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面白かったァー!!
掘り出し物でした。
大人の恋のお話です。
読んでる途中で気付いたんですが、キャラの名前が『源氏物語』とリンクしてるんですね。名前だけじゃなく、性格や関係性まで微妙にリンクしている。
攻めの名前は光彦。光源氏と同じく、浮気者の色男です。
受けの名前は紫上。紫の上と同じく、14年間も光彦の愛人をやっていて、正妻のような立場にいる。
他にも、脇役に葵やら柏木やらいろいろいる。
簡単にいうと、14年間も愛人やってた美人受けが攻めにしっぺ返しくらわすお話です。
光彦は40歳なんですが、中年になってもなお、懲りてないんですよ。
ただ、いくら昔から色男だったとしても、そろそろ中年の悲哀が滲みはじめる年齢でもある。
光源氏の晩年もそうでしたが、オッサンになっても若い子の尻を追いかけてる姿って、本人がどれだけカッコつけてたって、周囲から見ると滑稽なんですよね。
身近にいて安らぎをくれる優しい紫上を大事にせず、自分がどれだけわがまましようがいつまでも自分のそばにいると考えている。
ごう慢で、ボロボロになって、意地はって、バカやって、後悔して、また調子に乗って、反省して…とってもアホな攻めでした。でも可愛いし、やっぱりカッコいい。このあたりのキャラ造型が本当に秀逸でした。
まあでもこの攻め、この先また浮気するかもだね。
でも、浮気しようがなにしようが、一生、受けには頭が上がらないんだろうなァ。いつか捨てられてしまえばいい、なんて意地悪なことも思いました。