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kanashimi wa yuki no youni
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
借金のカタにヤクザに捕らわれ、ロシアのマフィアに貢ぎ物として差し出される元高校生。家族を思い、生きていくためには従順になりつづけろと丸め込まれ、でもカラダは大好きな男にとろかされちゃって。いや~、どんだけ悲惨な目にあっているんだよ。
家族の絆とか、無償の愛とか、いろいろと考えちゃったお話でした。しかも、ハッピーエンドとは言え、なんともブラックっぽい終わり方だし。
私、ロジオンに裏切られた葵は、そのまま壊れちゃうのかなぁ~と心配したくらいです。それでも、愛するロジオンのために後一踏ん張りしようとする葵って、本当に強いなぁ~と。いやいや、もうすでに壊れちゃってたのかもしれませんけどね。
こうしてお互いを愛している、ずっと傍にいると決めた二人だから、誰よりも絆は深いだろうし、離れないだろうなぁ。
王道とはかなり違ったお話だけに、万人受けとはいかないと思うんですけど、変わったのが読みたいなぁ~とか思った時にはいいかもしれない……。
ショコラらしいハーレクイン的BL。
いわゆるドアマットヒロイン的な受けが、不幸な境遇の中、打ちのめされても打ちのめされても、それでも攻めを許して受け入れてしまうあたりが、すごく王道だと思ったんですが、これってロマンスの王道であって、BLの王道じゃないのでしょうか?
変則的な3Pとか、いろいろキワモノな展開はありましたが、いとうさんらしい健気な受けが、ずっと耐え続けて、最後に切れるけど、そこに攻めが救いの手?を差し伸べるというのも、とってもテンプレな定番でした。
イラストの人も、以前とちょっと印象が変わってて、なんだかうまくなっているような? 話に合ってたのかも。
こういうテンプレな受けの不遇ものとしては、よくできていたし、楽しめました。
この作者さんの作品では王道パターンの作品でした。
主人公(受け)が別世界に連れて行かれて、悲痛な環境の中、優しくしてくれた人(攻め)に心を許したら、裏切られて、哀しみつつも好きでいることを止められず、攻めがそれにほだされて最後には恋人同士になるという。
ラストはお風呂エッチで終わっていますが、後日談が欲しかったです。
頬を二度もぶったその日に抱いて終わり、ってちょっと酷くないかい?という気持ちが拭い去れなかったので、うってかわって甘やかされている光景が、2、3ページで良いから欲しかったですね。