条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
yoakemae no suiren
前作よりも黎蓮と仲神の関係にフォーカスされた作品でした。悪くはないけれど★2寄りの★3です。
黎蓮が仲神の愛情を受け入れて素直になるというのがこの続編のテーマ(=前作でやり残したこと)だと思って読んだのですが、その瞬間はかなりあっさりとしていて、それまで長いこと揺れ動いた割に…と、肩透かし感がありました。
今回も二人は事件に巻き込まれるので、その展開に文字数が割かれるのは仕方ないとはいえ、もうちょっと黎蓮が可愛く甘えたな雰囲気になっているところも見たかったです。
主人公の黎蓮を「睡蓮のよう」と比喩して、「真夜中」「夜明け前」「昼下がり」と変化させ、黎蓮の気持ちを表してますね。
「真夜中」でとりあえず仲神を受け入れて身体の関係を持つようになったものの、黎蓮はいまだ仲神を信じきることができずにいます。
基本的にツンツンだし意地っ張りの強がりな黎蓮は、実は過去の恋での傷心から恋に落ちることに臆病でもあります。
そして仲神は飄々として本音が見えにくいタイプでもあるので、黎蓮にとってはますます信用ならんということになる。
前作の感想で仲神について「結構真面目に口説いてたのに信用されないというのは考えてみると可哀相かも。」と書いていますが、本作を読むとまさにその通りだったという気がした。
今回も小林(刑事)から事件の相談を受け、事件に関わることになる黎蓮だが、本のあらすじの「黒幕と仲神は関係がある」というのはちょっと思わせぶりすぎて当らない。
小林や親友の施浩(スゥハオ)の存在も気になっていたのだが、彼らが恋愛に絡んでくるとか別個にそういう話がありそうということもなくちょっと肩透かし?(笑)
基本的に飄々とした攻があまり好きでなく黎蓮そのものにもそれほど惹かれるところがなかったのだが、仲神が余計なことを言ったとき、黙らせるのにちょっと乱暴な手を使う黎蓮は好き(笑)。