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aishiteru tte iwanai
生意気でおバカで、でも、誰からも愛される高校生の高原周一君のあまりの成績の悪さに、兄が家庭教師を連れてくる。
家庭教師として連れてこられた椎名は、兄の親友で、見とれる程の美形で、頭の出来もいい。
ところが、性格は最低で、イヤなヤツ。
おまけに、兄と自分に対して接する態度が全然違う!
一度は逃げ出して、断ったはずの家庭教師だったが、翌日、学校の前で待ち伏せされて、強制的に連れ帰られ、押し掛け家庭教師の教えを受けることに……。
それからほぼ毎日、椎名先生のスパルタ家庭教師が続けられる。
ノートで叩かれ、馬鹿にされて……。
決して、楽しいものではない家庭教師の時間のはずなのに、周一は何故が毎日、かつてないほどまっすぐに家に帰る。
おまけに、自分にわからない内容の話を、兄と二人でされると、胃の辺りがちくちくと痛み出す……
この気持ちはなんだろう……?
知りたいけど、知りたくなかった自分の気持ちを認めた時から、周一の果敢でけなげなもうアタックが始まる。
この話の一番よかったのは、片想いの一途で、一生懸命な気持ちが、とてもとても綺麗に描かれていること。
みんな、一生懸命で、まっすぐで。
それがために人を傷つけてしまうこともある。
おまけに、人を想うってことは、「綺麗」なだけじゃないんだって、綺麗すぎるものは、時として自分を傷つけてしまう……ということが、ちゃんと描かれてる。
想いが汚れてしまうんじゃない。
まっすぐだから、痛くて、そういう綺麗なのがとってもいいです。
素敵な小説で、すっごく、すっごくおすすめです!
攻めに受けよりも大事な人がいる設定で、『恋愛的好意』じゃないだけに厄介でした。
頭が悪くて顔がいいだけのこまっしゃくれたお子様が、とても健気な受けになるまで。
切ない話です。
兄の友人で家庭教師・椎名章彦(大学生)マイペース自信家攻め×高校生・高原周一 健気受け
テストがあまりにも悪くて、成績の悪さから周一は予備校にいかされそうになる。
心配した兄の恒一が家庭教師をかってでるが、兄が嫌いな周一は断る。
兄に頼まれた兄の友人の椎名が家庭教師になるが、恒一にしか興味がない椎名は周一には素っ気なくて。
そんな椎名のことが周一は気になって来て。
周一がちょっと優秀な所を見せると恒一の弟だからなと言われてしまって、自分の努力が認められない。
優秀すぎるお兄ちゃんをもってしまったが故に捻くれた弟で、周一の気持ちがよくわかりました。
恒一は昔から弟にはずっと優しくて、頭もよくて完璧なだけにけなす所もなくて、余計にもどかしいんだろと、根深いコンプレックスが身につまされます。
椎名は、兄の恒一以外には一切興味がないので周一にも冷たくて素っ気なく、恒一と気まずくなるのが嫌だからと、周一の気持ちすら受け取ろうとしない。
恒一への思いが恋愛的好意って意味なら完全に諦められるのに、中々思いが報われなくて、切なかったです。
初めはどうしようもない甘えたお子様だったのに、椎名に認めさせる為に勉強も頑張って趣味の釣りにもつきあってと、前向きに好きになってもらおうと頑張る周一が健気でよかったです。
ラブラブなはずの事後ですら受けを放って恒一のピンチなら行ってしまう攻めで、受け重視な私には攻めの冷たさが苦手でした。
兄の恒一は本当に優しくて、兄弟愛もよかったです。
エロ:★3 普通
総合:★3 受けよりも大事な存在がいる攻めが珍しかったです。
私のダメなパターンの渡海さんの典型のような作品でした。とにかく攻のキャラクターがどうしてもダメ・許容不能なんです。
とにかく、これのどこがラブストーリーなのかもよくわかりませんでした。こんなの読みたくないんだけど。読んでてイライライライラしっ放しでしたね。いやもう、辟易しました。ひたすら気分悪い。
周一 (受)はバカなお子さまで決して好みではないですが、それでも椎名(攻)にはもったいないとさえ感じました。
コイツのどこがどういいのか、私にはまったく伝わりませんでしたね。こういうキャラクターが心底キライなので。
だから、これはそもそも『恋愛』なのか・この先上手くいくのかも疑問です。
渡海さん、決してキライな作家さんではない(と思いたいと言った方が正確か。正直、無性に『大ッキライだ!!!』と叫びたくなることさえある)んですが、たまにという頻度ではなくダメな作品があります。というよりダメな中に、ごくごくたま~に堪らなく好きな作品があると言ったほうがいいくらいですね。←クズ攻(としか感じられないヤツ)書くの上手いよね~、褒めてないけど。
私にとってダメな渡海さん作品は、まず例外なく攻がものすごくイヤで不愉快で、ストーリーなんてどうでもよくなってしまうんです。
いえ、これはストーリーは悪くはないんですよ。ただ、椎名ですべて台無しでした。
個人的感覚では『しゅみじゃない』しかないですね。
イラストも、私は門地さんの絵柄が非常に苦手なので(攻の『厭らしさ』がより増幅された)、まさになにひとついいところのない作品でした。