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元ケータイ小説を書籍化したものらしく、別のサイトで賞賛されていたのを見たような…
私は学園・寮ものが大好きなので手を出しましたが、ケータイ小説ってこういうものだな~、って印象を見事に裏切らないと感じました。
文章もキャラクターも…すごく言い方悪いですが、ズバっと言っちゃうならまさに中学生くらいが好きそう、なちょっと古くてイタイ印象です。
ストーリーは主人公タケルが慕っていた佑という子が突然失踪してしまう。
落ち込むタケルは、友人から、佑がとある学園に編入してきたと情報を得て自らもその学園に編入し佑を取り戻そうとする…、というちょっと謎めいた部分に最初惹かれないでもないのですが。
佑が消えた理由がなんてない、タケルに友情以上の感情を持ってしまったからだ、という。
主役の2人はまだいいんですが、次々現れる脇キャラたちがなんていうか…今時こんなキャラクターがBLにいるのか?という子が多くどうにも好きになれなかったです。
自分が可愛いと思ってる、語尾を延ばす、ちやほやされないと気がすまないアイドルキャラみたいな子が多くて、何だか入りきれなかったです。
それもこれも多分やっぱり文章が軽い感じだからなんですよね…。
蛇足ですが、冒頭でタケルが「佑を追って入学したいけど学費がない」と言ったら友人が肩代わりを申し出てくれます。その時の台詞が「株やってるから20億くらいなら動かせるから~」という感じなんですが、あまりに頭悪そうな台詞じゃないかと思ってしまいました^^;
世間的な設定がちゃんと書かれていない(学校の事とかキャラクターの後ろ盾になってる環境・出身とか)、浮世離れしているけどフォローもなくそのまま進んでいく…ていうのが悪い意味で予想を裏切らないケータイ小説かな?って思ってしまった。
これに懲りずに、予想を裏切るケータイ小説に出会ってみたいです。