条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
hinadori wa ai de kaeru
大人の社交場「嘯風館」を舞台にしたシリーズ2作目。
雑誌に掲載された「雛鳥は愛で孵る」130Pほど+
書下ろし「雛鳥は恋に惑う」110Pほど+
書下ろし「雛鳥は愛を告げる」6Pほど。
うぶうぶちゃんが小説家を翻弄してしまう身代わり物といったところです。
1作目のカプは一瞬しか出てこないので、これ単独でも問題ないと思います。
1作目のカプよりこっちの方が好き。なんたって小説家の先生ってのに弱い。
嘯風館に勤める受けは両親を事故で亡くしたため、
容貌そっくりな従兄弟の家で育ててもらったこと、
従兄弟が華やかなタイプで、自分は人付き合いが苦手なことから
やや控えめ、おとなしめ。
憧れだった小説家と従兄弟の代理で出会ってしまって、デキてしまって
小説家に色々育てられちゃう というお話でした。
バイとは言え、先生、手を出すのが早い早い・・・
受けさんが引っ込み思案というか控えめ控えめで
まあそういうタイプの方だから余計に執着タイプの小説家さんに
追いかけられたんじゃないかと思います。
「・・・恋に惑う」の最後では従兄弟、従兄弟の支援者も交えて、
おわ4Pか と思ったら違いました(笑)そこはちゃんとお互いのカプで
仲良くなっておられました。
最後のショートが「・・・恋に惑う」のところからもめていた、
従兄弟ちゃんの方のお話なんですが、今一つよく分からず。
「時間をかけて教えてあげるよ」とささやいた所で終わってしまって、
ありゃーやんちゃな従兄弟さんの方は結局どういう関係に収まったんよ
と少し肩透かし感があります。
従兄弟ちゃんもぐずぐず溺愛されてるといいんですけど。
シリーズ2冊目ですが、単独で読んでも問題ありません。3冊目で主役になる江端×九條が良い感じで登場しています。
中編2作品とショートの3作品が収録されています。
充(受け)、都築(攻め)の両方の視点で進んでいくので、惹かれていく過程が分かりやすいです。
「雛鳥は愛で孵る」
充は、従兄弟の智のふりをして、作家の都築とベッドインします。充は一晩限りの関係だと思っていたのですが、その翌日、都築に呼び出されて…という内容です。
「 雛鳥は恋に惑う」
続編。都築と恋人同士になった充ですが…、恋への不安、智への引け目、内海(智の恋人)と智の関係に頭を悩ませます。終盤の都築&内海がそれぞれちがう相手を組み敷く場面にはドキドキしました!
「雛鳥は愛を告げる」
8ページのショート。智が主人公。「恋に惑う」のその後になります。
内海の弁解があっさりしていて、ちょっと不満でした。都築並みに嫉妬深い男だと思うので、智は気がつかないけれど、読者には分かるような部分がもうちょっと欲しかったです。
身代わり&誤解モノですが、わざとらしさがありません。エッチは甘くてエロいです。コミカルテイストではありませんが、シリアスチックでもなく、周囲が優しい人達ばかりということもあり、読みやすい作品です。
個人的には萌え要素がてんこもりの作品でした。
セレブ客攻め×庶民スタッフ、年上テクニシャン×年下初めて、それにメガネ×メガネ!113ページのイラストは、メガネ萌えの方は必見です!蓮川先生の描かれるキャラはなんてカッコイイ&カワイイんでしょうとうっとりでした。お勧めです!
これは和泉さんの中では『王道』のシリーズのようですね。甘くて可愛い感じでした。
しかし、読んでてしょっちゅう感じますが、和泉さんはホントにこういうレッスン(育成・調教)系統がお好きなんでしょうね。読んでも読んでもそればっかりのような気がします。今作は育て系?
そして、性格(意地)の悪い攻キャラクターが和泉さんの定番なんでしょうが、私はそれがダメなんです。和泉さんの作品世界自体は結構好みなんですが、(特に攻)キャラクターがどうにもこうにも無理、というのが多いですね。この作品の都築(攻)は、それでもまだまだマシな方です。充(受)はあまりにも自虐的というかうじうじ悩むタイプでしたね。私はそういう受は別に苦手でもないし、大丈夫だったんですが。
特にベッドで底意地が悪い、好きだから苛めたいS気質の攻キャラクターがとにかく嫌なので、申し訳ありませんが和泉さんのHシーンは気が乗らないことが非常に多く、大抵は斜め読みです。描写の上手下手の問題じゃないですよ。私の好みとは全く違うから、それだけです。
表題作のメインCPはまだしも、書き下ろし続編とその後のSSで、智(充の従弟)とそのパトロン・内海も出てきますが、どうにも中途半端でした。どうせならメインのついでのようではなく、もっときちんと書いた方がよかったんでは?
それにしても、続編での誤字(誤植)が酷かったです。商業誌でここまでのはまず見ないですね。どういう校正をしてるのかと思ってしまいました。
本来、名前の間違いの方が小説としては致命的だと思いますが、これはきちんと読みこまなければ(字の間違いではないので)見落としもまああり得るかもしれません。でも、ホントに単純な誤植(変換ミス?)にはただ呆れました。唐詩(=投資)って何さ!
でも、作品としては悪くないです。
お話しは文句なく面白かったです。
双子のどっちも可愛くてけなげで、もう少し続編が読みたいと思ったくらい。
っていうか、このシリーズ、どれも面白くて、三作といわず、もう少し続けて欲しいです。
ただ、この本に関しては、とにかく誤字があちこちに散見しててそれがかなり萎えました。
特に名前の取り違えが多く、充が「僕は充の家に引き取られて育った」(引き取られたのは智の家)とか言っちゃってたり、智が「僕だけが都築さんを気にしてる」(智の相手は内海さん)とか言っちゃってたりするので、そのたびに読むリズムが崩され、なんともストレスでした。
攻めの名前が違うとか、誤字としては致命的だと思うんですが、これ、二刷めからは直っているんでしょうか?手元にあるのは一刷なので。
商業作品の誤字はほんと気をつけて欲しい。
今回の主人公は従弟と容姿はそっくりだけど、性格は正反対ともいえる地味な男の子。
智に対してもいろいろ応援したい気持ちもありつつ、どこかコンプレックスがあったり。
同じ顔なら智みたいな性格の方がいいんだろうなと常に思ってるところがあって。
そういう面は、都築に恋するようになってからもなかなか変わらない。
都築がどちらかといえば育てようとしてくれるので、少しずつ変わってもいくけれど。
それでも、なかなか自信が持てない。
恋愛経験がないせいもあって、都築の言葉を解釈するのも深読みしたりマイナスにとったり。
元々が、智のフリをしてという騙してるという意識があるせいか、どこかで思い留まっている部分もあって。
そのくせ、都築に誘われると嬉しさの方が先に立って、智のフリとかそういうのを忘れてしまうようなところがあって。
どんどんどんどん深みにはまっていく。
都築はいつしか、「智」の正体に気付くがいつ告白してくれるかと待つようになる。
ベッドの中での都築は実に意地悪です(笑)
都築曰く「好きな子には意地悪したくなる」だそうだが。
そういうところはどこか子供っぽいっていうか…。
でも、それに対する充が素直で健気だ。
「雛鳥は恋に惑う」
充と都築のその後。
智とそのパトロン・内海恵介も絡んできます。
充は相変わらず自分に自信を持ち切れずにいて都築に対してもまだまだ遠慮がち。
それでも幸せな日々を過ごしていたりもするのだが、智の様子が少し変わり。
それを心配した内海から連絡をもらい様子を窺うことになる。
が、そこからいろいろと擦れ違って。
最後に都築が仕掛けたであろう罠?でようやく充は本当の本当に素直なまま気持ちをぶつけることができる。
都築に変えられていく自分を、それなら自分のままじゃなくていいのなら、自分でなくてもいいのではないか?
ただ、誰かを変えてみたかったのではないか?
そんなふうに思う充が切なかったです。
そして、智の想いもまた切なくも。
都築たちがホテルに乗り込んできた時はちょっとどうなることかとびっくりしましたが。
「雛鳥は愛を告げる」
アナリストで智のパトロン・内海恵介×劇団員・羽鳥智
↑の「~恋に惑う」の後日談というか、その夜のその後。
パトロンと役者という関係だけども、本当に純粋な投資のみの関係でカラダの関係はなくて。
けれど、本当はお互いに気持ちが伴っていて…。
短いお話だけどちゃんと幸せになれてよかったです。
お互いが一方通行だと思い込んでいたものがそうじゃなくてどこか驚いてる感じが不思議でした。
はたから見てると想い合ってるのわかるのにねぇ…。