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甘やかな蜜や花びらに誘われて
yoru ni saku hana
おぼっちゃま先生の探偵ストーリー
お金もあって、容姿も、お育ちもよろしい、行動力あるおぼっちゃま神宮寺
簡単に成功してしまった小説にも飽きて、世のためになる投資先を探して出会ったのが、桜沢化学の水樹で、、
お話は、神宮寺が、水貴から、叔父が行方不明になったと相談を受けるところから始まります。
2時間サスペンス風です。
読むのにかかる時間も、ちょうど2時間サスペンス1本、TVで見るくらいの時間です。
神宮寺はもとより、編集者・橋本や、腐れ縁の警察庁の高畠、神宮寺の祖父の「大殿様」など、レギュラー陣も魅力たっぷりです。
で、これがシリーズ第1回とすると、、、
この先、続きそうもありません。
主人公の探偵たる神宮寺が、いきなり水樹と番になってしまったから……
BLの最大の縛りである、
「主人公たるもの、一度番になったからには、生涯添い遂げるべし」
設定を全うするには、水樹君がこの先動いてくれそうもありません。
シリーズ化して、使い回せそうな設定のキャラが揃っているのに、ちょっと残念です。
ミステリ仕立て。
ただ明快な回答とか解決とかに至る、そういうわかりやすい結末ではなかったです。
架空らしいですけど、“夜に咲く花”と、昼間は清楚な水樹の夜の変身をかけた・・・ちょっと妖しい雰囲気のお話でした。
祖父を「大殿様」と呼ぶような旧家生まれの神宮寺は、長身で美男で東大卒、何不自由なく育ったお坊ちゃまだが、祖父にいきなり大金を渡されて、「それでなんかやってみろ」というようなことを言われ、外国を放浪した末に書いた小説が売れまくり、小説家となった。
祖父にもらった時より増えた金を、今度は植物の肥料を研究する『桜沢化学』に投資することにするが、そこで出会うのが桜沢化学の社長・桜沢義彦の甥、水樹だった。
その出会いで水樹に惹かれる神宮寺は、後日水樹から「叔父失踪」の報を受けかけつける。
そこで、水樹の変貌を目の当たりにし、義彦失踪の謎を推理することになる・・・。
素人お坊ちゃま探偵となった神宮寺の「名探偵ぶり」を期待しましたが、はなばなしい解決とかはないのでそこはそれなりに。
それより推理を進めるうちに「水樹」という妖しい謎の存在に捕まってしまったお坊ちゃま、という感じ(笑)。お坊ちゃまと言っても世間知らずの頼りない男というわけではなく、ちゃんと自分の欲望や欠点を自覚してたり計算もできる人なので、自ら進んで捕まった。
妖しい空気の中にいてもどこかカラッとした明るさを感じさせる人で、そのせいで暗くなりすぎないところは良かったかな。
個人的に水樹にはあまり魅力を感じなかったので、その点でこの話は私のポイントとはちょっとハズれてたかもしれない。