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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
350ページもある本を一気読みしちゃいました。今までの欲求不満を一挙解消と言いたくなるくらい、ラブラブ満載のお話でした。
いよいよ関白が島津征伐のため九州に出陣してきて、今まで透破として九州の動向を探っていた幸村たちも、関白軍の先鋒として一旗上げようということになります。
その真田軍の望月六郎が抜けた穴を自分が埋めると景勝様がやってきてしまったからさあ大変。
幸村は大好きな殿と再び愛し合えた喜びで浮き足立った気分と、いやでも部下に閨事の様子を知られてしまっている気恥ずかしさと後ろめたさで、些細なことで八つ当たりをしたり、厳しく叱咤したり、冷静ではなくなることが多くなってしまいます。
特に側仕えをしている佐助に対しては、彼の気持ちを知っているからこそ後ろめたいため、却って大変厳しく接してしまう事となり、従順で寡黙な佐助はただただ傷つくのでした。
反面才蔵は考え方を改め(ただし計算ずく)、幸村の気持ちを逆なですることなく、気の利いた働きをします。
他の仲間たちもそれぞれが成長し己の力を充分に発揮することで、窮地を切り抜けていき、最終的には関白軍の勝利となります。
この巻は幸村と景勝の関係と、佐助の辛い立場がお話の中心ですが、真田軍の勇猛果敢な働きや他の武将とのやり取りなども、読みどころだと思います。
大河ドラマで活躍中の兼継も少しだけ登場。わがままを言う殿を引き受けなくてはならなくなった幸村に、知恵を授けたりします。なんだかんだで、幸村20才、兼継27才、景勝31才なので、そこのところ重要です。
幸村は20才らしく、熱血であり純情であるものの、融通はきかず、余裕の態度で接してくる景勝にぶち切れたりするのもなかなか可愛いのでありました。しかし今回は特に青さが際立っていたかなっと思いました。
どちらかと言えば佐助がかわいそう派の私なので、今回もかわいそうでかわいそうで・・・しかも、最後の最後であの展開!なんてことをさせるのですか?景勝殿!もう、幸村なんか(とうとう「なんか」呼ばわりしちゃいました)いいんです、フェロモン撒きまくりなのがいけないんだから!でも、佐助にそれはご無体すぎでしょう。
九州編はこれにて一件落着な訳ですが、まさかお話がこれで終わりってことはありませんよね?佐助がかわいそ過ぎるーーー!