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himegimi to fuyajo no haou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
香港マフィアシリーズ・1冊目です。
これはトゥーランドット姫のようなお医者さんと、香港マフィアの…ありえないような恋物語☆
大学病院の外科医・史人は、田舎の島に診療所を建てることが夢の、清貧な青年。
学会で訪れたはずの香港で…あろうことか(金に窮した)教授に…香港マフィアのボスに売られてしまい…!!!
史人を買ったのは、忘れもしないあの男…劉でした。
8年前に…命を助けた史人を(こともあろうに)強姦し、姿をくらました因縁の男!
再会した彼は、8年前と同じように、史人をとらえて、情婦のように扱う日々…。
(体を奪われようとも)あくまで医者であろうとする史人と、史人に執着する劉の…
…二人の関係は甘くて、とても苦い…。
「俺みたいな男が、人を好きになったらおかしいか……!?」
実は劉は…8年前の、史人との約束を果たすためだけに、ここまで生き抜いてきたのでした☆
史人のファム・ファタル(?)ぶりの凄いこと…
さすがはトゥーランドット姫! というべきでしょうか!?
しかも清らかで無欲な白衣の天使、ときているではありませんか。
そう、彼はとても無欲です。(それはもう!)
大学病院の医者が…4畳半の安アパートで、パスポート代にも困する生活をして、
ただひたすら、(無医村に近い)故郷の島に寄付をしています。
今時これはありえない、ただの美談でしょう? と思うのが、ごく普通の人です。
…が! 結果として彼の無私な清らかさは、残忍なマフィアの心さえ虜にし、
結果として、故郷に大病院を建ててしまったのですからねぇ。
(BL小説とはいえ)世の中というのは…よくよく皮肉にできています。
(幸か不幸か…人間、自分より強欲な人間は理解できるようになってます。
ところが、自分より欲の無い人間は…どうにも理解に苦しいですねぇ。)
それなら史人って一体? って思いますよねぇ。
彼、実は「医者であろうとすること」には、メチャクチャ強欲なんですよ!
故郷の村の医療状況とか、顔見知り程度の家瑞君の足の怪我とか…
(自分が強姦されてる最中ですら)気になってしようがないんですよ。
医者としての自分以外には、基本的に興味が無いから、それ以外はどうでもいいという…。
ちょっといませんね、こんな人はね。でもこれが難攻不落の秘密です。
一般人には、ちょっとマネのできないお姫様ぶりは、レベルも高い。
だからこそ劉の、永遠のトゥーランドット姫なのでした☆
でもこの姫、体のほうは…ちっとも! あっさり攻落してますが、これがまた☆
マフィアものであまあまなのを探していてこの作品を発見しました。
確かに攻めが受けにメロメロなんですが・・・受けの本心が一体どっちなのか掴めなくてちょっと中途半端な感じだと思いました。
受けは騙されて香港に連れてこられるのですが、「日本に帰りたい」と言いながら、余りそういう努力をしてないような、してても中途半端なような気がして、一体どっちなのだろうと最後まで気になってしまいました。
続きがあるようなので、わざとそういう展開にしたのかもしれませんが・・・
この作家さんも初めて読んだのですが、文体がどうも私には合ってなかったようです・・・
最後まで言い切らない書き方は余り好きでないので、たまに出てくるにはいいのですが、こうも頻繁だとそれだけで読む気がなくなってしまいました(あくまで好みの問題なのでしょうがないとは思うのですが)。