆の堅実さと素直さは好感を持てます。
選ばれた・出来過ぎた人間ゆえの孤独の中にいる、
理人の寂しさや諦めは胸に切なく迫ってくるのですが。
どうも今ひとつ、私の中で盛り上がらないというか。
しかし面白くなかったか?と聞かれると、決してそうではありません。
萌えどころもありましたし、濡れ場も充実していると思います。
でも何と言うのか……可もなく、不可もなくというか。物足りないのです!!
リブレとうえださんは合わないのでは?と、生意気にも思った次第です。
なので大好きなうえださんなのですが、今回は悩んだ結果……中立評価です。
無意味にゴージャスなセレブ設定が浮きまくりで微妙。
タイトルも陳腐。
もっと地に足が付いたレベルで読みたかった。
それこそ、もっと可愛い感じのイラストがついて、ディアプラスあたりで書いていたら、もうちょっと違う雰囲気で、もう少しマシになってたかも?
残念。
本気が垣間見えない男に、男との恋愛なんて考えたこともない健全なタイプが堕ちていく。
序盤のスリリングさは、好きでした。
IT会社社長・有坂理人(32)寡黙クール攻め×バーテンダーバイトで苦学生・佐野出帆(大学生)天然真面目受け
セレブが集まる特殊なパーティーで、急にダーツ勝負を持ちかけられる。
自信があったのにプレッシャーから負けてしまって、二週間相手をすることに。
二週間限りのアバンチュールを決め込もうと理人は思っていたのだが、出帆にはそんな気はなくて抵抗されてしまう。
無理強いしてまで求めないと言う理人に安堵したが、抵抗した際に腕に怪我をさせてしまう。
目的は変わったけれど、二週間程度、手が不自由な理人の手助けをすることになる。
互いの境遇がわかるにつれて、恋愛的な好意が湧いてきて。
お金持ちでセンスもよく、IT会社の社長でカリスマ性もある。そんな遊び慣れた風な男に、恋に堕ちた事を出帆が自覚させられる瞬間に、ゾクゾクしました。
本気や考えが読めない攻めなだけに、ミステリアスさが序盤の魅力でした。
二人が一緒にいる期限は、出帆の不注意で怪我をさせてしまった理人の怪我が治るまで。
とは言っても、すっかり恋人同士のように馴染んでいちゃついている二人が、怪我が治ったからと理人に言われて、急に別れる所が腑に落ちませんでした。
当初は、手が不自由な理人の手助けをするのが目的でしたが、好き同士なら期限なんて関係なく一緒にいればいいのにと思って、とても不思議でした。もしくは、別れたくないと受けが訴えるとか、熱さが欲しかったです。
出帆は理人に会おうとして、仮面で参加するパーティーに乗り込むのですが、理人も理人で会えないはずの出帆を探していた。
それよりも直接的に会える手段や方法があるのに、なぜ取らないのか?と、あれこれと謎やもやもやが残ります。
作中で、仮面舞踏会が一度会った事だし、二度目は別の手段でもよかったと思います。
お互いに臆病なのか、恋愛に対する積極性や情熱が感じられなかったです。
甘かったり、純愛なのは確かなのですが、もう少し勢いが欲しかったです。
エロ:★3 普通
総合:★3 萌えるシーンもあるのに、読後に残る印象が薄いです。