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gokudousan chiryouchuu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
平凡すぎる歯科医の鳴海。先輩が一方的に紹介状を書いてやってきたヤクザの篠田。
医院の前でチンピラの抗争が、自分を庇ってケガした篠田。
天然素材の鳴海に・・・
なかなか思い出さない、過去の事。
篠田に抱かれアンアン泣くほど・・・
鳴海が院長を務める歯科医院に、ヤクザの若頭・篠田が紹介状を手に現れます。
鳴海は歯科大学時代の先輩に、体よくヤクザを押し付けられてしまった訳なんですが、どうやら篠田は鳴海の事を知っている様な空気を匂わせます(鳴海は一切気付いていない)。
篠田は鳴海を食事に誘ったりしながら徐々に懐柔していき、はじめはビクビクしていた鳴海もそのうち篠田をいい人だと思い始めます(天然だからね…)。
そんな中、篠田がチンピラに絡まれケガをしてしまい、歯科医院の二階(鳴海の住居スペース)に篠田を匿い怪我の手当をしますが、篠田の身体を心配する鳴海が可愛くて放っておけないと、ベッドに押し倒してしまいます。
その後ちょっとしたすれ違いがあるものの、何とか誤解も解け、鳴海は篠田への気持ちを伝えようやく合意のHシーンへと突入する訳なんですが、鳴海はただでさえあまり経験がない上に天然ということも加わり、リアクションがちょっとずれているところがあったのが妙に可愛らしかったです。
ちなみに篠田と鳴海はやはり知り合いだった訳なんですが、まぁこれはおまけみたいなもので、真相が分かったところで「あっそうなの」と言う感じで、それ程重要なポイントではなかったのですが、それにしたって一切思い出さない鳴海って…さすがにちょっと呆れちゃいました(何度も言いますが天然ですから)。
全体的にコミカルでほのぼのした雰囲気の話だったのですが、ちょっと軽すぎる印象があったかもしれません。
それから鳴海の天然キャラもなかなか可愛かったのですが、ものすごくツボ!という感じではなく、篠田とのやり取りも悪くはなかったのですが、ちょっとあっけなさ過ぎた感じがあったのが残念でした。
ヤクザの若頭、天然ボケの歯科医、再会もの(あまりストーリーには関係ない感じですが)という設定は決して嫌いではないのですが、どうも受けのバカさかげんが気になって、評価は中立にしました。
読んでいて、あくまで私の印象ですが、樹生かなめさんの「Dr、龍」シリーズの受けのイメージと重なってしまって(あそこまで極端ではないんですが)・・・。
たしかに天然ボケなところが、ほっとけない、可愛いと思わせるところもあるんですが、私のツボからはちょっとずれてしまうんです。
でも、主人公二人の会話にはコミカルな所が一杯ありますし、シリアスな場面もある、という感じでお話としては楽しく読めました。
とくにH中の二人の会話が面白かったかな。(硬派な攻めが結構しゃべります。笑)