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書き下ろしショート付で復刊!!
萌えました…
私はこういう作風が好きなんだ、と改めて感じました。
つまり、「お仕事BLがベースで、攻めが受けを誠実に愛する展開」。コレ好き。
「お仕事BL」は鳩村衣杏さんお得意のジャンルで、本作も安定の、というか金言炸裂で、読みながら心にビシバシと刺さりまくりで…
一言で「お仕事」とくくってますが、現実に就労していようがいまいが、生きていく上での心の持ち方、というか目指し方というか、あまりに正統的で歯が浮いちゃうような気分になってしまうのだけれど、但馬の芝居がかった物言いがクサいんだけどアツいんですよね。
これが何ともハマる。
恋愛的に言えば、ノンケの機音(はたね)が、仕事上の心に刺さるアドバイスを受けて、それがそのまま心のトキメキになる所などは正直ムリ目かなぁとは感じます。
国際線のパイロットの父親に憧れて、でも航空ショーでの墜落事故を目撃して以来飛行機が怖くなって、仕事で急な出張で飛行機を使う事になって但馬に支えられて…ってこれは「吊り橋効果」そのものなわけだけど、元々仕事のできる2人が恋愛を通じてより高みを、というか仕事でも良いタッグを組むような、そんな物語でした。
「ベッドで君は甘く熟する」
付き合って1年。Hで上になる但馬の体重が気になる機音。でも測ってみると実際の体重は減っていて…。体重からのしょーもない痴話喧嘩と、甘々のH描写の一編。
新書版の表題作に、書き下ろしショートの2作品が収録されています。
どちらも機音(受け)が主人公です。
表題作の長編「オフィスで君は甘く蕩ける」だけで261ページとちょっと長めなのですが、あっという間に読み終えてしまいました。
ライバルから一転「上司と部下」になった但島(攻め)との恋愛模様だけでなく、飛行機恐怖症の克服、思いがけない異動で抱いていた不満からやる気への変化と機音の成長もあり、仕事モノ好きとしては読み応えがありました。
ただ、惹かれていく過程はあるにしても仕事要素が多めだったので取り入れたのか、それとも告白への勢いづけとしてなのか、但島と部下の女性の関係を誤解する場面があるのですが、そこはちょっとわざとらしかったかも…とは思いました。
機音がプランナーにこだわる理由も、ちょっと予想外で素敵に感じました。家族との良好な関係が分かり、ほっとさせてくれます。
ショート「ベットで君は甘く熟する」は、但島に太っただろ?と言ったものの、自分の体重増加に気が付かずショックを受ける機音が可愛らしかったです。
包容力のある年上上司の攻め、努力家の年下受け、リーマンカップルがお好きな方にお勧めだと思います。
仕事は出来るがスタンドプレイで
プランナー部から、コンサルティング部に左遷された機音
プライドがずたずたになりながらも、がんばるw
ライバル会社からヘッドハンティングされてきた上司・但馬との
出会いで機音の仕事へのスタンスが変わり・・・
いつしか恋へwww
そんなリーマンラブです。
リーマンラブだけど、なんかこう熱いスポ魂的なものを感じましたw
機音は“女王”なんて異名を持っているのですが
お礼のアイスクリームを但馬に手渡す様は、高校生か!と思ったよ。
なんかいろいろリーマンモノにはないようなこそばゆさがあった!
受けの機音(はたね)という名前の由来は
パイロットである父親から・・・
父親のようなパイロットになれなかったから
父親の航空会社のCMを作りたいという夢を追ってるんですよね。
上司である但馬のほうの父親自慢もいろいろあって
なんだかすごくファザコン同士w
機音の仕事へのスタンスの変化
但馬への恋のはじまり・・・そのあたりはすごく丁寧なんだけど
最後は、あっという間にベッドイン∑(゚□゚;)
ふたりともノーマル同士なのだから、もう少し異性への想いへの
戸惑いなんかがあってもよかったように思う。
書き下ろしショート『ベッドで君は甘く熟する』
恋人になって1年後。
甘党の但馬が太った!?って話。
機音がなんでわかったのかっていうのが上にのしかかられているからwww
と、いうのがよかった。
ずっとベッドでのやりとりなので、甘くて書き下ろしはこうでなくっちゃね!
という感じv
今回は見た目とのギャプに萌える甘い物好きの課長と
プランナー時代は業界で女王と噂された課長補佐のオフィスラブ。
他社から引き抜かれた攻様と一緒に仕事をするうちに、
自らの殻を破ってトラウマを克服して恋人同士になるまでの本編と、
その後のラブラブな夜の生活を収録。
ある事情からパイロットである父親の夢を継げなかった受様は
父の会社のコマーシャルを作る事を夢見て
大手広告代理店のプランニング部での業績をあげてきました。
しかし何事も自分を主張する彼は
スタンドプレーが過ぎるとコンサルティング部への異動を言い渡されます。
課長補佐への昇進付きでもプランナーで無くなるのなら
自身の夢を果たす事は出来ないと思い打ちのめされる受様に、
更なる追い討ちをかける出来事が!
他社から引き抜かれてきたと言う新しい課長とは
小手の広告会社に属しながら何度もコンペで破ぶれた男だったのです。
彼が今回の攻様になります。
今までの業績は関係ない、
今までの自分を壊して新しいものを作り上げたいと言う攻様に
いつか負かしてやりたいとまで思った相手なだけに反発する受様。
そんな受様の良さを認め、部の牽引役となって欲しいと言う攻様。
攻様と離すうちに彼の誠実な人柄と
部下を懐深くまで受け入れる度量の広さに
傷つかないように身を隠してきた自分を見つめ直し、
広い世界へと誘う彼にいつしか心惹かれていく受様。
二人の関係が大きく変わるきっかけとなったのは
怖いと思っていた飛行機に乗る事を決意した大阪への出張でした。
その後同じ部の女性事務員と攻様の仲を誤解して一波乱有りますが、
最後には誤解も解けて丸く収まります。
本作は対外的に大きな事件が起きて、
劇的に気持ちが変わるというお話では有りません。
日々の生活の中でも人はいくらでも変わっていけるという事を
ゆるやかに優しく教えてくれるお話です。
攻様は甘いものが大好きという設定で、
受様と恋愛関係になって以来、受様との甘いHに夢中で
すぐ別腹が空いていくらでも食べられるとの事。
今回リメイクされた文庫版には
続編としてそんな二人の夜の生活が書き下ろされています。
本編では最後に盛り上がっるのみですが、
続編は終始ベットの中でいちゃつきまくりの甘々で~す。
会社の上司&部下のシチュエーションをお好きな方には
先月リメイクされて新書化した
榎田尤利さんの『普通の恋』もお薦めです。
この作品の舞台はオフィス。カプは上司×部下。
最近ハマってよく読んでいる鳩村衣杏さんなので、とても楽しみにしてました。
しかし、私が今まで読んでいたのは、ミステリー色が濃いものばかりだったので、
そういうイメージを持って読みましたが、この作品は雰囲気違う!
仕事を通して芽生えるラブ。
仕事に対する姿勢や直向さなどはシリアスだけど、
全体的にシリアスってより日本語の真面目って言葉が合いますね。
暗くて妖しい鳩村作品を求めて読むと少し物足りない気持ちになるかも。
私は今回、ふつーにいいヤツだよな~って感じに、
登場人物たちの働きっぷりに関心しながら読みました。