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その顔が、体が、この赤い血が、お前のすべてが俺を熱くする
立花竜麻(ヤクザの組長 蓮の義兄)×白木蓮(組長の愛人の息子 母親がヤクザの抗争に巻き込まれて亡くなる)
蓮と竜麻は父親が同じ義兄弟という関係ですが、竜麻は養子なので実際には二人の間に血のつながりはありません。なので“近親”というシチュエーションですが背徳的な雰囲気という感じではなかったです。でも最初は竜麻が連を監禁し無理やり凌辱することから始まるので、違う意味での(鬼畜的な)ドロドロした部分はありました。
凌辱から始まる関係という事もありますが、甘さが入り込む隙が全くないように見える二人が、こんな雰囲気からどうやって歩み寄っていくんだろう!?と本気で心配してしまうぐらいだったのですが、3分の1が過ぎたぐらいから徐々に惹かれあっていく展開になっていったので安心しました。
竜麻はヤクザの組長でそのカリスマ性ゆえに組員たちに心酔されているのですが、それを裏付ける様なシーンが出てくる度、その妙に熱い感じに読んでいて恥ずかしくなりつつも(しかもちょっと笑える)、私自身も何か掴まれてしまった感じがありました。どうやらカリスマの毒牙にかかってしまった様です(笑)。
不器用な愛情表現しかできない竜麻と、憎まれ口ばっかりたたいている蓮のやり取りが、分かりやすく甘いものではないのですが、ちゃんとお互いへの気持ちがこもったスキンシップのようになっていたのが良かったです。
丸ごと一冊、ひとつのストーリー。
893で組長な竜麻さんと、一般人な蓮くんのお話。
決して、面白くなかったというわけでは無いのですが、
どうしても蓮くんの心が掴めませんでした(^^;
元々男が好きなわけでもなく、
母親を殺された893さんを毛嫌いしていて、
無理矢理乱暴におかされて、
なぜ、気になる、惹かれる、というのに繋がるのか・・・。
元々ゲイですよ、とか893さんに憧れてるんですよ、とか
強い男に興味があるんですよ、とか有るならね。
最初から竜麻さんの色々な面を見ていた・・・とかね。
そういうのなら解るのですが。
いぢめる系とか好きな方には、いいかもですね!