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好きだから間違えない。その瞳もキスも嘘も
junjou complex
意識しないまま双子の兄に軽いコンプレックスを感じてしまう真人。
それは大人になった今でも変わらない。
ある日5年ぶりに再会した兄の親友、久世はよく似た二人を間違うことなく見分けられる数少ない人間だった。
それでも相手は兄の友人で、自分のものではない。
かつてそうして微妙な距離感を保ち続けてきた真人と久世だったが、二人の関係は久世が気むずかしい猫を預かって欲しいと言い出したことから変わり始め……
双子の弟と兄の親友の猫がつないだ恋。
双子のもう一人に対するコンプレックスとかほのかな葛藤成分含有で楽しくさらりと読めました。
猫をただの道具扱いしてないのもよいです。
心を許した人にしか世話をさせないツンデレにゃんこ。
この手のBLには良くあることですが主人公の友人湊がすごくいい人です。
勘違いは、ややアレだけれども(笑)
受けは双子の弟で、双子の兄という存在にコンプレックスを持っています。
どんなに似ていても写真でも実際でも、受けの事を見分けてくれる攻めが出てきます。
包容力がある攻めで、恋愛もスローペースです。
『不器用な恋のスタンス』と登場人物がリンクしていて、工藤さんと湊も出てきます。
真人の双子の兄の親友でフォトグラファー・久世章 包容力攻め×旅行会社営業・犬飼真人(双子の弟)元気単純コンプレックス受け
5年ぶりに兄の友人に会うと、以前に見かけた時よりもかっこよくなっていて。
兄のものは欲しがらないと決めているので、兄の友人とは疎遠を決め込んでいる。
それなのに、久世から直々に気難しい猫の世話を頼まれてしまって。
引き受けてみると世話をするのも、久世と過ごすのも楽しくて、それだけに不安で。
幼い頃の彼女や父親の愛を、双子の兄の秀人の方がいいと言われて自分を見捨てられたことが、受けの根深いコンプレックスになっています。
そんな自分を一目で見つけて秀人と違うと見極めてくれる久世のことが、好きになっていく。
それでも過去の事があるから、中々言いだせないままで。
きちんと2人の違いのわかる攻めがよかったです。
友達の湊に恋愛相談したりしながら、自分の答えをみつけていく。
結構、根深そうなコンプレックスだったのに、ひょいひょいと解けていくのに、ちょっと拍子抜けしました。
なら、気にしてそうな真人の為に誰かが言ってあげればいいのにと思いはしましたが、久世という恋人を得たからこそ、素直に受けいられたのかもしれません。
無理矢理もなく、普通の地に足のついた恋愛です。
エロ:★2 普通
総合:★3 ちょっと普通すぎて、逆に物足りなかったです。