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俺たちは愛に囚われた獣…
ai no dorei
水原先生はヤクザ絡みが多いので好きな作家さまですが、萌えにハマるようなハマらないような…で、なかなか決定打に遭遇できず。このお話はキュンキュンしました。
やはり、こういうジレジレが好きで。言ってみたら(両)片思いの状態とジェラシーが萌えだからかな。なので、いつまでたってもハッキリしない曖昧な関係(この場合は遠慮が過ぎて卑屈にも感じる受け?)が苦手な方は御用心。
中学からの同級生モノです。宏樹は小児麻痺を患い右脚に障がいがあって、思春期の頃からいじめにあうようになります。その彼を中学時代から庇ってくれていたのがヤクザの息子、彰信。二人の関係は社会人になってからも続いていて…
右脚を引け目に感じている宏樹は、気遣いながら自分を抱く彰信を手放したくありません。しかし、愛の奴隷になっているのは、実は彰信の方。結局彼は、宏樹を守るためにずっと背いていた宿命を受け入れるのですから。
初めは不憫な生徒に同情しただけだったのに、その思いはいつしか執着に変わっていき…。表向きは友人を装いながら、互いに相手のことをどう思っているのかを伝え合うことなく、身体の関係だけはある。なんか、とんでもないエロスを感じるんだよなぁ。
2009年発刊当時の昔風描写の挿絵は、無い方が良いと思った。
「愛の奴隷」とは、宏樹が、自分は彰信をつなぎとめたい愛の奴隷だと悔やむ場面に出る言葉。
相愛なのに、二人とも気持ちを言葉にして確認できないためすれ違う。
水川宏樹:設計事務所勤務
右足の小児麻痺の後遺症を持つ無自覚美貌。
小学生の頃から虐めの対象。唯一虐めから守ってくれたのが、彰信。
一旦疎遠になるが、大学時代に再会、彰信と月二回逢瀬が生きる支え。
久坂の跡目争いで拉致暴力を受ける。
久坂彰信:外資企業勤務
弱い者虐めを見過ごせない義侠心篤い、組長以上の傑物。寡黙で口下手。
大事なものを手放したくないので、後継を拒否。
小中学生時代に足の後遺症を理由にいじめられていたからか…宏樹の自己卑下っぷり&助けてくれた彰信への好きっぷりは大きいです。
でもちゃんと自立してるし仕事のスキルアップをはかる努力家さん♪
そこ凄い好感度高い(*´艸`*)♪*゚
「もう少し自分に自信を持って良いんだよー!」と言ってあげたい(ノд<。)゜。
彰信はヤクザの組長のひとり息子ながら組を継ぐことを断固拒否!
それは宏樹をヤクザの世界に巻き込まないためなんだけど、宏樹はそれに気付かないー。
隣人への嫉妬とかからも「同情」が理由でそばにいるわけじゃないって読んでる側からしたら察せられるんですけどね(;´Д`A ```
因みに個人的ドツボ(`・ω・´)ゞビシッ!!
・宏樹からのお誘い を密かに喜ぶ彰信
・後遺症を持つ受けの右足を「俺以外の誰にも見せるな」って言って大事~に触れる
・宏樹の心のこもった手料理(食べてみたいっ!!)
・最後にお互いの思いを打ち明け合うシーン
。:+* ゜イイ!!Σd(・ω・`)゜ *+:。
久坂彰信(ヤクザの息子 外資系企業に務めている)× 水川宏樹(右足に障害がある 設計事務所勤務)
中学の時、宏樹のイジメを久坂がかばったことで話をするようになった二人は、別々の高校に通うようになってもその交流は続き、いずれ体を繋げるようになります。社会人になっても久坂は宏樹のアパートに立ち寄ったり、リハビリの送り迎えをしたりと定期的に会い体の関係も続けているのですが、恋人でもない自分のために久坂に負担をかけているのではと宏樹は思い悩みます。そんな中、ヤクザの組長である久坂の父親が病気で倒れたことで、跡目候補の久坂は他のヤクザから狙われることになってしまいます。
中学時代からの腐れ縁の二人が主人公です。久坂に対して好意を抱いている宏樹視点で話が進んでいくのですが、仕事が忙しい中で恋人でもない自分のために時間を作ってくれることに疑問を感じ、負担になっているのではと思い悩んだりと結構ネガティブな思考が続きます。また足が不自由なことを引け目に感じていることもあり、自分から何かをするということはなく宏樹が受け身のやり取りが続きます。でも久坂は宏樹の隣人に嫉妬したりと意外と分かりやすい態度を取っているので、ただの親切でやっている訳ではなく結構な執着心を持って宏樹の傍にいるんだなという事は分かるんですけどね。
そんな中、久坂がヤクザの跡目問題に巻き込まれて行くのですが、恋人だと思われた宏樹も否応なく巻き込まれ拉致(凌辱←未挿入ですが)されてしまいます。その件をきっかけに二人はそれぞれ自分の気持ちに向き合う訳ですが、自分の立場のせいで宏樹を危険にさらした事で弱気になり、離れる事を選択しようとする久坂に対し、今まで受け身一方だった宏樹がはじめて自分の強い気持ちを久坂にぶつけるシーンは、凛々しくてとてもカッコ良かったです。一方久坂はラストになってヘタレ度がUPしてました。土壇場になってみて明らかになった本来の性格は宏樹の方が男前だったといった感じでしょうか。
二人の関係性もストーリー展開も、決して健全・穏やかなものではありませんでしたが、痛いシーンなどもそれ程なく(多少はあります)、比較的読みやすい話だったと思います。
お姐様方のレビューをすんごい大雑把にまとめると「水原作品は痛い でもこれは(それほど)痛くない」ってことかなぁと予測しつつ読みました
はいっ その通りでした~ヽ(・ω・)ノ
うん ちょっとばっかり激しい暴行シーンありましたけどねん
結局 彰信も宏樹も相手が好きすぎて臆病だったってことかな 十数年も...
なんとも気の長いお兄さんたちだわw
宏樹の自信のなさにはイラつく向きもあるだろうけどハンデキャップがあって小中学生時代いじめにあってたら そうなっちゃうかも (´・ω・`)
でも ちゃんと自立してるし仕事のスキルアップをはかる努力家です
彰信はヤクザの組長のひとり息子ながら組を継ぐことを断固拒否
それは宏樹をヤクザの世界に巻き込まないためなんだけど 宏樹はそれに気付かない
自分から誘うばかりで 宏樹からの誘いはない 無口なのは内心いじけてた部分もあるんでしょうかね かわええ
エロはそれほど多くないですが 素敵なお話で十分もえもえしました
続きが気になって睡眠時間を削ったり出勤時間ギリギリまで読んだのなんて 久々な気がします
帯『僕たちは愛に囚われた獣…』
小児麻痺の後遺症で片足が不自由な宏樹[受]は、学生時代に虐められていたのを久坂[攻]に庇われたのを切っ掛けに友人となり、付き合う内に身体を繋げる仲となります。
そしてそれは互いに社会人になってもその関係は変わらず、時折久坂は宏樹のアパートへとやってきて宏樹手作りの夕食を食べセックス。
久坂は大手暴力団の跡継ぎですが跡目は継がないとずっと言い続けていたんですが、父親である組長が病で倒れ組内やその周りのゴタゴタに否応無しに巻き込まれて行きます。
久坂は無口で宏樹は口下手なので交わされる会話はそれ程多く無く、それ故に互いの気持ちを確認する事無く付き合いを続けて居たのですが最後に久坂は宏樹への気持ちを口にします。
不器用なヤクザ跡継ぎと、口下手で受け身で久坂を内心想い続けて待ち続ける宏樹というカップルは不器用だけれど口に出さない分伝わる部分もあるのですな。
水原さん作品としては痛さは緩め。
久坂と宏樹は割と純愛で暴力的な事も痛さもないんですが、宏樹がヤクザに拉致されそこでのベルト打ち暴行シーンがちょっと痛い位。
口に出さなくても伝わるモノもあるけど、口に出さないと伝わらない事もある。
ラスト近くでお互いの気持ちを互いに打ち明けてやっと本当の意味での両想いになった2人。
それ程痛くない水原さん作品で純愛系。
足の悪いケナゲ受けと、ヤクザの息子の無口攻めの、十年愛です。
二人は中学時代からの友人。イジメられてる受けを攻めが助けたことから、親しくなります。
高校時代にはじめて身体を重ね、以来ずっと、たまに会っては夕飯を食べセックスする、静かな関係が長ーく続いている。
でも、二人はお互いの心を分かってません。
受けがニブすぎるし、攻めが無口すぎるんだけど、苦手なニブさではなく、すれ違ってしまう心の焦れったさに、身をよじらせながら読みました。
あ、水原とほるさんらしい、痛いシーンももちろんあります。お約束ですねw
アホの子受けというか、鈍感というか、この主人公の受けを許容できるか否かで評価は分かれると思います。
わたしは楽しみました。
なんちゃってワールドのBLヤクザでも、このあたりがわたしは限界です。
ぬるくてすみません。
でも昭和の歌謡曲のタイトルは、ちょっと……
タイトルから感じるイメージとはちょっと違うかな…
奴隷でも獣でもなく、ずっとモダモダジレジレが続いて、読者的に「あ〜もうっ!」っていう感じです。
無口で言葉の足りない攻め。
何かと卑屈な受け。
視点は一貫して受けの宏樹なので、僕みたいに足の悪いのがくっついてて彰信に迷惑がかかる、とかそんな事ばっかり延々続くんですよね…
読んでる方は、彰信の方こそ宏樹に執着してて宏樹の思い込みが全くの的外れってわかるからなんともまどろっこしくて。
両片想いのこれでもか!っていう焦れは十二分に堪能できます。
そんな物語にプラスして、彰信がヤクザの跡取りだという設定。
彰信は一般人の宏樹を巻き込みたくない一心で組とは距離を置いているのですが、結局敵対する組が宏樹を拉致し、陵辱ビデオを……!
ここは作者様定評のイタ描写がさすが。緊迫度が凄い。
ここでの宏樹はいつものウジウジとは真逆の芯の強さ、というか彰信への想いの深さゆえの強さを見せますよ。
だから彰信が本当に組を継ぐとしたら意外といい姐になったりして。
彰信が小児麻痺の後遺症が残っている宏樹の脚をことさら大切にしているところは萌えポイントの一つでもあります。
小児性麻痺で足の太さが違う宏樹。「誰にも見せるな」と足にキスや愛撫する攻め良いな〜。
彼らの恋話よりヤクザを継ぐかどうかで結構もめてて、ヤクザものに興味が無いので萌評価です。
宏樹はどれだけ優しくされても良い理由を見つけて相手の好意を無視する。リハビリも続け料理をし、社会に出て資格を取ろうとする姿は立派だけど罪作りな思想では…とはいえ彰信も無口で説明不足だから不憫て事もない。甘そうなテーマなのにSっ気があったり髪ひっぱったり、強◯未遂があった。
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