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コミカルチェリーボーイラブ
nijyurokunenme no koibito
おー! 高尾さんはコメディもこんなに面白く書けるのかー!と目からウロコの大発見です。
馬もの?王道と、極道もの王道しか読んだことなくて、王道シリアス派の方だとばっかり思ってたんですが、今回のお話は王道コメディでした。
でも王道は外せないようです。まあ逆にそれで安心して読めてたというのもありますから。王道もまたよしなのですよ。
瑞貴はどこにでもいる平凡な容姿の平凡な会社員。だけどちょっとだけ人と違うのはゲイであり、更に齢25歳にして童貞であった事なのです!(表題が年齢と違うのは、作中で26歳になるため)
ゲイであり行きずりの関係をよしとしない瑞貴は、童貞なのはある程度仕方ないと思ってるのですが、やはり恥ずかしいのでひた隠しにしてるんです。
ところが、ある日それを部署の先輩である高山に気付かれてしまい、更に大っぴらにからかわれてた時、通りかかった社長の日下部に思いっきり聞かれてしまいます。
この日下部というのが、瑞貴の密かな片思いの相手なのです。入社試験の時に一目ぼれしてしまい、社から出向してて社長の姿を見れない時も妄想で乗り切ってきた、憧れの人なのです。
瑞貴の特徴として、度の過ぎた妄想体質であることも忘れてはいけません。
この妄想癖のおかげで何度も何度も話に色を添えてくれましたから。そして二人の気持ちのすれ違いの大きな原因にもなって行きます。
キッチリくっつくまではかなり悶々とさせてくれました。
そして、日下部に憧れ、緊張するあまり結構マヌケな失敗もします。ついでに言うとかなりの天然でもあります。
普通ここまで来るとイラっとくる要素満載ですよね。そのイラっとくる感覚を誤魔化さず、そのまま日下部の怒りにちゃんと充ててるのが上手い!
変に同情もせず、美化もせず、まんま天然のもたらすイライラ感をきっちり見せた事が今回の話の面白さに加わってました。
まあ瑞貴はそんなドジっ子な訳ですが、一たび仕事になるときっちりこなし、中々優秀な社員だったりします。それも今後の話にも大きく影響します。
瑞貴視点の時は大いに笑わせてもらい、日下部視点の時にはまた違う姿が見えてよかった。
特に最初はイラつくだけだった瑞貴を、どうっやって日下部が好きになっていくかというのを垣間見るのが面白かった。
本当に最後まで楽しませてくれる良作でした。
これからももっともっとこんな作品を書いてくれるといいのにな。
特にこの作品はぜひシリーズ化していただきたい! 無理ならどんな形でもいいのでスピンオフ出してほしいな。
だって、凄く気になってた高山(瑞貴の先輩社員)と西沢(社長秘書)について一切語られてなかったんだもの!! 受攻すらイマイチわからないんだもの!! ぜひこのテイストで続きが読みたいです。
こんなにコメディだとは思わず手に取った本でしたが、読み進めるうちに、コメディ好きとしては萌えツボ刺激されまくりで、思い切り楽しめました☆
主人公の妄想の暴走ぶりが見事で、ズレまくりの二人はもはやラブコメの王道と言えるのかもしれませんが、変に小細工を使ってない分ダイレクトにその愉快さが伝わって、吹き出しまくりでした。
26年も童貞でドジっ子で泣き虫で妄想癖があり、外見も人並みで特に並はずれているわけでもなくて、、そんな主人公・瑞貴・・・こういう場合自分”乳くさい”とか思っちゃうんですよ(偏見)
だからイケメンでバツ2で、大人な社長・日下部には、こんな瑞貴は絶対イラっとして、絶対欲情なんてありえない、って思うわけです。
これで瑞貴がおバカ社員だったら、そのまま歯牙にもかからないわけですが、ドジは目の当たりにしていても社内や出向先での評判は良いので気になるわけですよ。
どこが優秀なのか見極めようとするのですが、何せ瑞貴は日下部に一目ぼれして童貞捧げたい相手ですから、もう緊張しまくりで、ひんしゅく発言は大声で飛び出すし、ドジばっかりするし、イイところなし。
それが酔い潰れてしまった彼の乳首をみて、ムラムラしたのがきっかけだったという、何とも男くさいきっかけ。
乳首ですよ、乳首!
乳首舐めたい欲望と、童貞捨てたい欲望が一致して、脱チェリーがなるのですが、お互いが片思い同士だからすれ違うこと山の如し??
瑞貴の各所で発生する妄想がおかしくて、その妄想前提での発言とかで結末決めとかしたりしてるから、またややこしくなってみたり。
とんでも発言は、日下部でなくても楽しいが色気は感じない。
しかし、それを可愛いとか思うのは恋する男ゆえなのだよねと思う。
自動車のテールランプなんか「未来予想図」ですよ、ラブですよ(汗、)
しかも書き下ろし後日談はやはり”乳首”がポイント♪
日下部の秘書・西沢と瑞貴の先輩・高山(←カプらしい)が気になる、気になる、気になる、、、やはりツンデレ眼鏡なのか!?
久々に優秀なラブコメを読んで大変に満足いたしました~
表紙にいる黒髪の男性の絵に惹かれ読んでみたら、
びっくりするほど、萌えた!不意打ちでした。
この黒髪の男性(表紙左)は、社長で攻め。
そして、茶髪眼鏡(表紙右)は26歳の社員で受けなんですが、
この受けの男の子、自分がゲイだと自覚しながらもネコ派で、かつ消極的なのです。
そのため、生まれてこの方なかなかそういう機会に恵まれず、簡単に言っちゃうと童貞。26年間もの間、純潔を守りとおしてきたのです。
この子がすごく良かった!
社長のほうも素敵だったけど、それ以上に受けの男の子がとても可愛くてびっくりです。
攻めに迷惑ばっかりかけるヤンチャ系の受けは嫌いなんですが、
この受けの場合は迷惑かけつつも健気で純粋で控えめで、品があるんです!
それでいてチャンスさえあれば童貞を捨てたいと悶々。
自分を抱いてくれるイケてる男を虎視眈々と狙っていたりもして、ウケました。
積極的ではないけれど、人一倍妄想はたくましいのです。
わたし、ゲイで童貞って設定好きです!
そして、何より、人物が皆生き生きしていて楽しかった~。
会話が自然だし、面白いんですよ。
ちょっと、ほんのちょっとだけど、九州男児さんのネコ侍の雰囲気があるかなぁ?と思います。
いえもちろん、絵的には全然違いますけどね、ヤマトと瑞希(この作品の受け)じゃ。
この作品の受けの容姿はキレイ系ですもん。しかも最終的には報われてるし。
だけど、笑いの香りがそこはかとなくネコ侍。まー童貞繋がりですしw
なんにせよ、良い作品と思います。
この作家さんの作品を初めて読んだけど、ファンになったかも!
あとがきを読むと、雑誌のショコラに載ってたみたいですが、
今回一冊の本にまとめられ、読む機会に巡りあえて、良かったなぁと思います。
面白かったーーー!
『お侍、拾いました。』の高尾さんですが、もだもだ攻めじゃなくても、すごくよかったですよ社長攻め。
主人公は25歳の会社員瑞貴君。ゲイであることよりも童貞ということに強いコンプレックスを持っています。
今時めずらしく純情で、お人好しがゆえに頼まれる仕事も多く、それをしっかりこなしていて、引く手数多な瑞貴君。
そんな彼の唯一の趣味は…妄想(笑)
入社前の面接時に一目惚れした日下部社長(バツ2子供なし)と、どうにかなるわけもないとわかっているからこそ、妄想たくましくしているわけですが、それがひょんなことからどうにかなってしまうのです。
その「ひょんなこと」というのが乳首なんです、ええ。
瑞貴君が酔い潰れてしまったのを介抱する羽目になった社長が、はだけたシャツから垣間見えた彼の乳首にムラムラしたのがきっかけだったというね(笑)
ビシッと隙のないデキる社長、しかもまるっきりなノンケのくせに、色香漂う美青年でもなんでもない、どっちかというとちょっとダサめな瑞貴君の無垢な乳首を舐めたいと思ってしまう辺りが、変!
メソメソすぐ泣く受けって嫌いなんですが、なぜ瑞貴君にいたっては可愛い思ってしまうのか私よ。
ドジっ子で天然でイラッと来そうなキャラなのに、微笑ましく思えてしまうところが、高尾さんの腕だなあ。
社長が徐々にほだされるのも頷けるし、ドン引きしてもおかしくない暴走気味の妄想を聞かされても、まったくこの子は…と、社長がなってしまう魅力がたしかにあるんですよ瑞貴君。
天然ならではの受け答えもおかしく、社長に好きな「料理」を訊かれてるのに「ウインナです!」と元気よく答えたり、「めくるめく官能の夜を経験してみたい」だとか「清らかなまま死んで天使になる」なんてことを静かな店内場で大声で言ってしまったり、次々出てくるこんなセリフに何度吹き出したことか。
終始ニヤニヤしっぱなしで読んでしまいました。久々にBLでこんなに笑ったなあ。
「ぜっったい家で読むべし!」と帯に注意書きが必要です。BLは家でしか読まねえか。
先日読んだカワイチハル先生の漫画に魅了され、先生の絵をもっと見るために、先生がイラストを描かれている中で一番評価の高かったこの本を買ったのですが、話も大変面白く、最近私が読んだ小説の中では一番でした。
私がこの本を読めたのは、先に読んで評価して下さった皆様のお陰です。有難うございます。
イラストがカワイ先生でなかったら、こんなに面白い話を読まずに済ませるところだったと思うと怖いくらいの気持ちです。
高尾先生のほかの本も注文するつもりです。
本音は「萌×2」ですが、読み逃す人が一人でも減ることを願い、「神」に致しました。
ともかく、大爆笑させてもらいました。
何度読んでも新鮮な気持ちで吹き出して、腹筋ぷるぷるです。
家族から「何読んでるの?」と危険な質問されると困るので我慢と思っていても笑いが〜(^o^;)
受け様の瑞貴は、妄想たくましく生きてきた童貞の25歳。
攻め様は、瑞貴が一目惚れして片想い中である社長の日下部。
瑞貴にとってトップシークレットの『童貞である』を、日下部に知られた事から発生したあれこれで、憧れの日下部と一緒に食事をすることに。
約束の時間に、車の側で待つ日下部に瑞貴が走り寄るだけで、タックルをかましている結果に、吹き出すしかない(^○^)
そんな調子で、ともかく瑞貴の残念なドジぶりやテンパリ具合が、私の笑いのツボを直撃。
加えて、瑞貴のめくるめく妄想も、楽しかった。
そうよね、楽しんでこその妄想よねd(^-^)
瑞貴の言動だけでなく、先生の発する文章にも笑いました。
頼りになる先輩の高山に相談したくてもできないジレンマを『知恵袋が立っているのに活用できないもどかしさ』なんて(≧▽≦)
先生の表現力にも拍手で大笑いさせてもらいました。
2人の恋模様も、楽しかったです。
受け攻め両視点で書かれているので、瑞貴がどんどん気になりだして、独占欲や執着心を強くしていく日下部の心情ににまにまです。
ただ、なんというか、日下部はカッコつけというか、めんどくさいというか。
ホント、間抜けでろくでもないわ〜( ̄▽ ̄;)
無事恋人になれたのも、高山と西沢のナイスアシストのおかげですね。
瑞貴にとって二十六年目にして生まれて初めての恋人。
これからも2人で大いに妄想を楽しんで、イチャイチャしとくれね。
イラストは大好きなカワイチハル先生。
お花畑な瑞貴やえちシーンでの色気漂う瑞貴、男前な日下部、堪能させてもらいました。
瑞貴のピンクの乳首に日下部の鼻先をちょんとしてるシーンのイラストは眼福です。
その後の展開を、私も十分妄想楽しませて頂きました。
そして、口絵もえっちぃです。
その口絵が描かれている裏表紙も当然です。
表紙がかわいいだけに、裏返して慌てて周囲を確認しちゃいます。
どんくさい受けも、平凡な容姿の受けも、あまり好みじゃない…
のにこの作品は頭からラストまで余すところなく楽しめました!
何故かというと受けがすごい。ものすごい。
まっさらの童貞処女で、童貞コンプレックスと妄想癖があって、
おどおどしてるかと思えば童貞をバラされたくないあまり
先輩を水虫の禿げだと言いふらすと脅し始めたりw
嬉しくて泣き、悲しくて泣き、恥ずかしくて泣き、
ちょっと目を離しただけで迷子になるわ転ぶわ動揺しすぎて暴走して自分は童貞だと叫ぶわ
二週間大好きな攻めと離れてただけで泣いて再会を喜ぶわ
もうなんというかものすごいw
面白すぎるし可愛すぎます。
というわけで最初はやや引き気味だったノンケだった攻めの社長も
どんどんメロメロになっていくんです
こんなに面白くて可愛い童貞がいたら聖人君子か相手持ちじゃない限りペロッといきたくなるよwと納得
いけすかないモブは出てこないし、脇キャラは受けを面白がってるけど良い人だし、
受けはどんくさいところがあるけど仕事は出来るし(実際に仕事をしてる場面はないですが…)
抱かれて処女喪失しても相変わらず面白いままだし
攻めはどんどん受けにハマっていって最後は家まで買ってくるし
こういうお話を読みたかったんだ!!と万歳したくなりました
受けの乳首の描写もとてもよかったです
攻めは受けの素晴らしい乳首がお気に入りで、
口に含んだまま寝ることもあるそうなw いいですねぇ
イラストもお話にとてもよく合っていて、素敵でした
シリーズで読みたいくらいなのですが一冊で終わりみたいで悲しいです
文句なしの神作でした
何度だも読みたくなる1冊だな、と読後一発目の感想です。
純粋なお話が読みたい!でも、シリアスは苦手!
という方には是非オススメしたい本です。
最後まで笑いありで、でもお互いを想い合う純粋なお話で、読み終わりは幸せのホクホク感が残りました。でも1人で居る時に読むのがオススメですが。
瑞貴が決して純粋生娘ってわけでもなく妄想が結構際どかったりもするのですが、発言や妄想の行き着く先が童貞であるが故に経験がないからと面白くなってしまう辺りがすっごく可愛くて、大好きなキャラです。
瑞貴に振り回される日下部さんの気持ちが分かってしまうくらい、何でも許せる可愛さを持ってます。
笑って素敵なお話が読みたい方は是非!読んでみてください。
すごく良かったです。ノリが楽しくて最後まで一気読みしました。
高尾さんの作品は一部でコミカル、皮肉に富んだものが多くクスクスと楽しめるものが多いのですが、これもそんな感じでして、主人公・瑞貴が童貞でゲイで泣き虫でどこか的を外した回答をするのが楽しく、それでも絶対に不可能そうなノンケの社長を見事に落としてしまうまでのやり取りが明るく笑えて全然飽きずに最後まで読めました。本当に楽しかった。
いいお話だった、とかストーリーが良かったとかでなく、読んでいる間、会話、やりとりが楽しい!と思える作品です。
しかし、最初は日下部が全く瑞貴に興味をもっておらず、しかもノンケで会社社長という難解なスタートです。
反対に瑞貴は社長に一目惚れしていて、憧れの存在。最初こんなにマイナスから始まるのも珍しいのですが、だんだん日下部のほうが瑞貴にはまっていきます。それに納得できるくらい、瑞貴というキャラクターが面白おかしいです。
コミカルでテンポがいいのは高評価ですが、ストーリーはつじつまの合わないところも多く、もう少しスマートにまとめられたらもっと良かったかも。すれ違いが多くヒヤヒヤします。プライドの高い日下部社長の考えていることがわかりにくい。
「あなたが好きだ」と瑞貴が言ってるのに、「なぜ俺じゃだめなんだ?」というのも何だかおかしい^^;
脇キャラカップルがとてもナイスなフォローをしてくれるのですが、このカップルスピンオフか何かなのかな?と思うほど水面下で動いてる感じがしました…この二人の説明ももっとあれば良かったかも。
表紙は乙女チックな感じがしますが、中身は笑えて明るい気分になれる良作だと思います。
この作者さんの作品は初めて読みましたが…面白かったです!
表題作は瑞貴(受け)目線で進むのですが、この主人公が良いキャラです。妄想好きなキャラは他の作者さんの作品でも読んだことがありますが、発想が楽しかったです。ことわざのブタとネコを気にするところとか、日下部(攻め)との会話も楽しかったです。全く想像がつかないからと妄想をスキップするところは、我が身におきかえて納得しました(笑)
もっとあらすじで妄想キャラだというのをアピールしても良かったのでは。
日下部がすぐに手を出さず、また出した後でも葛藤したのも良かったです。コミカルテイストだからってそこは踏まえて欲しかったので満足でした。
同時収録の「愛と試練と妄想と」は題名から瑞貴目線だと思ったら、日下部目線で、瑞貴にメロメロな様が楽しかったです。
そして余談ですが、高山と西沢のCP、どっちがどっちなのか気になります!