禽獣の系譜

kinju no keifu

禽獣の系譜
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
25
評価数
5
平均
5 / 5
神率
100%
著者
花郎藤子 

作家さんの新作発表
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イラスト
谷地恵美子 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
シリーズ
黒羽と鵙目
発売日
価格
¥1,360(税抜)  
ISBN
9784592860532

あらすじ

突然の父の死により、北日本一帯を支配する木賊組のすべてが17歳になる烈の肩にのしかかる。
跡目をめぐって組では内部抗争が起き、幹部の多くが狂刃に倒れる。
重圧に潰されかかる烈の支えとなったのは、謎の多い若頭・黒羽周次の存在だった。
ところが周次は組を追われかけ、同時に烈自身にも組員の卑劣な欲望の手がのびる。
なすすべもなく蹂躙される烈の前に、ある決意を秘めて再び周次が現れた―。
閉鎖された特殊な世界に生きる男たち。
金を動かし、人を操り、より大きなもののために殉じていく。
彼らの名を“極道”という…。

表題作禽獣の系譜

黒羽周次、黒羽靫正
木賊烈

レビュー投稿数1

紙版あとがき 孤独と寂しさの違い

何故か投稿蘭に書き込み可能なので、ここにメモ。

電子版を購入した後、挿絵を観たくて紙版購入。
ハードカバーの表紙の46サイズ。
二段組 290頁
紙版は絶版の中古本。
表紙の装丁画と中に一枚同じカラーの絵があるだけで、挿絵は紙版には無い。少し残念。
でも、電子版の鋭い目の烈より、こちらの俯いた烈のほうが、イメージと合っているように思います。
全てを果たした後、後追いを果たした、思いつめるタイプの烈。

列だけじゃなく、この作品に登場する全員が、埋められない穴を心に持っていて、
無意識に虚しさを他の事に没頭することで埋めようとしている。
電子版にはあとがきがない。
紙版のあとがきには、この作品に流れるテーマが書いてありました。
(存命中の著者なら、再発刊でも大体あとがきが付くだろうと思う。あとがきが無い理由を色々考えてしまう)

以下抜粋。
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寂しいことと孤独は異なる。
本当は違うのに、しかし人は時によってその区別がつかなくなる。
つかなくなって、結婚に縋ったり、宗教に頼ったりする。
本来は別の為にあるものに慰めを求めて、寂しさを癒そうとする。
寂しくない人間なんて、居やしないのに 人はその「幻想」を掴もうとする。
家族もその幻想の一つだ。
・・暴力を嫌うので、暴力について書いている。やくざを美化するつもりは毛頭ない
・・多分、寂しいから私は「寂しさ」を書くのだろう。
・・「やくざという生き方Ⅰ-Ⅱ」を参考文献とさせていただいた。
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