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月城竜一(私立探偵 十五年越の初恋を実らせさくらと結婚を果たす 実父「コブラ」を対決する)×月城さくら(警視庁OB 竜一との結婚を機に退職し探偵になる 「コブラ」に狙われる)
シリーズ最終巻では予想通り、竜一の実父で殺し屋の「コブラ」との対決がメインになっていますが、竜一の一番大切な人を奪うという名目で、さくらは「コブラ」に連れ去られ凌辱されてしまうという痛々しい展開になります。体中を撃たれ重傷を負いながらも「コブラ」との決着をつけ無事にさくらも取り戻し、最後は二人のラブラブで締め括り……といった話でした。それ程予想外という事もなく結構王道な展開だったと思います。
ラスボス的な「コブラ」の存在でしたが、やはり最終巻1作の中で決着をつけるとなればそれ程大した事も出来ない訳で……。肩透かしな感じになってしまったのがとても残念でした。
気になる脇キャラだった三田村と麻倉は関係が成立したのか!?していないのか!?はっきりとは分からないまま終わってしまったのですが、それでもほんのちょっとだけ匂わせる甘い雰囲気に、それこそ鼻をクンクンさせる勢いで萌えを見い出せたのですが、逆に最後まで主役二人に関しては興味が湧かず仕舞いで…。仲が良くて微笑ましいとは思えるんですけどねぇ。
このシリーズとは微妙に相性が悪かったようで、ポイントでちょいちょい楽しむことはできましたが、全体的には物足りない印象がかなり強く残ってしまった作品でした。私としては二人の過去編を読んでいないから余計に楽しめなかったんだ思う気持ちが強いので、そういう作品形態(夫婦編だけ単行本化)になってしまったのはやっぱりちょっと残念だと思いました。