お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
月城竜一(私立探偵 十五年越の初恋を実らせさくらと結婚を果たす)×月城さくら(警視庁OB 竜一との結婚を機に退職し探偵になる)
竜一×さくらのシリーズは元々ネット小説から出発していて、竜一とさくらの中・高校生時代編、さくらの警察時代編、結婚後の探偵編と本来は3部構成になっているのだそうです。その中から「探偵物語」として単行本化されて発表されたのが結婚後の二人を書いたこちらの作品なんですね。
そのせいもあってか、一応この作品から読んでも(二人の関係などが)分かるようにはなっているのですが、二人が歩んできた決して平坦ではなかっただろう過去(歴史)が所々でほのめかされていて、オンライン上などで過去の二人の事を読んでいた方が絶対に楽しめたんだろうなぁと思いました。ちなみに私はこの二人を「探偵物語」から知ることになったので、過去の二人にあったであろうアレコレは想像で補うしかなく、やっぱりちょっと置いてきぼりにされてる感は否めませんでした。
それから特にこの1巻では、ユリ×貴臣シリーズ(リーフノベルズ)を読んでいた方が「あぁ!あの人のことね…」と分かって楽しめるようになっており(もちろん読んでなくても分かる展開ですが)、こちらのシリーズは既読だったのでちょっとニヤっと出来たのは良かったのかな!?
う~ん、二人の過去を知らずにこの作品から読んでいる者としては、探偵モノとして読んでもちょっと…、夫婦ものとして読んでもう~ん…、といった感じで全てにおいてかなり物足りない印象を受けました。(二人の成長として読めたらまた印象は違ったんでしょうが)竜一の実父が特Aクラスの殺し屋「コブラ」という事が分かり、二人に目を付けたという伏線があるので(でも「コブラ」は他のお仕事があるらしく、しばらくは二人を放っておいてくれるらしい(苦笑))、まぁ今後クライマックスに向けて面白くなっていってくれればなぁと期待したいと思います。