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俺を憎んでくれ。愛してる。
chouai
弔愛は2巻で完結で、こちらが第一巻です。
最初は文章が、構造そのものはシンプルなのですが少し言い回しがどこかでみたようで気になったのですが、ストーリーが面白く気にならなくなりました。
妖しいバーテンダー、優里。
一方の城上は、孤児院からの親友、一ノ瀬が亡くなり、なぜか自分に残された弟の手がかりとお金から、一ノ瀬が弟の捜索を自分に託したのではと思い、さとる、という弟を探し始める。残された写真に移っていたのが優里。彼のバーに行ってみると、どことなく妖艶な雰囲気を漂わせる優里に、惹かれてしまう。
ストーリーはサスペンスで、この物語自体が面白いです。弟は誰なのか、優里が背負った宿命、三角関係の行方、そして城上の魂の救済。
城上は適当な男達と発散しているようだが、ハンサムと言われているのでハンサムのようです。このような設定が、説明でなく台詞や行動の中から自然に読者に伝わるようになっていて、読み応えがあります。
(第二巻に続く)
2巻ものの1巻目です。
鳩村衣杏さんは色々な作風、というか設定で作品を書かれていて、本当に抽斗の多い作家様ですね。本作は、私立探偵が主人公のハードボイルド調です。
親友の遺品から、知られざる彼の「弟」を探す元警察官の城上(じょうじょう)。
出会うは隠れ家のようなバーのバーテンダー、憂里。
憂里のバー「ユーフォリア」ではどうやら新型覚せい剤の密売をやっているようで…
城上の死んだ親友一之瀬稔は、マトリでありながら闇落ちしたのか?
薬物ルートの謎や、一之瀬の死の謎、憂里の複雑な出自、男娼として育てられた憂里と男達の関係性等、1巻目なのでそれらが提示だけされている感じではあります。
ただ、憂里の実の父がグルジアの犯罪組織の生まれだったために、憂里と憂里の母親の存在がロシア周辺のブラックマーケットの勢力地図に関わって命を狙われ…という設定はかなり大掛かりすぎるかも、と感じました。
憂里は今まであまりいなかったような受けキャラで、何に対しても冷めているようで、でも生きのびるため、また組織から逃げないようにクスリ漬けになっている母親を助けるために群がってくる男達を利用する姿、でもビッチというわけでもなく悪党でもなく、そんな憂里が直情的な城上と出会ってどう変わっていくのか。
「弔愛〜甘美な悪魔の囁きに〜」に続きます。
鳩村衣杏さんの本格サスペンスはそう言えばあまり読んだことないかも…と興味を持ち手に取った作品です。
全2巻の1巻目。
あらすじ:元刑事の探偵・城上(攻め)は、謎の死を遂げた親友の遺言で、彼の生き別れの弟を探すことに。
手掛かりの一人であるバーテンダー・憂里(受け)に、客のふりをして近づくが・・・
城上視点のハードボイルドな探偵小説と思いきや、憂里視点もあり、それにより憂里が関わるヤクザサイドの人間関係も読者に明らかになる、群像劇風のサスペンス作品でした。
憂里の生い立ちや気持ちが読者に筒抜けなので、ミステリアスさには欠けるかな?
予測がつく真相に、いかにして城上が辿り着くのか、そして憂里親子はヤクザから解放され自由になれるのか、あたりが物語のメインテーマかと思います。
ただ、憂里が関係を持つ年下ヤクザと製薬会社社長にあまり大物感がないのが難点。
国際情勢を背景に裏組織同士の関わりを描いたスケールの大きな話にしては、今のところ登場人物が小物っぽい気がします。
城上と親友、そして憂里の関係はなかなか複雑。
城上は親友に片想いしており、その親友は何故か自ら望んで憂里に抱かれた。
憂里と城上は本能的に惹かれ合い関係を持つが、城上は親友を見殺しにした憂里を激しく憎んでもいて・・・
親友の生前の思惑が、今後の展開のキーになりそうです。
スケールの大きな設定に負けない展開を期待しつつ、次巻へ。
ちなみに、他の方もレビューに書かれていますが、作中のバー&バーテンダーに関する描写がなかなか本格的。
登場するカクテルの種類も豊富で、勉強になります。
続き物の一冊目。
何も知らないで読むと、こんな後半になって、残りページも少ないのに、風呂敷が大きく広げられたままで、ドキドキします。
わかりづらいので、上下とか、12とか振ってほしいです。
今回の作品は、すごく評価を迷ったのですが、
BLってより普通の読みものとして読んだ感じがあったので、
神一歩手前ってことで、この評価にしておきました。
もちろん普通のBLにある“萌え要素”もちゃんとあるにはあるんですけどね。
それと、お話がミステリーなので、そう感じた部分もあるかと思います。
結構入り組んで、ドキドキさせられて、本格的ですよ!
言ってしまうと面白さが半減してしまうため、詳しいことは伏せますが、
バーテンダーものがお好きなら絶対オススメです!
BLではバーテンダーが出てくる物語がけっこうあるけれど、
ここまでちゃんとバーテンダーを描いた作品も珍しいかな。
この作家さんは本当にバーがお好きか、
とてもよく調べて書いたかだろうなって感じました。
大人同士の物語をお探しの方に良いと作品だと思います。