星の森をくぐって

星の森をくぐって
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%
著者
松岡なつき 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
森永あい 
媒体
小説
出版社
小学館
レーベル
パレット文庫
発売日
価格
¥429(税抜)  
ISBN
9784094208528

あらすじ

学園生活にも慣れてきた薫は、智から、夏休みに達彦や一樹たちと高原の別荘に誘われる。
しかし、薫は泊まりがけの旅行にはまだ抵抗を感じる。
それならばと、達彦は日帰りの近郊でのキャンプの計画を立てる。
日帰りとはいえ薫の両親はこの計画に難色を示し、夏休みの間中、薫が予備校の特別プログラムに参加することを条件に旅行を許可するが…。
両親との確執に悩みながらも、薫は達彦との気持ちの交流を深めていく―。

表題作星の森をくぐって

佐山達彦
藍川薫

レビュー投稿数2

嫉妬と忍耐

前作で薫に恋心を打ち明けた達彦。
薫も達彦と同じ気持ちまではいかなくとも、
達彦に友情以上のものを感じはじめていました。

そんな二人の前に立ちはだかるのが、薫の「不潔恐怖症」。
好きな人には触れたい、キスをしたい達彦ですが。
相手が薫では、それは叶いません。

多少、イラつくこともあるけれど。
いつか薫が自分の手を唇を自然に受け止めてくれることを待ち、
彼の「不潔恐怖症」を根気よく治していこうとする達彦は、
気が長いというか我慢強いというか!天晴れです。
いつまでも待てるくらい、薫のことが好きなんですね。一途です。

そして薫の仙台時代の親友が登場し、二人の仲の良さに達彦は嫉妬。
微妙に薫を巡るトライアングルに……好きな人には触れられない。
しかもライバルになりそう?な男も登場。
達彦には苦難の巻になりましたが、終盤には明るい未来を暗示させるような
甘い雰囲気にもなり、甘酸っぱくてニヤニヤ。

達彦と薫の不器用で初々しい恋と並行して、
もうひとつの問題・薫と両親の関係が描かれていきます。
「親子にも相性ってものがあるけど、その点、僕らは最悪だ」
と薫が語るように、両親と息子の擦れ違いっぷりがあまりに見事で辛すぎました。

達彦との恋、そして両親との確執。薫はどうなるのか?次巻で完結です。

0

初々しいと言ったらいいのか・・・

『ラクーンなぼく』の続編です。

今読むとなんとももどかしいくらいです。このころのBLってこういうものだったのか、それとも単にレーベルのせい?←でも、パレット文庫でもびっくりするくらいH描写の激しいのも読んだことあるしな~。

でもあっさりHしちゃうBLを読み慣れていると、そこがかえって新鮮なくらいです。ホントになかなか身体の関係に行かないんですよ。もちろん、そこには薫の『ラクーン病(不潔恐怖症・強迫神経症)』からの接触嫌悪が関わってくるわけですが。

前巻よりも薫と親(母親)との確執が具体的に描写されて来るんですが、両者にはどうにも越えられないんじゃないかというくらいの溝があるんですね。

一人称(受攻交互)語り口調だからか、内容の深刻さのわりには重苦しくなり過ぎないんですが、私はこういうBLにおける『親子の確執』ネタがすごく苦手なので、その点が苦しかったです。

正直なところ、続きものだから『引き』があるのはわかってるんですが、この終わり方は後味よくないな~。まあ、次が気になるという意味ではいいんでしょう。

ラスト『凍えたハート』に続きます。

0

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う