ラクーンなぼく

raccoon na boku

ラクーンなぼく
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%
著者
松岡なつき 

作家さんの新作発表
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イラスト
森永あい 
媒体
小説
出版社
小学館
レーベル
パレット文庫
発売日
価格
¥429(税抜)  
ISBN
9784094208511

あらすじ

『不潔恐怖症』の僕、どうしたらいいの?!

薫(カオル)は『不潔恐怖症』。一日に何度も手を洗わずにはいられない。母親に“ラクーン病”とあだ名をつけられている。ある日、男の痴漢に襲われた薫を救ってくれたのは隣のクラスの達彦(タツヒコ)。これを機に二人は仲良くなって…。

表題作ラクーンなぼく

世話好き高校生:佐山達彦
不潔恐怖症:藍川薫

レビュー投稿数2

ラクーン=アライグマ。

『FLESH&BLOOD』(だけではないですが)で大変に有名な松岡なつきさんの初期作。
申し訳ありませんが、私は松岡さんは初期からかなりの数読みましたが、ほぼ合いません。まったくダメではないですが。

こちらはレーベルがパレット文庫ということもあってか、なんともH度の低い学園ものです。正直『松岡さんが学園もの(しかもほのぼのトーン)』を書かれていたということ自体驚きでした。
なんというか、初期でも『これBLか!?』というくらい、ある意味過激な作品もある作家さんですので。

薫(受)が『ラクーン病(不潔恐怖症・強迫神経症)』で、それに関して何かと重い・暗いトラウマを背負っています。その点では決して単なる『ほのぼの』なだけではないんですが、一人称(攻受両支店交互)語り口調の文体からも、悲壮感はさほど感じません。よく考えれば、薫はかなり悲惨な境遇なんですが。

でも、両親の仕事の都合で仙台で祖母と暮らしていたときは幼馴染みの 宏輔、祖母が亡くなり、東京で両親と暮らすようになって転校した先では達彦(攻)とその仲間たち、とまわりには恵まれていたので、それが救いになっています。

3部作の1作目ということで、ストーリーとしては達彦と薫の気持ちが近づいて、でも薫のラクーン病のせいで身体接触はなかなかできなくて・・・とまだまだこれからというところで終わっています。

『星の森をくぐって』に続きます。

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不潔恐怖症

外国ものや派手なハリウッド的物語を得意とし、
ボーイズよりもメンズラブをこよなく愛する
松岡なつきさんの「ほのぼの学園もの」です。
当時この本を手に取った時は、
「どうしちゃったの?松岡さん?」と思いました(笑)

主人公は「不潔恐怖症」の高校生・薫。
彼は他人に触られると吐き気を催し(酷いときは気絶)、
他人が作ったものは口に出来ない(給食・外食も無理)という潔癖症。

そんな日常生活で支障が出まくる薫をサポートしてくれるのが、同級生の達彦。
薫の病気には根深い心の問題があり、両親との関係が大きく影を落としています。
明るめの文体で書かれているので、雰囲気もポップなのですが。
薫と両親の関係(特に母親)はかなり深刻。

薫のトラウマを探り、彼の学園生活を支え、
出来たら病気を治してやりたいと献身的に尽くす達彦の姿は健気。
そしてそんな達彦に心を開いていく薫。

初心な二人が徐々に距離を詰めていき、
いつしか恋に……となりたいところですが。
二人の前には『不潔恐怖症』という障害が!
手と手を重ねただけで、薫は吐き気を催すのです。
二人の未来は前途多難。
しかし「不潔恐怖症」を克服していこうと、
二人で努力する姿が前向きで、とても可愛いのです!

ちなみにこれはシリーズ第1弾。
薫と達彦の物語は『星の森をくぐって』『凍えたハート』へ続きます。

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