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平安時代ものというよりは和風ファンタジーでした。
陰陽師・外方・龍神・妖・八百比丘尼…etc
蘇芳、可哀想・゚・(*ノД`*)・゚・。
序盤まさかの獣(犬神)展開あるのかと焦りましたが、あらすじ通りちゃんと救出されてホッとしました。
18歳という年齢の割には幼い(アホ子じゃないよ無垢なんだよ)のは元服をすましていない箱入り状態だったからなんだろうな…そう思っておこう、うん。
あさひさんの攻めにしては…青蓮迦は結構あっけらかんとした裏表の無い性格なんですよね。
(私の中のあさひさん攻めイメージ=ねちっこい・執着・鬼畜系)
滋養目当てだった割には最初から接し方は優しいので、辛いことがあった蘇芳にとっては良かったねーと。
まぁ…そうはいいながらも初めての時に爪で傷つけないため(龍だから爪が鋭い)に自分で馴らさせるとかねw
脇役2名…特に「龍神に愛された」天才陰陽師の忠興が輝いていました(笑)
蘇芳には優しく面倒見の良い顔しか見せてこなかったようですが…中々にクセモノですよw
忠興LOVEな善女龍王を相手に「私は女性を愛せないのです。でも、女性の中でならあなたのことが一番好きですよ」→「女の中で一番好きって本当?」「性別の壁が憎い。゚(*´□`)゚。ウワェェェン!!」…善女龍王かわえぇー。
ってかこの展開狙っての「愛しい蘇芳」発言でしょ。
龍神の恋心も忠興にかかれば手のひらの上でコロコロコ~ロリ。
検非違使別当・藤原道康は思いっきり終盤に出てきながら、蘇芳を口説きまくりだけども…いつ好きになった?
…謎ー。
取り敢えず蘇芳モテモテですね。
これは人魚の肉を食べさせられ、不老不死の半人妖「八百比丘尼」となった没落貴族と、
封印から解放された最高位の龍神の恋物語…といえば聞こえは良いのですが(苦笑)
…持ちつ持たれつ、「体目的」もかなり含んだ怪しげな恋です。
没落貴族・蘇芳を半人妖に仕立て上げ、外法陰陽道の贄としようとする養父!
優しげな面差しで、あらゆる式神を使いこなす天才陰陽師に…
「八百比丘尼を妻とすることも厭わない」野心家の検非違使別当や…
天才陰陽師に片思いする、豪奢な金髪の龍女神まで勢揃い☆
…といえば、陰陽師好きにはたまらない日純和風オカルトを期待しますが~
ファンタジー通には、やや物足りない「ファンタジー風味」でした。
だってねぇ…龍神・青蓮迦と蘇芳ときたらww
二人でいる場面のほとんどを、ヤッております(驚)
平安の都を覆しかねない暗殺計画も、けしからぬ外法陰陽道も、
二人にとっては、どこ吹く風とばかりにねぇ(←ありえないわ、これ…)
最高位の龍神様は、かなり煩悩を捨てられないもようです(苦笑)
(↑なのにラストじゃ、あっさり勝利…まぁこれは仕方ないけれどね。)
いやそれよりも驚くべきは、この小説の…エロに費やす膨大なページ数でしょう!
SEX描写オンリーの部分だけで、物語全体の1/3は優に占めております。
微に入り際に入り、描かれております...
(↑男性向け性風俗小説じゃあるまいし…)
濃厚エロスが評判の作家さんではありますが、エロシーンってのはねぇ…
多けりゃいいってものではありません。エロスだって量よりは質でしょう?
このテのシーンは多すぎると、耽美じゃなくて…
「肉の塊」に見えちゃうからマズいんです(汗)そう…肉の塊です(ためいき…)
(↑言うなれば…全身これ色気の高まりみたいなグラマラスな女性が、
どどーんと胸の谷間を誇張したチューブトップを着たようなもの!
エロさよりも、浅いマズさを感じてしまいますよね…それと同じです。)
BLですから、SEXシーンは「有るのが当たり前」ですが、
どんなSEXシーンでもやっぱり…「もったいぶって欲しい」のが読者心!
しっかり描きこまれたストーリーで「もったいぶったあげくに」(笑)
予想よりも「意外にエロスなアノ場面」ってのが、理想です。
とにもかくにも、BLは肉の塊になっちゃ…マズいでしょ、やっぱり。
攻めの龍のツノが非常に気になった件。
かれらは本当に愛し合っているのか疑問です。
蘇芳が恋してるのはわかるんですが、青蓮迦はどうなの??
結局のところ、精気目当てじゃないのか?
いまいち、愛しているようには感じられませんでした。
あと、蘇芳モテすぎだと思います。彼の周辺にいる人々がアブノーマル趣味の輩ばっかりで世も末だと思いました。
タカツキノボルさまの絵が可愛かったです。
青蓮迦(最高位の力を持つ龍神だが封印されていた)×橘蘇芳(没落貴族の生き残り 陰陽道を学んでいる)
陰陽道を学んでいる蘇芳はある日池で干上がっていた鯉を助けますが、実はその鯉は悪い陰陽師に封印されていた龍神・青蓮迦で、助けてもらった恩返しにと強引に口づけの誓いを交わします。その後蘇芳が災難に巻き込まれ自覚しないうちに「八百比丘尼」(不老不死)の体にされていたことが発覚し、特殊な体となった蘇芳を今後妖から守る代わりに滋養(=交わり精を飲み干す)をよこせと要求する青蓮迦は、色事に関しては全くの無垢だった蘇芳に快楽を覚えさせます。
平安時代+人外モノということですがそれほど複雑な設定がある訳ではないので、ややこしさや取っつきにくさを感じたりすることはなく、結構すんなりと読み進められる作品でした。天才陰陽師が登場し青蓮迦と火花を散らすところなんかもあって、そういうのが好きな私としてはニヤッとしてしまいました。
でも中盤にある二人の初H~2回目にかけるページ数が多過ぎるような感じがしました。楽しめなかった訳ではないのでこれは微妙なところなんですが、もうちょっと感情面だったり、ピンチな状況だったりを読みたかったかったので、そうなるとHシーンもここまで長くしなくても…という印象になってしまったのかもしれません。
ちなみに青蓮迦は爪が長く、ちょっと触れただけでも蘇芳に傷を付けてしまうという設定から、つながるためには蘇芳の後ろは自分でほぐさなくてはならず、結構な羞恥プレーがあったりするのが良かったです(ラストでは青蓮迦は人間に擬態し爪を気にせずやっていますが…)。
別におかしい訳ではないのですが、ラストの落とし所もちょっとう~ん…という感じでした。ラストになってようやく登場する人物がいるのですが、何でこんなにこの人のキャラを立たせているのか。天才陰陽師の彼とこの人が続編で…という伏線になっているのかな!?と微妙な収まりの悪さもちょっと気になってしまいました。