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mayonaka no suiren
面白かった!★4寄りの★3です。
素地となっている、横浜中華街に暮らす主人公や周囲の人々の生活描写、歴史的な背景の描写が適度に詳細で、自分が漢方薬を飲んでいることもあり、とても興味深く読みました。
主人公が巻き込まれる事件自体は、ハードボイルドというほどではなかったですが、緊張感がありつつキレイにまとまっていて読みやすいと思います。
主人公の黎蓮は、美人で意地っ張りで自分を律する気持ちが強く、なかなか頑なな受キャラ。飄々とした仲神に一方的に振り回されるのではないところが男らしくて好印象でした。
駆け引きを楽しんでいるというよりは駆け引きでもして誤魔化さないと素直になれない二人のシーンは文字で見るととても色っぽいのですが、イラストが少しスッキリしすぎているようにも感じました。
偶然ですが、物語の冒頭部分と同じ季節に読んだので、横浜中華街を街ブラしたくなりました。
あらすじからもっとダークな感じかな?と想像しましたがそうでもありませんでした。
チャイニーズ・マフィア・・・ってほどのもんでもないですもんね。
そして危険な香りのする弁護士とは、飄々として何考えているかわからなくてある意味危険という程度かな(笑)
ある日幼馴染が仲神という弁護士を店に連れてくる。
耳鳴りに悩まされているという仲神に黎蓮は薬を処方しますが、飄々と何を考えているのかわからない仲神に黎蓮は警戒心を募らせます。
そんな中、お得意様の刑事・小林から麻薬密売事件の話を聞き、黎蓮は協力のために動きだす。
しかし仲神は黎蓮に事件に関わらないようしつこく忠告してきます。同時に、口説くようなことまで言ってくる。
何かを知っているようなのに語らない仲神に反発するように、黎蓮は事件に飛び込んでいく。
飄々とした攻は実はあんまり好きではありません(^^ゞ
胡散臭いことこの上ないし。
しかし仲神の場合、胡散臭いのは性格のせい?(笑)
日本人からすると十分謎めいた身の上ですけど、それは置いても結構真面目に口説いてたのに信用されないというのは考えてみると可哀相かも。
しかし、「危険!」と言い聞かせなければならない時点で、黎蓮はもう捕まってますよね。
黎蓮が仲神に惹かれていく過程は、ただしつこくされていつの間にかというのではなく、お互いの素性に共通点を見つけるとか、隠れた優しさに触れるとか、少しずつ傾いていく過程が丁寧だったと思います。
基本的にはツンツンな黎蓮ですが、身体を任せるに至ると結構素直で積極的なのが良いと思います。
普段の仲神へのそっけなさからすると、抱きしめたときの甘さとのギャップは仲神もたまらんのでは(笑)。
作中では小林刑事が気になりました。