山藍紫姫子の世界

yamaaishikiko no sekai

山藍紫姫子の世界
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
10
評価数
2
平均
5 / 5
神率
100%
媒体
小説
出版社
白夜書房
レーベル
イマージュ・ブックス
発売日
価格
¥951(税抜)  
ISBN
9784893673831

あらすじ

耽美小説の第一人者山藍紫姫子の華麗なる世界。盟友舞方ミラ、山藍紫姫子を語る。山藍世界を完全漫画化。秘蔵の中短編小説一挙公開。大迫力、カラーイラスト夢の競演。

表題作山藍紫姫子の世界

同時収録作品小説 神よ、この悩める子らのために(挿絵:京極エミ)

同時収録作品漫画 金環蝕(イラスト:森村麻生)

クライシス・ロールシャハティ

同時収録作品小説 卍どもえ(挿絵:曽根原澄子)

半身に火傷を負った兄
夫/妻

同時収録作品漫画 雪椿(イラスト:舞方ミラ)長恨歌番外編

女装させられている

同時収録作品漫画 此の花、白きこと(イラスト/石崎有希子)

同時収録作品小説 シシリー(挿絵/竹田やよい)

マフィアを継いだ
父から譲り受けた愛人

その他の収録作品

  • カラーイラスト共演(春日聖生・小林智美・魔木子・三千院帝・舞方ミラ・矢萩貴子)
  • 鼎談 山藍紫姫子の世界(山藍紫姫子・舞方ミラ・あらきりつこ)
  • 拝啓、山藍紫姫子さま(京極エミ)
  • 拝啓、山藍紫姫子さま(豊田淳子)
  • 拝啓、山藍紫姫子さま(矢萩貴子)
  • スペシャルエッセイ山藍紫姫子とその世界(栗原知代・水無月ささら)
  • スペシャルトーク(山藍紫姫子)
  • 拝啓、山藍紫姫子さま(あしかふみこ)
  • 同人誌Collection
  • Fan Letter to me

レビュー投稿数1

山藍紫姫子、BLの真髄を語る

耽美派BL作家、山藍紫姫子の作品を、
本人&様々な作家さんたちが、イラスト&漫画で表現したアンソロジーです。
1993年発売の本なので、ちょうどバブル崩壊直後期に発売された、
BLアンソロジーとしてはもはや古典のような作品。
あまりにも80年代すぎる(?)イラストの絵柄と、
ゴージャスすぎる作風が、イマドキのライト系BLに慣れた目には、
容赦ないインパクトだった。
でもそれよりも、もっともっと豪奢で、印象的だったのは、
舞方ミラ氏との対談インタビュー記事だった。
「私は耽美ってのは、やはり階級小説だと思う。」と山藍氏は語る。
お金持ちで、孤独で、美貌で、選民意識が育成されてないとダメ。
醜い人がホモだったらただの変態…(驚っ)とまあ、
堂々と言いきってしまっている!
現実の賛否はともかく、あぁなるほどねぇ…。
で…エロスなBL世界を「分る人だけ分ればいい」とも言い切っている。
「私はセックスの楽しみを分ってる人だけ、
 楽しんでくれればいいと思って書いてた」のだそう。
これには、もう腐女子一同、その通りだと賛同するしかないかもしれない!
最近の腐女子叩きにしても、BLに対する世間の評価にしても…
好きな人だけ読めばよろしい、嫌いな人は回れ右してOK。
解る人が解ってて、楽しむ人が楽しんでたらそれでOK。
別に万人のための文学じゃないのよ…と、
趣味ワールドなんてそんなものよと…嫣然と微笑んでるようにさえ見えた。
うん、これはBLの真髄なんだと思う。
この作品が世に出て、既に四半世紀。
それでもまだ、これ以上のBLの真髄的な言葉は、未だに見つからない。
山藍紫姫子、恐るべし…越えられないBL界のカリスマって、いるんだなぁ。

6

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