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初読みの作家さんだったのですが、作家買いしたくなりました。
エロ描写の多い作品なんですが、めちゃくちゃ面白かったです。(私、エロ描写の多い作品はそんなに好きじゃないのですよ。なので、「エロ描写が多いのに面白い」というのは、個人的には凄いことなのですw)
いわゆる三角関係です。
とある資産家の家で働くことになった男(攻め)が、夜のお勤めを強要される。しかも、雇い主(攻め)と秘書的存在の男(受け)セックスに混ざる形で。
3Pのシーンは繰り返し繰り返しあるんですが、くどくなくて良かったなー。
少しずつ変化していく濡れ場に萌えました。
三者三様の思いがそこにはあるんですが、雇用主の思いだけはなかなか分かりません。
受けである秘書の男の思いは、エキセントリックで複雑ながら、なんとなく分かる。
また、起点となる視点を単純明快で明るい主役の攻めに置いてくれてるから、背徳的な物語だというのに、寄りどころをつくりやすい。
謎をはらみ、絡みあう三者三様の思いが興味深くて、物語をぐいぐい読ませてくれる。
トラウマネタもすっきりまとめてあって、陳腐さを感じませんでした。
あとがきで、プロットを提出したとき編集さんが「こういう設定について、データがないもので」と当惑されてたことを書かれてましたがw、確かに王道を大きくはみ出すストーリーです。
でも面白い。
今後どうなるんだろう。
読者にいろんな想像の余地を残し、物語は幕を閉じます。