切ない恋情・オール書き下ろし!!

年下の恋人

toshishita no koibito

年下の恋人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×28
  • 萌16
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
12
得点
103
評価数
31
平均
3.4 / 5
神率
12.9%
著者
吉田ナツ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
竹中せい 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784048674539

あらすじ

「深い付き合いになる」
  ヘアメイクアーティストの理知がそう感じたのは、8歳年下の新人俳優・長嶺徹。ゲイであることを教えても、自分に懐き感情をストレートに伝えてくるのが素直で可愛い。
  軽い気持ちで始まった身体の関係は、どちらかが飽きるまで、本命ができるまでのはずだった。だけど身体を重ねるうちに、理知は徹の言葉や態度に込められた想いに気づきはじめて…。
  恋に揺れる切ない想い、オール書き下ろし!!
出版社より

表題作年下の恋人

20歳,新人俳優
28歳,ヘアメイクアーティスト

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数12

ぜひ読んで

これはもう神です。ほんとに。
とりあえず読んで!!!って言いたい。。
とか言うとハードル高くなっちゃうかもしれませんが。
私はまあ暇つぶしに…っていうノリで読んだので
予想外にいい展開、シチュエーションにドキドキでした。

というか理知が好き!!!!!!
なにこの受様…こりゃ惚れるわ……。
理知の告白シーンと、その後のベッドシーンがもうきゅんきゅんでしたよ。徹まじでよかったね。。。

受けが最高すぎる。そして最高な受のキャラに見合うだけの攻め。
いや、もうとりあえず読んでほしい。


でもちょっと絵が私にはあわなかった…かな…。(すみません)

1

大人のツンデレ

「深い付き合いになる」
新人俳優・徹の髪を触った瞬間そうインスピレーションしたヘアメイクアーティストの理知。
8歳も年下の徹。
素直に懐いてくる様にかわいいと感じ、軽いノリで始まった体の関係。
徹の言葉や態度に表れる好意に気づきながらもはぐらかし続ける。
自分からは電話をしない、自分からは会いたいと言わない。
いつでも別れられるように一線を引く理知。

素直で実直で、誠実で情の厚い徹に惹かれながらも、8歳も年下だ、もともとノンケだからきっとそのうち女に戻る、と冷たい態度を取り続けます。

徹が頑張って有名になろうとしている裏には、大切な友人の作品を世に出したいという願いがつまっていた。
今にも心臓を止めてしまいそうな友人、彼が生きている間にどうしてもあいつが作った作品を…。思いつめた徹は、若い男が好きだと有名な映画監督と取引をしているようで──?!

もう徹の何もかもがツボ。
まだまだ少年で、でも背伸びして、時折大人な顔をのぞかせる。
純粋で真っ直ぐで、甘え上手で、でも男らしくて。
変に大人のプライドを持ってしまった理知から見れば、さぞ眩しかったことでしょう。
それでも徹のしようとしていることに気づきなりふり構っていられなくなった理知は、今まで律し続けた言葉を徹に投げかけます。

『会いたい』

ザ・大人のツンデレ。
サラッとドライで自分を律し、だけど時折素直になる理知のキャラもとても魅力的で大満足です。
正直、逆でも良かったなぁ…なんて。
徹が喘ぐ姿を見てみたい。理知さん、襲ってやってください!笑

色々こなれた美人美容師が雄の魅力を身につけた俳優に翻弄される日も近いに違いない。

1

お久しぶりです、吉田さん。

学生時代の友人で芸能マネージャーの大久保から新人俳優・徹のカットを頼まれたヘアメイクアーティストの理知。
後日病院で偶然徹に再会し言葉を交わすと、二人は急速に親しくなっていく。

食事をしたり飲んだり・・・年下ながら気が合い、素直で明るい徹と理知は居心地のいい時間を過ごすが、ひょんなことでそこに身体の関係が生まれてしまう。
しかしそれでも二人の間の空気は変わらず・・・なんだかとってもいい感じのセフレと言った二人。
理知はゲイだけれど徹はノンケでしかも8つも年下で、だから楽しくつきあえるうちはつきあって、やがていつかは別れることになるだろう・・・と漠然と考えている理知。
しかし徹は理知に夢中になり、それを口や態度に表すようになる。
理知も本音は満更でもない・・・どころかどんどん惹かれていくが、「年上の大人」である理知は、徹のことを考えてそれに真剣に答えてやることを躊躇する。

特に大きな山や谷があるわけではないですが、逡巡する年上美人の迷いを丁寧に書いてます。
顔は綺麗なお姉さんなのに気が強く、実際ボクシング部出身なので喧嘩も強く、一角の仕事人として自立してますから自分より社会人的にも経験も豊富、もちろんHも経験豊富でエロくてテクもばっちり・・・とそりゃーハタチの青年は夢中になっちゃうだろうな。
しかし年上から見ると、若い男の真っ直ぐさとか可能性とか曇りのない視線とかピチピチした肉体とか(笑)若い性欲とかはもちろん魅力なわけで、8歳差の対比あっても惹かれあうのは不自然じゃない。

理知が海外でショーのヘアメイクアーティストとして踏み出しながらも情熱を失って戻ってきたとか、若者に触発されて再び意欲を取り戻していくとか、そっちの方ももっと突っ込んで書いてあったらよかったかなと思うけど、ちょっと上っ面だけ、という感じだったかな。
よくある話ですけど、それなりには読ませます。
揺れる気持ちを書くのはお上手ですよね。
もっと「切ない」寄りのお話も読みたい。

3

強い受けと吉田ナツの文章が好きなんだ♪

吉田作品。
手にしてたら、ワクワクしているのが自分で分かるんです!
ふはは~ん!やっぱり文章が好きなんだろうなぁ~!

本作はおとなしめな感じで、少しタルくなった箇所もあったけど、奇をてらわず等身大の文章はやっぱり好みでした。

ストーリーも、恋愛の涙や辛さや痛みは無く普通に流れていきます。
「年の差8才・大型美形のワンコ(やんちゃ風味)攻め×強気で強い大人美人受け」の、キャラが生きるような良い塩梅ではないかと思います。

攻めの徹は、直情的で素直で友達思いで、ケンカした後に仲良くなるタイプ。
よくクラスで見かける、男だけでワイワイしてるグループの1人なんだけど、ルックスが良かった。
受けの理知は、美人で柔和な外皮に反して、元ボクシング部で“怖がらず前に出るファイター型”ってところからも性格は察せられます。
この設定から、2人が出会って以降のエピソードが、どれもがすんなりと受け入れられました。

話が反れちゃいますが、
よく中年の人が年齢を聞かれて「○才、でも心は17才でっすぅ~」とオチャラケているけど、コレ本当だと思います。
だから年齢差は恋愛に関係ないはずが、青春年齢+経験の“経験”が尻ごみやクールな素振りをさせてしまうんですよね、きっと。
理知の、最初から別れを考えてしまう大人思考や受けリードのHから段々と軟化して徹寄りになっていくところ、妙に嬉しく納得していました。

徹の、友達思いのあれこれや理知に甘えたり距離を取られるエピソードからも、ルックス以外は普通の男子です。
でも、成長は早いから侮るなかれ、理知に直ぐに追い付いて「人生のパートナー」になるはずです^^v

あ、長門サイチ先生のCharaコミックと似ているね。
受け攻めのキャラが違うけど、どちらも好きな作品です。

大河ドラマのような大作じゃないけど、読後感が良くてほっこりさせてくれる珠玉の名作の位置かな♪
これからも吉田先生の捜します!

3

お互いを高め合える存在

二十歳の新人俳優・徹の髪に触れた途端、
口数が少なく、おとなしく見せてはいるけれども
素直で快活という本質を感じ取った理知。
ゲイで、28歳、今まで誰かを苦しくなる程愛した事のない男が
ストレートだった徹に惹かれてゆくものの
いずれは手を離さなければならない時が来るから
好きだという心のままの言動が出来ないもどかしさが切ないです。

友人を大切にし、自分の事に関してはそうじゃないのに
大事な人を傷つけられそうになったりすると
怒りを表に出さずにいられなくなる徹は
とても情に厚くて魅力的でした。

お互い恋を自覚しないままに重ねた体は思いのほかよくて
年上の余裕さとテクニックに翻弄される徹の気持ちがわかりますw

理知視点でお話が進むのですが、徹に感情移入してしまう事が多かったです。
例えば、理知と付き合っているはずが、甘い言葉を言ってももらえない、
会いたいと言ってもつれない態度など、
理知には、そうしてしまう理由があるのですけども
徹が気の毒になってしまいました…。
売れ出した俳優だからとか、ストレートだからとか、
いくら徹が熱心に想いを伝えてきても、全部に応えられない葛藤。
あっさり徹の要求どおりにしていたとしたら、
もしかしたら徹はここまで夢中にならなかったかもしれないし
心も強くてビターな理知だから、私もお話を楽しませていただけたのかも。

仕事に本気で打ち込むと決意した徹が遠く感じられて
離れていきそうな雰囲気にこちらまで寂しくなって
忙しいだけで、徹は理知のことちゃんと好きだよね!?なんて
誰に確認するでもなく思ってしまいましたw

徹も頑張っているからと刺激を受け
遠ざかっていたショーのヘアメイクの仕事に携わり
新しい風を感じられる姿が凛々しかったし
徹の友人の夢を手助け出来て良かった。

自分からはキスしない、電話を切るのは自分から、などの
ちょっとしたプライドがあったのに
最後は少しだけ素直になって愛の言葉も徹に伝えられてジーン……。
渡したくても渡せなかった部屋の鍵を、わざと雑に渡したシーンは胸キュン!
以前理知にペアリングを拒まれた徹は感激して
「俺と理知しか持ってないんだよな?ペアリングみたいなもんだよな?」に
「いや、管理会社と大家も持ってる」なんて言ってしまう理知が好きw

年下なりの決意や頑張り、Hでのがっつき具合、
甘えたがるくせに甘えて欲しがる矛盾も、急に雄を見せるのも愛おしい!!
やはり“年下の恋人”は可愛いのですw
そして、年上の恋人も、色々揺れながら本気になっちゃうんだよね…。
はー、美味しかったぁ…。

徹が「理知…」と甘く囁いてくれるので
もしドラマCDだったらとろけるだろうなーってうっとりしましたw

3

とろ~り甘い あったかいH

吉田ナツさんの久しぶりの作品です。
物語は大型犬で俳優のたまご「長嶺」くんと、仕事で知り合った美人受け(誘い受け?)ヘアメイクアーティスト理知の息がぴったり合った物語です。
最初、ヘアメイクの理知はあまり人付き合いのようほうではないのですが、妙に長嶺くんがなついてくるのが気になります。
長嶺くんは、天然で純粋でストレートな性格で、その見事な懐きぶりに「お主、ういやつよのぉ」と思わず抱き寄せたくなります(笑)。
俳優でいうと、坂口憲二さんを思い浮かべてしまいましたが、それくらい元気がよくて悪意が全然ないやつなのです。
そんな長嶺くんに、理知もしだいに心を開いていきます。これだけ甘えられたら、当然ですよね。
そして長嶺くんは、とっても好奇心旺盛なやつ。理知がゲイとわかっても、さらに興味をもって接してくるのです。ここまで懐かれたら、もう覚悟を決めるしかないですよね。

最初、粋がって理知を誘っていた長嶺くんが、いざ理知が本気になると、さすがに今までの勢いもどえやら、立場が逆転、しっかり理知に騎乗位で乗られて調教されてしまいます。
この場面が私は一番、萌えました! 襲い受けというのでしょうか? いきなりへたれに変身してしまう長嶺くん最高です。

でも最初は理知の手のひらで泳がされている長嶺くんも、次第にたくましくなって、逆に理知のことをメロメロにしてしまう過程を丁寧に描いています。
途中、長嶺くんの友達の不幸などありますが、全体的に甘いムードを、読んでいてほんわかほっこりできる作品ですよ。

2

年下の恋人

久々にビープリ買ったわ笑
あらすじ読んだら好みそうだったから!!
新人俳優×ヘアメイクアーティストのお話。(芸能な話だからあたし食い付くの当然だよねww)
タイトル通り、攻めが八歳年下なんですよ~
なかなか面白かったです♪
年下男が好き好き~って一途に迫ってくるのを、大人の余裕でかわすはずがいつのまにか本気になってた…
ていうベタっちゃベタな話です笑
甘くて幸せな気分になれますよ~
生理痛で苦しんでいるあたしには幸せすぎてイラっときましたが笑

1

正当派年下攻め

とても正しく年下攻めだった。
まっすぐで一生懸命な攻と、大人ぶって余裕ぶっているけれど、どんどん攻のことが好きになって変わっていく受。
お互いが影響しあっていい方へ成長していく二人はまぶしいです。

一見優男風な理知は実はボクシング経験者で超強い。
もちろん外だけじゃなくて中身も男前で、このギャップはちょっとときめきます。
そういえば攻も大人っぽい外見で中身は子供っぽいっていう。
ギャップ萌えな一冊なのかも。

今回あらすじをさらっと読んで勢いで買ってみたのですが……
吉田ナツさん。初読みの作家さんですごくノーマークだったのですが、おもしろかったです。
だからやめられないんだ衝動買い。
もちろん失敗したなーと思うことも多いんですけどね。

1

うはー、ほんとイイ

「美人で気の強い、エロい」年上の受け!大好きですとも。
で、攻めが猪突猛進タイプの一途な大型ワンコときたら、私のツボでないはずがない。
受けにとっては軽い気持ちではじめた身体の関係なのに、攻めの一途な愛にほだされて本気になっていく…っていう展開、もろ私好みでした。
エッチの場面も萌えたわ~。やっぱ私、受けがひたすら受け身で恥ずかしがりながらアンアン言ってるより、受けのほうも積極的に相手を煽ったり求めたりしてるようなエッチのほうが萌えるんだよな、と改めて自分の趣味を確認しなおしました。
また、受けが本気になったことで生じる不安のアレコレも、私には非常に共感しやすいものでした。予防線の引き方とか、ワカルワカルって感じ。
ただ、「受けが自分の気持ちに素直になればいいだけ」という話なので、できたらもう一つか二つぐらい具体的な障害が欲しかったなァとは思いましたが。

文章も文句なく私好み。ビミョーに説明過剰なところはあるのですが(とくにトラウマ話になると書きすぎる傾向がある)、まぁ、もっとくどい作家さんは山ほどいるし…w

ああ、これで吉田ナツさんの既刊本ぜんぶ読んでしまったぜ。
もう読むもんがないってどういうことさ(涙)

1

面白かったっ!

なんだろう、王道だし別にこれと言って捻りのある話じゃないんだけど、キュン度が半端ない!
心が強くて男前な受けと、想いにまっしぐらなワンコ攻めで、面白くないはずがないんですよ~!
全部私の萌えツボ突きまくりなんですよ~!!

基本的に王道のど真ん中を大手を振って歩くような迷いの無い展開だったんですが、攻めと受けの出会いのシーンだけ、「お?」と思いました。
「深い付き合いになる」
と、インスピレーションみたいなものが働いて、最初っから気になる相手であり、なにかしらかの予感のある相手なんですよね。
一目惚れはまた別だけど、顔とか姿とかじゃなくこういう予感めいた意識をするのって、あまり読んだことない気がします。
けど実際はあるもんね、「ビビビッ(古っ!)」ってヤツが。

だからでしょうか、わりとサクッと距離が縮まることにとても説得力があり、逆に無駄な遠回りがない分後半の葛藤を楽しめました。
好きになるのは一瞬だけど、離れるのはとっても難しい…って感じが伝わってきます。

カッコよくて可愛くて素直で、しかもスキャンダル厳禁な芸能人の年下の男に、こんなに「好き」を向けられたら、仮にゲイじゃなくても大人なら迷うよね。
相手を守るためには距離を取ってあげなきゃいけないんだけど、懐かれれば懐かれるだけ愛しくてしょうがなくなってしまう。
そういう葛藤はBLでよく読むし、このお話に「それらとは一味違う」と言わしめる「なにか」があったわけじゃないんで、これはホント、相性だと思います。

キャラは文句なく好き!
展開は無理がなくて好き!!
文章は引っかかるところがなくて好き!!!
それに加えて、挿絵がもう、カッコよくてカッコよくて///

初めて読んだ作家さんでしたが、他の作品を読むのがとっても楽しみです。


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