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Tadaima Hanayomesyugyouchu
同性間の結婚が認められて早一年。
小野緋鳥・18歳は、倒産寸前の父親の会社を救うため、ライバル会社の甲斐田物産の一人息子に嫁ぐことになってしまった。
相手の明央は、かっこよくて頭も良くてしっかりして……と非の打ち所がないけれど、どういうわけだか、緋鳥にはイジワルばかりのムカツクやつ。
けれど、その明央に丸め込まれた緋鳥は、とりあえず明央の実家で花嫁修業をすることになって、毎朝五時起きで明央の家に向かうことに。
最初は、明央の花嫁になると言って周りを騙していることに罪悪感がうずいてしょうがなかった緋鳥だが、次第に意地悪じゃない明央の一面を知っていくうちに……
というようなお話でした。
緋鳥は、真面目で、言われたことはきちんとやるいい子で。
だからこそ、半ば無理やりさせられている花嫁修業でも手が抜けなくて。
それに対して、明央が普通に反応してくれて「おいしい」って言ってくれたりすることに、一喜一憂して……ととても素直な男の子。
ただちょっと意地っ張り。
でも、何も考えてないわけじゃないから、騙してるようなこの状況に罪悪感も覚えてて、だからこそ真面目にやろうと頑張ってるってあたりもけなげ。
そして、はっきり自分の想いを自覚したら、ちゃんと相手に伝えられるだけの潔さも持ってる……という。
ただちょっと、告白される前と、された後とでは態度変わりすぎ、と言われたらそうなのかもしれないですが……
緋鳥の場合は、意地張る理由もなくなったからなー……と思わなくもないから、そんなに気にしなくてもいいかなー……という微妙なラインですね。
潔さと素直さとを両方持ち合わせてる緋鳥はとっても魅力的でよかったです。
森本先生の本は、確かにエロいんだけれども、受けが何にも考えない天然受けじゃなくいて、受けは受けなりにしっかり考えてるところが、他の小説と違っていいなー……といつも思いながら読んでます。
同性同士の結婚が法律で認められているという設定です。
父親が社長を務める会社が倒産の危機にあり、合格した大学にも行けないという事が分かった緋鳥はショックを受けます。
そもそも緋鳥の父親の能天気振りは社長としてどうなんだ!?とまず呆れてしまいました。
ここはそんなに突っ込むところではないんでしょうが、余りにも無責任な態度にはちょっとイラッとさせられてしまいました(苦笑)。
そして緋鳥は会社を救うため、同業でライバル社の息子・明央(幼馴染)の元に嫁ぐことになるのですが、嫁ぐといっても二人の関係はあくまでも幼馴染(しかも仲は良くない)というだけで付き合っていた訳ではなく、明央が口から出まかせで作った話を両家の親は歓迎してしまい、ほとんどなりゆきの様な形で明央の家に通い花嫁修業をすることになります。
本来ならば、あまり仲がよくない明央と緋鳥がどういう経過で本当の夫婦になっていくのかがメインになっていくところなのでしょうが、この作品に関して言えば嫁(緋鳥)と姑(明央の母)のやり取りの方が目立っているぐらいで、この二人の仲の良さを充分に味わえる作品になってしまっていました。
まぁ嫁姑の仲が良いということで、雰囲気はほのぼのしていますしつまらない訳ではないのですが、こちらがメインの様に感じてしまうのはちょっとどうかな…と(苦笑)。
明央と緋鳥のやり取りも基本ほのぼの系で、可愛らしいシーンなどもある事はあるのですが、印象が薄めというか、いつの間にかに距離が縮まっていてビックリしてしまいました。