kirara
choukai
商業誌『夏の贖罪』の続編同人誌・・・の準備号コピー誌です。
本編に当たる『夏の贖罪』は、うえださん作品の中でも異色作だと思います。
正直、陰気で暗くてうえださんの持ち味(よさ)であると私が思っている『(特にシリアスの場合)透明感があり綺麗で切ない』作風とはちょっと違った作品でしょう。←『透明感がない』わけじゃないんですが・・・
でも、私はすごく好きなんです。本来の好みとはかなり遠い気はしますが、それでも。
ちなみに、所謂『番外編』ではなく『続編』です。
【以下、本編ラストのネタバレします。ご注意を】
本編ラストは、馨(受)の息子(ということになっていますが、実は馨の母の子であり馨の弟に当たる)・架が自分の子であると気付いて、馨と架と3人で幸せな家庭を作りたい・・・という京介(攻)の独白で終わっていました。
ちなみに、京介が気付いてしまったことを馨は知りません。馨は、架の出生については自分の子ではない(母が産んだ子である)ということさえ京介には告げていなかったんです。
本編は京介視点でしたが、こちらは馨視点です。
本編の後編に当たる『1999リターンズ』で再会して1年。
京介は身辺調査をされていたことに気付き、一方的に馨の仕業だと決め付けて責めます。
(本編『1999~』で)馨が興信所を使って京介の調査をした事実があるからなんですが、馨は今更京介を調べる必要などなく・・・
ホントに『導入』です。あとがきでも言われていますが、こちら単独では何が何やらって感じですね。
続編同人誌『杻械』に続きます。