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全然トーンの違う中短編が二つ入ってます。
ここまでまったく違う雰囲気の作品を同時収録してるのって、珍しい。
どちらも面白かったです。
『美人はいかが』
馬鹿馬鹿しいお話でしたが、妙に楽しかったです。
神谷凪さん(榊花月さん)のストーリーセンスは、私の趣味にぴったりくる。
頼りない学校の先生(受け)に惚れてしまった生徒(攻め)。
受けは普段はダサい先生なんだけど、警報器の音を聴くとド淫乱な誘い受けになってしまう。へーんしん!
偶然その場に居合わせて、勢いでエッチしてしまった攻めはパニックです。
一途にまっすぐにに先生のために尽くそうとする攻めくんはとても可愛かったし、それ以上に、いつも一生懸命で何かというと落ち込んでしまう先生が可愛かった。
ガツンとくるお話ではないけど、この手の軽いお話って好きです。
『イノセント・ワールド』
暗かった!
JUNEっぽい空気の作品だなと思いました。JUNEをあまりよく知らないんですがw、イメージ的にそんな感じだなと。
ネクラな私好みの暗さでした。
どうやらこの作品、神谷さんのデビュー作に近い原稿だそうで。
最近こういう絶望に満ちたストーリーってなかなかないので、新鮮でした。
主人公の行動は、理解不能といえば理解不能なんだけど、愛に酷似した愛ではないもので誰かにに繋がれるというのも、アリかもしれない。
当て馬となっちゃった陸上部の生徒くんが、清涼剤のようでした。