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romanticist taste
晶は中学生の時から1人で生きてきた。
17才の今は年齢を偽ってレストランバーのウェイターを頑張っている。
休憩に入った店事務所に、顔立ちが整っているが強面の男がいた。
眇めた目でじっと見られ休むどころじゃない。腹が立ってきた。
・・・2人の出会いはこんな感じ。
で、店主はこの後に夜逃げ、便利屋の木槻はその手伝いの為に事務所にいたのだった。
アパートの立ちのきもあって焦っているのに、職を無くしてしまった晶。
これも木槻のせいと名刺にある住所を訪ねる。
そこで、便利屋の頭脳担当の青山、体力系担当江原と出会う。
青山の強押しもあって便利屋のアシスタント・木槻宅に家事込で同居、職と住を手に入れた晶だった。
一緒に暮らしてみると面倒見も良くて優しい木槻に、晶は・・・
(^v^)ムフフ
あ~こうやって読んでみると普通っぽいな。
何だか、キーキーと騒ぐ晶の印象が強くて。
木槻も何度か注意しているんだけど、それに又晶が反応して悪循環。
そこの所が苦手でした。
木槻は34才でバツ1で子供が居て、でもその裏はちょっと複雑なんです。
大人はサバサバしているのだけど、若い晶が捲くし立て1人で重箱突いて悩んでいるので、そこが可愛いと共感できればこの話は楽しめると思います。
好きなシーンは、晶が木槻に「たまらない?」と問うところ。
広い一軒家だけど、エアコン好きな晶が使っている部屋は居間で、木槻はその隣の自室。
抜けない環境かどうかは別として、父子のようだった(?)それまでが恋愛対象に変わるシーンでした。
他の登場人物、青山と江原に発展の予感があります♪
ダメ母の代表の晶の母と良母の雛子(木槻の元妻)と女性陣も良かったし、
木槻の兄は文章では触り程度でしたが、面白そうなお人でした♪
文章は優しく分かり易く、イラストも可愛かったです。
読み始めて、なんかヘンだな、と思ったんですよ。でもそのわけがまったくわからない。半分以上過ぎたところで、ようやく『・・・これもう読んだ』と気が付きました。そう、再読だったんです。
しかも自分の読書パターンからして、『手に取って読める場所にある』ということは、間が空いたとしてもせいぜい数カ月です。
それなのに、半分以上読むまで気付かなかったということは、それだけ初読みの印象が薄かったってことなんですよね。
正直なところ、再読してもやっぱりいまひとつでした。とにかく、晶(受)にまったく魅力を感じないんです。環境に恵まれてないから仕方ないのかもしれませんが、あまりにもツンツンするばかりで、読んでて疲れるんですよ。まったく可愛いと思えなくて、ただうっとうしい。
これで木槻(攻)がわかりやすく包容力あふれるタイプならまだ晶に感じた苛立ちもカバーできるんでしょうが、決して悪人ではないものの、なんとも無愛想過ぎて、私にはこのCPはどうも無理でした。
しかし、坂井さんは結構読みましたが、どうも私とは合わないようです。設定やキャラクターにも癖がないし、読みやすいとは思うんですが、それ以上に面白いと思えないんですね(例外はありますが)。
あとは、これが坂井さんの初単行本だそうですが、『原点』とでもいうのか、後の作品の設定・キャラクターと共通点が多過ぎて、坂井さんこういうのがすごく好きなんだろうなぁ、という感じでした。例えば、受が中・高生の年齢で、親に捨てられて路頭に迷う(まで行かなくても、親と上手く行かなくて独り暮らしとか)というのも、すぐ2つは浮かびますし。
それが私の好みとは、必ずしも一致しないから、余計に気になるんでしょうね(好みだったら、きっとかぶっても平気なはずですから)。