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俺 [ ヤクザ ] を殴った代償は、身体で払え
houou ni dakarete
これは絵に描いたような不幸から這い上がろうとする、やんちゃ男のお話です。
綺麗な顔したやんちゃなホスト・英司君は、弱冠21歳にして…とてつもない守銭奴。
彼の少年時代は悲惨でした。
父親の借金で極貧生活の中、過労で死んでいった母親…
僅かなバイト代さえ奪い、息子を売り飛ばすため、
ついには闇金の見ている前で自分を犯し…金額交渉すらする父親…!!!
「人間なんて信じない…お金のほうが大切だ!」
将来店を持つ夢と、貯金を合言葉に、ホストクラブの面接を受けますが…。
生来のけんかっぱやさが災いし、オーナーのヤクザ・辰川を殴ってしまうことに!
殴ったツケを体で払えとばかりに、辰川に犯され付きまとわれる日々…。
英司に惚れたという辰川と、人を信用せず、お金だけを信じる英司。
平行線をたどるかにみえた二人の前に、変化がおとずれたのは…英司の父が姿を見せたときから。
父親の影に怯える英司を、ただ守る辰川…辰川に命を救われて、英司もやっと心を開いていきます☆
正直、かなり心が痛い…(ヤクザすらまともな紳士に見えてくるくらい)哀れな男です。
境遇よりも、その生き様がねっ!(BL小説で、ここまで苦労人というのも珍しい。)
英司君みたいな、こういうのを野望体質っていうんでしょうねぇ。
物心ついたほんの6歳の頃から、貧困を身をもって知ってしまうと、
子供は必要以上に早く大人になってしまいます。
子供だてらに「世の中はまずお金」ってね…。
父親に犯されてからは特に「頼れるのは自分だけ」なんでしょう。
普通の子が夢を探そうとする時期に、もうお金という目標を見つけてしまったんです!
こうなるともう、10代にして、すでに努力も実行力も身に付いてしまうわけで、
どう転んでも貯金ができないはずは無いんですよ。
一見、とても良い事のようでいて…実は危険なのがこの体質です。
野望の前には恋なんてどうでもいいことで…恋に対して、心がささくれています。
第一そんな精神的余裕なんて、あるワケがありませんが。
それなりのお金を手にしても、やっぱり夢は曲げられない…
それが野望体質・英司君の凄まじくも、哀しいところです。
こういうタイプは、うっかりすると人生、茨道なんでしょうねぇ…。
(どうしても上を目指してしまうのは、もはや体質。)
凶暴なはずの辰川さんが(色恋沙汰抜きにしても)なんだか…
ごく普通の常識人に見えてしまいましたよ。
(ヤクザに人の道を説かれるのも、なんですが…。)
せっかく辰川さんの恋人になったのだから、(それに…せっかくBLなのだから)
野望は何割減くらいにして、ちょっとは甘ーく恋してもバチは当たりませんよっ。
それが幸せになる秘訣です、君の場合は!
ラストあたり、やんちゃっぷりが戻ってて、ホッとしましたよ☆